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◯ダーク編第二章 〜野望〜


- + - オ ル コ ス - + -


 闘技場では、オルコ族達が戦い、それを観戦し、盛り上がっていた。
 だが、主であるデンシモの腰掛けているべき玉座で肘をつき、それをぼんやり眺めていたダークは憮然としていた。すぐ傍で声を掛けるゾラムの言葉を、ダークは吐き捨てる様に呟き、答えを返す。話にならない、と。族長デンシモを仕留めたダークが、今のオルコ族の族長なのだった。
 ダークは、族長となった今の自分に刃向かってくる様な、意思と力の強い魔族を求めていた。ゾラムは、そんな魔族は地下牢に閉じ込めているデルマくらいのものだ、と漏らす。その時、ズガロが、地下牢のデルマが暴れて手に負えないと報告してきたので、ダークは早速地下牢に向かった。

第2章 オルコス 道具屋リスト
薬草20G いい薬草50G
復活の薬160G 毒よけの実30G
ミント30G せっけん40G
痛烈な針40G 緑の思い出草50G
ルウの薬50G 毒薬80G
眠りだま80G ねばねば豆60G
精霊石2G  
武器パーツ
ストーンコート120G 金串240G
火炎パウダー240G アクアマリン240G
アクセサリー
皮の腕輪120G ストーンホルダー240G


 ダークは地下牢のデルマに対し、自分の手下になるならいつでも出してやると言った。だが、兄デンシモを殺されたデルマは、ダークの言葉に決して耳を貸そうとしない。ダークは変わってしまった。そんなあんたの手下にはならない。そのデルマの気持ちも分かるが、今のダークには無理な相談だった。

 デンシモの屋敷のオルコス闘技場では、ウデ試しが出来る。カーグ編のカテナ闘技場と同じく、連勝していく事で賞品がもらえる。
 『悪鬼の如く』はダークのレベルが15前後あれば楽勝。ただし、『修羅の如く』になると、スケルトンがLV20でかなり強いので、最低でも覚醒剣、出来れば龍牙覚醒剣を覚えておこう。そうすればダークのレベルが20〜25で15連勝は容易い。また、闇にうごめくものは、こちらを魔力で麻痺させてくる。こうなるとダーク独りの場合はどうする事も出来ないので、運良く回復して反撃出来るのを待つしかない。


 ・悪鬼の如く : 参加料金は100Gで、5回連続で勝ち抜くとガードファングがもらえる。
 ガードファングはガード発生率を高めるダーク御用達の品。この時期で早々と入手しておくと良い。
 また、仕返しのトゲも多数入手しておくとかなり便利。ちなみに、仕返しのトゲ2個・血涙のピアス2個をデルマに装備させると、反応力(反撃発生率)は78になってしまう☆
<<出現モンスター>>
LV4〜10
サイドワインダー、妖樹、ロック、ワライダケ、スライム、ペンペン草、ボンバーフライ、甲殻虫、野生ヘモジー、クスクル、ワイルドドッグ、オルコ族
  参加賞…くさりかけ薬草
  第1回戦で終了…薬草2個
  第2回戦で終了…爆弾2個
  第3回戦で終了…金串1個
  第4回戦で終了…仕返しのトゲ1個
  第5回戦で終了…ガードファング1個 、 2度目以降…素早さ瓶5個


 ・修羅の如く : 参加料金は200Gで、15回連続で勝ち抜くとレイラの鏡がもらえる。
 レイラの鏡は、かつてリーザの専用装備であったのと同様に、今作では女性キャラ専用アイテム。つまり、この段階ではデルマ、後にカトレアも装備出来る。毒・眠り・混乱の3種類のステータス異常を完全に回避出来る優れたアイテムなので、出来るだけ早めに入手してデルマに装備させておきたい。そうすれば、ゼドラ淵のスリーピングガストをはじめ、サブナックの樹海のポイズンスライム、アシダの森や闘技場の妖樹、パラム荒野のサイドワインダーなど、毒・眠りのステータス異常攻撃は全く効かなくなる。
<<出現モンスター>>
LV4〜20
サイドワインダー、妖樹、ドラゴンフライ、スライム、闇にうごめくもの、野生ヘモジー、甲殻虫、クスクル、アーマートータス、オーガ、スケルトン、ワイバーン
  参加賞…やる気ゼリー
  第1回戦で終了…薬草4個
  第2回戦で終了…皮の腕輪1個
  第3回戦で終了…いい薬草3個
  第4回戦で終了…水晶の数珠1個
  第5回戦で終了…ポイズンクラッカー2個
  第6回戦で終了…照準機1個
  第7回戦で終了…反撃の葉3個
  第8回戦で終了…ストーンホルダー1個
  第9回戦で終了…仕返しのトゲ3個
  第10回戦で終了…魔力の葉1個
  第11回戦で終了…回避の葉2個
  第12回戦で終了…ヒスイの数珠3個
  第13回戦で終了…攻撃瓶3個
  第14回戦で終了…居眠りの鈴1個
  第15回戦で終了…レイラの鏡1個 、 2度目以降…血涙のピアス1個


 ・羅刹の如く : 参加料金は300Gで、30回連続で勝ち抜くと王様の像がもらえる。
 グリーンドラゴン・レッドドラゴンはかなり手強い。対抗手段は、レベルをかなり高めておく事。それが確実。レベル20〜25程度では50以上のダメージを受け、それを数回受け続ければ、ダークもヴォルクも回復で精一杯。とても太刀打ち出来ない。すごい薬草であれば問題ないが、2章の段階でいい薬草しかなければ、レベルアップ以外に対抗策は無いと考えて良い。レベルが35以上もあれば、受けるダメージは20〜30なので、回復をせずとも勝ち抜く事は簡単だろう。
<<出現モンスター>>
LV12〜30
野生ヘモジー、アーマートータス、オーガ、スケルトン、ワイバーン、グリーンドラゴン、レッドドラゴン、ログナスゴルモン、死神
  参加賞…せっけん
  第1回戦で終了…すごい薬草1個
  第2回戦で終了…万能薬2個
  第3回戦で終了…骨の腕輪2個
  第4回戦で終了…ヒスイの数珠2個
  第5回戦で終了…復活の薬2個
  第6回戦で終了…火炎パウダー2個
  第7回戦で終了…ルウのコロン2個
  第8回戦で終了…苦い葉3個
  第9回戦で終了…いにしえの薬草1個
  第10回戦で終了…反逆者の魂2個
  第11回戦で終了…力の弱り玉3個
  第12回戦で終了…身代わりジョニー1個
  第13回戦で終了…くらくらクラッカー2個
  第14回戦で終了…ちからの実1個
  第15回戦で終了…鉄亀の腕輪2個
  第16回戦で終了…くさり豆2個
  第17回戦で終了…攻撃瓶5個
  第18回戦で終了…毒りんごエキス2個
  第19回戦で終了…魔力の葉3個
  第20回戦で終了…妖玉の数珠3個
  第21回戦で終了…ストーンバッグ2個
  第22回戦で終了…赤の護符3個
  第23回戦で終了…ちからの実3個
  第24回戦で終了…最強の薬草5個
  第25回戦で終了…いにしえの薬草5個
  第26回戦で終了…呪呪人形1個
  第27回戦で終了…魔王の数珠2個
  第28回戦で終了…チタンブレスレット2個
  第29回戦で終了…みなぎる果実3個
  第30回戦で終了…王様の像1個 、 2度目以降…みなぎる果実5個


 オルコスの町入口の男に話し掛けると、嫌な事を言う。キレイなガラスで飾られた建物に、美味しそうなタマゴがあり、生で食べるか焼いて食べるか迷っていると。
 ダークは急いで、教会の遺跡へ行ってみる事にした。


- + - 教 会 の 遺 跡 - + -


 父ウィンドルフの墓標は変わらず其処に在り、そしてスイエンの卵は一つだけ無事であった。ダークは、魔族や動物などの格好の餌食であるのが心配なので、オルコ族の一人を見張りに立てた。


- + - ギ ド の 家 - + -


 主を失った家は相変わらずそのままにされており、ダークは妖術の解けた宝箱からフェニックスの血をいただいた。更に、宝箱の中にはいにしえの石版が入っており、こう書かれている。

 遥か遠く彼方で いにしえの言葉を聞いた

キルアテ『石版を……いにしえの石版を手に入れたのは、お前か? 俺の名はキルアテ……背徳者キルアテ……。俺は神の怒りにより、不死の呪いを受けた身。老いて肉体が朽ち果て、白骨が砕けても、死ぬ事の出来ぬ体。救いを求めて彷徨う亡霊。いにしえの石版を手にした者よ、お前は何者だ?』
ダーク「俺はダーク。魔族の王となる者だ!」
キルアテ『なるほど、魔族王ダークか。ダークよ。石版が……お前が手にしたいにしえの石版が欲しい。頼む、いにしえの石版を俺にくれ』
ダーク「フン、こんなもの、くれてやっても構わんが……お前は何故、コレを求めている? 聞かせてもらおう。何の為だ? この石版に何か秘密の力が隠されているのか?」
キルアテ『いにしえの石版に、力などありはしない。あるのは救い……救いの言葉。いにしえの石版には、初めて精霊と出会った者の言葉が刻まれているという。そして、その言葉は苦しむ者達を安らぎ、癒し、救いを与えてくれるという』
ダーク「精霊と……出会った者……救いの言葉……これがそうなのか? ワケの解らん事しか、書いてないが……」
キルアテ『言葉は連なりて意味を為すもの。その言葉は断片に過ぎない』
ダーク「断片?これが、全てではないのか?」
キルアテ『その石版はいにしえの昔、契約の箱の中に在った。だが、いつしか割れて世界中に散らばってしまったのだ。それを集めれば……神の怒りに触れたこの俺でさえ救われるのだ』
ダーク「こんな石版に書かれた昔の言葉などでお前は救われるというのか? 信じられん」
キルアテ『頼む……魔族の王よ。残りの石版を探してくれ亡霊と化した俺のこの体では、実体のある石版を集める事は、出来ない。頼む……俺を救ってくれ』
ダーク「なぜ、オレがそんな事をしなければならない? オレには、やる事がある。魔族を救う使命がある!」
キルアテ『頼む……ダーク……魔族の王よ……。俺を見捨てないでくれ。俺は何千年も待った……呪われたこの体で、死ぬ事も出来ず……待ち続けてきたのだ。精霊の声を聞く者を……石版を見付けてくれる者を……呪われた俺を救ってくれる者を……。魔族王ダークよ。俺の頼みを聞いてくれ。いにしえの石版を……探してくれ。世界に散った、いにしえの石版を集めてくれ。神の怒りに触れた俺には、お前しかすがる者がない……。俺を救ってくれ。頼む』
ダーク「仕方ない……いいだろう。こんな物は、オレには必要ない。もし何処かで見付けたら全部、お前にくれてやる」
キルアテ『ありがとう……感謝する。俺は再び、お前の前に現れる。必ずな……』


- + - ハ ス タ ー 沼 地 - + -


 ゴーマは、スイエンを探しに此処に来ていた。スイエンを飛炎に成長させる方法を見付けた事もあり、どうしても夢を捨てられないからだという。飛炎にするには、3つのエサが必要らしいと教えてくれたが、そのエサについて詳しくは判らないという。


- + - オ ル コ ス - + -


 オルコス闘技場まで戻ると、ゾラムが血相を変えて飛び出してきた。アシダの森で人間狩りをしていたという、ラグナス大陸から来た巨体のウーファー族が、闘技場を荒らしてしまったという。闘技場に入ると、確かにオルコ族は残らず倒されていた。
ヴォルク「弱い! 弱すぎる! これがオルコ族か!? この程度で、我が心の乾きは癒せぬ。 うおおおおお!!!」
 ダークは、ウーファー族の男ヴォルクに対し、手下になれと言った。急にその様な事を言われ、素直に従う筈もない。魔族なら力で語れというダークの言葉を受け、ヴォルクは戦い、それで決着を付ける事になった。

 
ヴォルクを屈服させろ!

 ヴォルクは魔力イクサイトメントで攻撃力を高めて攻撃してくるので、いい薬草で回復しながら背後から攻撃しよう。
 このバトルで、ヴォルクからはパロの実を盗む事が出来る。忘れずに盗んでおこう。

<入手アイテム>
◯ヴォルク : パロの実



 ヴォルクを倒すと、彼はダークの仲間になってくれる。と同時に、彼に闘技場を荒らされてしまったため、オルコス闘技場は無人状態になってしまう。

 闘技場を出て町を歩いていると、地下牢の前に立つズガロが、デルマがダーク様を呼べと言っていると話してきた。
 ダークは地下牢へと下りていき、ヴォルクに、二人で話をしたいから外してくれと頼む。そして、デルマが話し掛けてきた。デンシモは、昔から自分の思い通りにならないとすぐ癇癪を起こす。アタシはいつも、それに怯えながら生きてきた。アタシが間違っていた、これからはアンタに従う、と。
 ダークは鍵を取り出し、デルマを牢から出した。そして、デルマが再び仲間になってくれた。
 ヴォルクは、すぐにでも人間のナワバリに攻め込むのか?と問うが、ダークは、もっと強い仲間が必要だが、もうこの大陸には強い魔族がいないので、別の大陸へ行く必要がある、と答えた。

 ダーク・ヴォルク・デルマの三人パーティになった時、オルコス闘技場ではゾラムとズガロが玉座の傍におり、ウデ試しが再開されていた。
 ただし、三人パーティになってもバトルに参加出来るのは独りだけ。ちなみに、デルマに血のアンクレットの他に血涙のピアス(オルコス闘技場の200G 15連勝『修羅の如く』制覇の2度目以降の賞品)と仕返しのトゲを装備させておけば、かなりの確率で反撃しまくってくれる。仕返しのトゲはオルコス闘技場の100G『悪鬼の如く』で4連勝すれば獲得出来るので、何個か入手しておくとストーンコートが不要になる。

 オルコスの入口傍に立つ男に話し掛けてみると、変な光を見たという。煙を噴き出しながら、変な光がアシダの森に落ちていったらしい。ヴォルクは、人間がやって来たのだと言う。早速三人はアシダの森へ向かう事にした。


- + - 教 会 の 遺 跡 - + -


 その前にダークは一応、教会の遺跡にある、スイエンのタマゴの様子を見に行ってみた。
 そのタマゴは…と呟くデルマに、頷くダーク。うまそうだな…と漏らすヴォルクだったが、その瞬間キッと二人に睨まれ、じょ、冗談だ……と狼狽える。このスイエンが飛炎に成長すれば、空を飛んで他の大陸へ行けるのだが。


- + - ア シ ダ の 森 - + -


 アシダの森に着くと、いきなりディルズバルド軍と衝突してしまう。

 
ディルズバルド軍を打ち破れ!

 LV10の指揮官1体、LV9のライフル兵2体、LV9の一般兵1体という布陣。カーグ編で経験済の敵なので、怖くも何ともない筈。取り敢えず、指揮官から医療キットを盗んでおくと良い。盗まなくても落としてくれる事が多いのだが。
 デルマの様に防御力の低いキャラがライフル兵に狙撃されるとダメージが大きいので、まずは遠距離攻撃をしてくるライフル兵を狙おう。

<入手アイテム>
◯指揮官 : 医療キット、精霊石7個  /  ◯ライフル兵 : 命中の葉、精霊石9個  /  ◯一般兵 : 爆弾、精霊石9個



 ディルズバルドの兵士を撃退した後、大木の枝を左上の方へ進み、飛空挺ビッグアウルの前まで行くと、其処にもディルズバルドの兵士がいた。

 
ディルズバルド軍を打ち破れ!

 今度も、LV11の指揮官1体、LV9のライフル兵2体、LV9の一般兵1体という布陣。スピードアップで素早さを高め、ダークに敵からアイテムを盗みまくってもらい、盗み終った用無しの兵士から倒していく。
 尚、ディルズバルド軍士官(LV11の指揮官)から、みなぎる果実を盗む事が出来る。倒した時はストーンコートを落とすので、盗まないと損をする。

<入手アイテム>
◯指揮官 : みなぎる果実(落 : ストーンコート)、精霊石14個
◯ライフル兵 : 命中の葉、精霊石9個  /  ◯一般兵 : 爆弾、精霊石9個



 ディルズバルド軍の会話から、『リリア』というものが人間(ディルズバルド軍)にとって、見つけ出したい重要なものだと判った。そこでダークは、人間達より先に『リリア』を手に入れ、それを盾にして人間達との戦いを有利に進めようと考え付く。
 残念な事に、カーグ達の去った後の飛空挺ビッグアウルには入る事が出来ず、セーブ・HP回復は出来ない。

 飛空挺ビッグアウルの場所から、右へ右へと進んでいくと、特務部隊中佐タチアナ率いるディルズバルド軍の一団と対峙する事になる。
 タチアナのぼやきから、ダークは『リリア』が物ではなく、人間の女であると気付く。

 
ディルズバルド軍を打ち破れ!

 このバトルで、初めてタチアナご本人が参戦する。レベル・HPは?となっているので、戦っている最中に大体の力を見極めるしかない。タチアナは妙な機械を持ち出して、特殊能力でこちらを眠らせてくる。

 それ以外には、LV9の指揮官1体、LV8のライフル兵2体、LV8と9の一般兵が1体ずつ。タチアナを入れて、計6人という構成。
 因みに、タチアナからは、成功確率が低くて何度も挑まなければならないが、ちょこ専用武器パーツの大人のヒールを盗む事が出来る。ライフル兵・一般兵の落とす精霊石をダークに拾わせ、根気良く盗んでもらおう。盗んだ場合は大人のヒール、盗まなかった場合はゴージャスリングを落とす。どちらか一つしか入手は出来ない。

<入手アイテム>
◯タチアナ : ゴージャスリング(盗 : 大人のヒール)、精霊石20個  /  ◯指揮官 : 爆弾
◯ライフル兵 : 命中の葉、精霊石3個  /  ◯一般兵 : 爆弾



 返り討ちに遭い、手傷を負ったタチアナは、取り出した機械で姿を消して逃走し始める。光の屈折率をコントロールして、相手から自分の姿を認識させないという仕組みなのだろうか。だが、ドッグ系魔族であるウーファー族のヴォルクは、それに惑わされず匂いでタチアナを追いかけていく。そしてその時、背後で物音がする。リリアだ。ダークとデルマはディルズバルド軍の伏兵だと思い、それを追いかけていく。


- + - ク ロ セ ル の 泉 - + -


 泉の近くまで来ると、ダークとデルマは手分けをして、リリアともディルズバルドの伏兵とも判らぬ人影を探した。
リリア「見付かりませんように。 気付きませんように。 精霊よ、どうかお守りください」
 岩陰に潜んでいるリリアを、ダークは見付けた。
 リリアは怯えており、そんな彼女にダークが話し掛けると、突然背後からデルマが攻撃してきた。
 デルマは、ダークが隙をみせるのをじっと待ち、リリアに気を取られていた隙に斬り付け、そして走り去っていった。やはりデルマは、ダークがデンシモを殺した事を憎んでいるのだった。
 リリアはそのまま逃げてしまえば良かったのだが、傷付き倒れたダークを放ってはおけず、傷の手当てをして途方に暮れていた。これからどうしたら良いのかと。
 暫くして、ダークは意識を取り戻した。
 ダークは、何故助けた、怖くないのか、魔族が憎くはないのか?とリリアに問いかける。だがリリアは、ケガをしていれば人間も魔族も関係ないと答えた。それが人間だと。そんな二人の前に突然光の精霊が降臨する。
『……僕は光の精霊……世界には……地・水・火・風・光……5つの大精霊石が……大精霊石は精霊の意思……大いなる力の源……5つの大精霊石が……揃う時……無限の力が生まれる……邪悪なる闇から僕を守っ……』
 言葉の途中で、光の精霊は姿を消してしまった。
 これまでは何の事か判らなかったが、先程の光の精霊の言葉で、ダークはようやく事情が理解出来た。
 大精霊石を集めれば無限の力を手に入れる事が出来、そのためにドゥラゴ族が父ウィンドルフと自分を狙って風霊石を奪おうとした事。そして今は、人間どもがリリアを狙っている事。風霊石を持つ自分の前に風の精霊が現れたという事は、光の精霊が現れたのはリリアが光霊石を持っているため。
 ダークは力を求めているため、リリアに光霊石を置いて立ち去れと詰め寄る。だが、リリアは毅然とした態度で、これを断る。父と母が命がけで自分に託してくれた以上、例え殺されても光霊石は渡さないと。ダークは、自分と同じ様な境遇のリリアに対して一種の共感を覚えた。
 ダークは、光霊石は奪わないから、その代わり俺と共に来い、と言った。大精霊石の事を知っている様なので、それを利用させてもらう、と。
 風霊石に関わる者が二人もいる事に、リリアは精霊の導きなのだろうかと考え、ダークについていく事にした。


- + - ア シ ダ の 森 - + -


 アシダの森まで戻ると、ヴォルクが駆け寄ってきた。
 ヴォルクは、人間の女リリアを見るなり、襲いかかろうとした。だがダークはヴォルクに手を出すなと命じる。不服そうなヴォルクではあったが、このリリアには利用する価値があるので殺さないと言うダークに渋々従う。デルマは復讐のために一緒にいただけだが、向かった先はオルコスだと断言するダークは、オルコスへ戻る事にした。


- + - オ ル コ ス - + -


 ヴォルクは、本当に此処へ戻っているのか?もっと遠くへ逃げたんじゃないのか?と疑うが、ダークは自信を持って言い切る。必ず此処に戻ると。
 その証拠に、オルコスの町の中心の広場に、確かにデルマはいた。オルコ族達を集め、自分がダークを倒したと宣言している。族長ダークを倒したのだから、オルコ族の新しいボスは自分なんだと叫んでいる。だが、仲間達は、あのダーク様がやられたとは思えない。何かの間違いでは?と信じていない。デルマは、アシダの森でダークを背後からブッツリとヤってやったんだと言った。確かにそれは間違いではない。死体がアシダの森に転がっている、とデルマは得意気に言うが、後ろから歩いてやって来るダークにまだ気付いていない。一方で、ゴーマやズガロ・ゾラムをはじめ、皆戻って来たダークに気付いている。
 確かに仕留めたのに……と、信じられないデルマ。ダークは、こっちへ来い、とデンシモの屋敷にデルマを呼ぶ。
 オルコ族一同は、何が何だかわからず、ポカンとしていた。
 デルマは戸惑い、怯えていた。ダークがずっと黙っているので、余計にそれが怖いようだ。
 だがダークは、憎むなら憎むがいい、裏切るなら裏切るがいい、しかし俺には魔族を統一するための強い魔族が必要だから、お前の力が必要だと言った。デルマはダークの言う事に逆らう事は出来ず、再び行動を共にする様にした。

 屋敷を出ると、ズガロとゾラムがリリアに絡んでいた。だが、ダークはリリアへ危害を加える事を禁じ、オルコスの全魔族への通達を命じた。そして、リリアを地下牢へ閉じ込める様に言った。


 ゴーマの屋敷に行き、話を聞いてみると、ハスター沼地にもうスイエンはいなくなっていたが、その代わりスイエンを飛炎に成長させるための3つのエサが何なのか、旅のコラプ族から聞き出せたと嬉々として語る。
 まず1つが『反発の木の実』。そして『フェニックスの血』。更に『火のフラグメント』。
ゴーマ『反発の木の実は、食した者を大地の力から解き放ち、宙に浮かすと言われております。ヒクイドリというモンスターが好物にしている木の実です。ヒクイドリを倒せば、手に入るかも知れませんな。ヒクイドリは、ティンダロス密林でたまに見掛けましたが……。 フェニックスの血は、以前までオルコスでも買う事が出来たのですが……最近は品切れの様です。どうもフェニックスが絶滅に瀕しており、手に入らない様です。 火のフラグメントは……精霊石さえあれば、加工して作る事が出来ます。もし、ダーク様がスイエンを見付けられたら、ワシが作って差し上げますよ』
 フェニックスの血なら、ギドの屋敷の宝箱から入手しているので、もう考えなくてよい。火のフラグメントも、スイエンがタマゴから孵りさえすれば、ゴーマが用意してくれるので心配いらない。という事で、残る反発の木の実を入手するため、フリーバトルエリアのティンダロス密林に行けば良い。

 ダークは、リリアを閉じ込めている地下牢へ向かった。ヴォルクとデルマは、人間に会う積もりなら此処で待たせてもらう、と言い、地下牢入口に残った。
 リリアはダークの姿を見るなり、あのオルコ族の女の子を殺してしまったのかとダークに聞いてくる。ダークは、殺してはいないと答える。
 ダークは、大精霊石について知っている事を全て話せというが、リリアは、母が亡くなる直前に石だけ託しただけで何も聞いていないと答える。正に、ウィンドルフが死の間際にダークに風霊石を託したのと同じ状態だった。幼い頃に石を託され、何も知らされぬまま親は息を引き取った。
 リリアは、ダークのお母さんは人間では?と問いかける。ダークは、お前も魔族もどきと嘲笑うのかと怒りを露にするが、リリアの場合は違っていた。
 リリアは、ダークに会う直前に、ラグナス大陸でカーグという人に会い、その人も風霊石を持っていたと打ち明ける。カーグの風霊石は割れていたため、ダークの風霊石もきっと割れているのでは、そしてカーグとダークは…と思っている事をダークに話そうとするが、ダークは聞く耳を持たない。
 ダークは大精霊石の在り処を話せと再度言う。言わないならいつまでもこの地下牢に閉じ込める、と。リリアは仕方なく、知っている情報を話す。地霊石はディルズバルド軍が持っている事。ただそれだけ。
 リリアは、『世界中のヒト』が力を合わせてディルズバルドの野望を阻止し、世界の破滅から救わなければ、とダークを説得しようとするが、『世界中のヒト』というリリアの何気ない言い方に、『魔族が含まれていない、結局人間は自分達の事だけだ』とダークは受け止める。リリアは、もう暫く地下牢に閉じ込められる事になった。


- + - 教 会 の 遺 跡 - + -


 教会の遺跡にやって来ると、聞き覚えのある鳴き声がした。スイエンが、無事にタマゴから孵ったのだ。
 ダークは、今後生まれたばかりのスイエンをどうするべきかゴーマに相談しに、オルコスへ引き返した。


- + - オ ル コ ス - + -


 早速ゴーマの屋敷を訪れ、ゴーマに経緯を話す。生まれたばかりのスイエンで大丈夫なのか、少しは成長を待った方が良くないか、と心配するデルマ。だが、スイエンを飛炎に成長させた者がいない以上、どのタイミングでどうすれば良いのかは誰にも全く判らない。よって、気長に待つ訳にもいかないので、早速スイエンを飛炎に成長させる様に動き出すダークとゴーマ。ゴーマは、火のフラグメントを作るため、少し時間が欲しいと言った。
 その間ダークは、もう一度地下牢に下り、リリアに会いに行った。すると、ズガロがリリアと呑気に話をしていた。
 気を取り直してダーク達は、反発の木の実を手に入れるため、フリーバトルエリアのティンダロス密林へと向かった。


- + - テ ィ ン ダ ロ ス 密 林 - + -


 ティンダロス密林に入ると、其処にひくいどり達がいた。

 
すべての敵を倒せ!

 ロックの色違いの鳥系モンスターで、その名の通り火属性である。その為、うっかりと火炎パウダーを装備したままでいると、ひくいどりに与えるダメージ量がかなり減る。植物系・スライム系という、火属性に弱いモンスターが多いフリーバトルで癖になり、ついつい火炎パウダーを装備したままでいる事があるだろう。必ず火炎パウダーを外し、ストーンコートや金串を装備しよう。
 ひくいどりは何も所持しておらず、何も落とさないので、アイテム入手は一切無し。よって、さっさと倒してしまおう。LV9〜11のひくいどりを全滅させ、EXP・SPの取得値のウィンドウを閉じると、『反発の木の実を見つけた!』と表示される事があるが、一度戦って確実に入手出来る訳ではない。運が悪ければ、何度も戦わなくてはならないので、その場合は面倒だが頑張って何度も戦うしかない。

<入手アイテム>
◯ひくいどり : 反発の木の実、精霊石5〜12個



- + - 教 会 の 遺 跡 - + -


 スイエンの巣に行き、スイエンに反発の木の実とフェニックスの血を与えてみる。
 スイエンに特に変化は見られない。


- + - オ ル コ ス - + -


 ゴーマの屋敷に戻ると、ゴーマの姿が見当たらない。それどころか、オルコ族達の様子が明らかにおかしい。ダークは地下牢へ向かった。
 其処では、リリアが楽器を奏で、地下牢に集まったオルコ族達のために美しい歌声を披露していた。
 ゴーマに火のフラグメントの事を聞くと、出来上がったのでコラプ族の店に預けてあるという。ダークは地下牢を後にする。
 戻って来たダークに対し、ヴォルクが忠告をする。あの人間の女は、魔族の警戒を解いて闘争本能を失わせるので危険な存在だと。デルマもそれに同意する。だがダークは、考えを改める積もりはなかった。
 コラプ族の店に行くと、火のフラグメントを制作するのに費用がかかっているため、500Gを請求される。仕方なく、ダークは500Gを支払って火のフラグメントを受け取る。


- + - 教 会 の 遺 跡 - + -


 スイエンの巣に行き、スイエンに最後の火のフラグメントを与えてみる。
 するとスイエンは、突然倒れ込み、眠ってしまった。
 ゴーマの酔狂に騙されてしまったと考えた一行は、すぐにオルコスに引き返す。


- + - N e x t - + -




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