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◯ダーク編第四章 〜邂逅〜
- + - ド ラ ゴ ニ ア - + -
ドラゴニアで落ち合おうと言い残して別れたダークは、いつになっても戻っては来ない。デルマ達は心当たりを探してみたが、やはり何処にもダークはいなかった。
ヴォルクは、この大陸に来てからダークはずっと悩んでいた事をふと思い出し、その事と関係があるのでは、と考えた。ウィリウォーに会いに行く時も一人で行きたがっていたので、そのウィリウォーに聞けば何か分かるかもしれないと思い、皆は長老ウィリウォーのところに行ってみる事にした。
ウィリウォーは、突然押し入ってきたデルマ達に怪訝そうな表情を見せ、ヴォルクの問いに答える前に聞いてきた。ダークとは何かと。何故バラバラの種族の者達が、自分達の族長でもないダークを気にかけるのかと。
『仲間だから』…
ドラゴニアリング
『強いから』…
精霊の風車
『なんとなく』…
生命の木の実
問いに対する答え方によって、入手出来るアイテムは変わる。此処はやはり、
ドラゴニアリングを入手しておくべきだろう。
ウィリウォーの話により、ダークの境遇を初めて知る一同。あまりにも衝撃は大きかった。魔族でもなく、人間でもない特異な存在。父親も母親も双子の兄弟も既に死んでおり、ダークはその苦しみや淋しさを理解してもらえる相手もいず孤独だという。しかし、ベベドアはダークの心の残滓から、孤独だとは感じていなく、兄弟が生きており、探したいと考えていると呟く。ヴォルクは、この大陸のユーベルという町に、ダークの母親の故郷があると思い出す。早速、皆は手がかりをつかむためにユーベルの町へ向かった。
- + - カ オ ス の 森 - + -
いよいよ此処からが人間のナワバリだ。町を襲い、人間にダークの居場所を吐かせてやる。と、ヴォルクにとって忌まわしいこの地で、彼は鼻息を荒くする。此処から南のガレーネ丘陵で妻と子供を殺されたのだから、それも無理はない。そして、それを知っているからこそ、デルマはヴォルクには此処から先へ行くなと言う。カトレアの提案により、ヒトに近い姿をしたベベドアを偵察に送り込み、ダークについての情報を集めさせようという事になった。
ベベドアは、一人でユーベルへと向かった。
とその前に、このカオスの森出口手前に、
いにしえの石版・7が落ちているので拾っておく事。
『遥か遠く彼方で 星たちの言葉を聞いた』
- + - ユ ー ベ ル - + -
城跡を抜け、ユーベルの町へと入ったベベドア。まずはカーグの家に入ってみる。すると、カーグが帰って来るのを待っていたポーレットがいた。ベベドアは、ポーレットから伝わって来る気持ちをつい口に出す。それは、カーグに対する想い。憧れ、恋慕、嫉妬、そして傷付けてしまった事への後悔。ポーレットは、ベベドアを迷子の子供だと思い、保護者を探してきてあげると言い残し、去って行った。
闇の存在であるベベドアは、人間の感謝や優しさといった光に溢れる感情を忌み嫌い、出て行こうとするが、先程までリリアやナフィアと共にいたその場所に残るダークの心を感じ取った。此処にダークがいた事が分かると、ベベドアは更にダークについて調べようと、カーグの家を後にした。
道具屋では、カーグ編と同じアイテムや精霊石が購入出来る。しかしパーツ屋では、お嬢ちゃんに合ったパーツはないから、という事で何も買う事が出来ない。
酒場に行くと、ポーレットがカウンターにいた。話し掛けると、急用が出来たから、と飛び出していってしまう。おかみさんに話を聞くと、カオスの森で魔族が目撃されたそうだ。きっと、デルマ・ヴォルク・カトレアの事だろう。
そして、ここで一旦精霊の心でデータをセーブしておく事。理由は後述する。
ベベドアは、取り敢えずカオスの森まで戻る事にしたが、城跡まで来ると妙な声が聴こえたので、その声のした方に行ってみる。するとナフィアの墓標の前に、緑の仮面を被ったマルがいた。そのマルの言葉から、ダークがリリアと共に真実の洞窟に向かった事を知る。
マルとベベドアが話をしていると、ガンツとタチアナがポーレットを探しにやって来た。カオスの森に、父親ロイドを殺した魔族ヴォルクが現れたらしいので、もしかしたら其処へ向かったのかも知れないという。ポーレットにしてみれば父親を殺された憎き仇だし、一方のヴォルクにとっても、妻と子供を殺した男の娘なのだ。お互いに、会ってはいけない因縁の間柄だ。
ガンツとタチアナは、マルを連れてカオスの森へ急ぐ。そしてベベドアも、一旦カオスの森へと戻る事にした。
- + - カ オ ス の 森 - + -
カオスの森では、デルマ・ヴォルク・カトレアがベベドアが戻って来るのを待っていた。ベベドアの帰りが遅い事についてデルマとカトレアが口論をしていると、賞金稼ぎの傭兵達が近付いて来た。
人間たちを返り討ちにしろ!
LV17と18のスピアハンターが1体ずつ、LV17のカタナレディ・カタナハンター・ウィップハンターが1体ずつ。計5人の傭兵達。ダークがいないのでアイテムを盗む事は不可能。精霊石やお金ばかりで、基本的にアイテムは落とさない。さっさと片付けてしまおう。
但し、左上のウィップハンターだけは、かなり貴重なアイテムを低確率で落とす。彼はデルマ専用武器パーツの
血色のカギヅメを持っており、必ず落としてくれる訳ではない。入手するには何度も闘う必要があり、運が良ければ1度であっさりと入手する事もあるだろう。もしも倒した時に落とさなければ、リセットを押して寸前のセーブデータで再びチャレンジ。
<入手アイテム>
◯ウィップハンター : 血色のカギヅメ / ◯スピアハンター : 精霊石9〜17個
バトル後、カーグの仲間達とダークの仲間達が衝突する。それぞれに深い因縁があり、ヴォルクは父親ロイドを殺されたポーレットの仇。デルマ(オルコ族)は戦友ツルギを殺されたガンツの仇。カトレアは以前に拷問と実験にかけた上、アルマゲバルトとして放ったタチアナの研究材料。ベベドアは、先程親しくなったばかりで人間の女の子だと思っていたマルの相手。そしてポーレットは、妻と子供を殺された男の娘でヴォルクの憎き仇。タチアナは、若き乙女であった自分を実験にかけ、この様な老体にさせたカトレアの仇。
それぞれがそれぞれの思いによって怒りを抑えきれずにいたが、その中でタチアナは、いにしえのモンスターであるベベドアの事を思い出す。咄嗟にタチアナは、この緊迫した状況を打破するため、閃光を発生させて仲間を連れてその場を離れる。
カトレアは、戻って来たベベドアにダークの事について尋ねる。ベベドアは、ダークが真実の洞窟に向かった事を答えるが、その場所までは知らないという。カトレアは真実の洞窟の事も知っており、冥府クラーフ島にあると教えてくれた。ピアンタ族の伝承では、死の世界と呼ばれているらしい。更にウーファー族の口伝でも、其処は地獄の島であり、訪れた魔族には、死より恐ろしい苦しみが待ち受けているという。魔族にしてみれば死の世界らしいが、かつては南洋に浮かぶこの世の楽園と呼ばれていたと思うのだが……やはり人間と魔族とでは、とらえ方が違っている様だ。
ともあれ。デルマ達も、そのクラーフ島へダークを追いかけて行く事にした。
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