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◯カーグ編第三章　〜激闘〜

- + - サ ル フ ァ ス - + -

　地下のレジスタンスアジトでは、カーグ達を歓迎しない声が上がっていた。スペンサー将軍は国内の人間かそうでないかは関係ない、などとそれを退けるが、レジスタンスメンバー達の間では不満が募っている様だ。
　スペンサー将軍は、カーグ達の活躍を素直に喜ぶ。山岳要塞にいよいよ攻め込むのだが、其処には巨大砲が2基配備されており、作戦を練ってから攻略しようという。だが、レジスタンスのメンバー達はカーグ達とは別行動を取ると言い始め、ヨソ者に手柄を取られて大きな顔をされたくないと口々に言い募り、勝手に山岳要塞へと行ってしまった。
　スペンサー将軍の頼みを聞き入れ、カーグ達は山岳要塞に向かったレジスタンスメンバーを連れ戻しに向かった。

- + - 山 岳 要 塞 - + -

　カーグ達が追い付いた時、既に要塞ではディルズバルド軍とレジスタンス達が激しく衝突しており、傷付き蹲っているレジスタンスの救出にあたる事にした。


　LV10〜14の一般兵が5体、LV14のライフル兵が2体、LV10〜15のガントラップが6体、そしてグレートストロング鋼製の砲台2基という大所帯。それだけにこちらの装備・回復アイテムも充実していなければ太刀打ち出来ない。
　マルとポーレットに反逆者の魂と居眠りの鈴を装備させておくと心強く、また鉄のブレスレットで防御力も大幅強化。
　要塞の舗装された床に足を踏み入れる（階段を上がり始める）と、巨大砲が毎ターン攻撃を仕掛けてくる。そのキャラの防御力に応じたダメージを広範囲で受けてしまうので、ガンツが警告するように分散をして行動する様にしよう。因みに、防御力が80以上だと20前後、60前後だと30〜50といったところ。防御力が下がるにつれ、ダメージも大きくなる。出来る限りお金をかけて防御力を強化しておくべきだ。巨大砲に通常攻撃や特技で攻撃してもダメージ0。1すら与える事は出来ない。兵士達からは大したアイテムも盗めないので、特技を駆使して早めに敵を倒し、レジスタンス救出に向かおう。

　レジスタンスに話し掛けると、『助かった………。恩に着るよ』という感謝の言葉を残して姿を消す。救出成功という事だ。レジスタンスは全部で3人。その内の1人は、左の砲台のすぐ近くという場所なので、救出に向かうのは正に命懸け。すごい薬草を幾つも持っていれば何とか耐えられるだろう。この砲台の近くのレジスタンスは、移動力のあるカーグに向かわせよう。

- + - サ ル フ ァ ス - + -

　サルファスの地下アジトに、負傷者達は無事収容された。そして、要塞を攻略するため、飛空挺ビッグアウルにメインプラントで開発・製造されたビーム砲を取り付け、上空から砲撃を加える事になった。整備工に話を聞くと、メインプラントは旧世界の設備をそのまま利用しており、ルッツ式プラントと言うそうだ。更にこの整備工からはルッツの話を聞く事が出来る。
整備工『少年の頃から、大のアイテム好きで、世界中の珍しいアイテムを集めたんだそうです。大人になってからはアイテム協会長っていうのに抜擢されて、世界を復興させるのに役立つ機械をいくつも開発したんです。その発想力や技術力はホントスゴイなって思いますよ。我々にとっては、神様みたいな存在ですね』

　メインプラントに残されたビーム砲は、イピスティアの整備工の手によって取り付けられた。そして、要塞を地上から攻撃しながら遠隔操作で飛空挺ビッグアウルを動かして砲撃するため、テレオペというコントローラーが必要だという。だがそのテレオペを製作するのに部品が幾つか不足していた。それは、アンテナ・マグネトロン・集積回路の3つ。パレンス廃墟に行けば入手出来るそうだ。更に、飛空挺ビッグアウルのビーム砲からビームを発射するのに、精霊石が200個も必要で、まとまった量の精霊石なら、バイオラボ採掘場で入手出来る。

- + - バ イ オ ラ ボ 採 掘 場 - + -

　リフトに乗って地下へ降りると、其処にはモンスターがいた。


LV13〜14のスタンスモッグ6体で、その名の通りこちらを麻痺させて行動出来なくしてしまう。よって、此処は天使のイヤリングで麻痺を無効化出来るポーレットに囮になってもらい、反逆者の魂・サファイアコート・居眠りの鈴を装備してある程度弱らせ、マル・カーグ・ガンツがトドメを刺していく。ポーレットは防御力の高いキャラなので、鉄のブレスレットを装備させれば充分モンスター達の相手をする事が出来る。……まあ、この作戦を遂行するには、カテナ闘技場の豪傑コース（200Gで15連勝）を制覇して、天使のイヤリングを入手しておく事が大前提となるが…。
　ともあれ、そういったアクセサリがなければ、ルウの薬を各人が数個所持しておく必要がある。




　モンスターを倒し、早速精霊石を探す。奥の方へ行くと発破スイッチがあるので押してみる。すると、衝撃で辺りから精霊石が落ちてくるのでそれを拾い集める。これで、精霊石が242個入手出来る。

- + - パ レ ン ス 廃 墟 - + -

　ディルズバルド軍を退けた時、色々とガラクタがあるのに気付いた人も多いはず。その中に、テレオペの製作に必要な部品があるのだ。
　まずは、右奥の古いパソコン。この中の集積回路が必要なので入手する。そして、そこから奥へ進み、ラジオのアンテナが必要なので入手する。最後に、壊れた電子レンジの隙間から見えるマグネトロンを入手する。因みに、マグネトロンとはマイクロ波を発生させる装置で、電子レンジに組み込まれている部品である。周波数は2450MHzと決められており、これは世界で統一されている。

　3つとも入手して出て行こうとすると、突然物陰から出て来たニンジャの集団に呼び止められる。どうやら此処は、『シノビギャング団』なるゴロツキのテリトリーの様だ。


　LV14のハイニンジャ1体と、LV13のニンジャ2体が敵の戦力。そして、ドラム缶が1カ所と鉄くずの山3カ所もある。忘れずに鉄くずの山を破壊して、中のアイテムを回収しておきたいので、仕返しのトゲや反逆者の魂は装備させず、倒してしまわない様に気を付ける事。ガンツなら一撃で破壊出来るので、ガンツに奥の2カ所を破壊してもらおう。中には精霊石8個・80G・120G・精霊石11個・毒よけコロン（火の守りの薬の場合もある）が入っている。……入手してもしなくても、といった品々だが、侮ってはいけない。…と思う。

　

- + - サ ル フ ァ ス - + -

　メインプラントのスペンサー将軍のところまで戻り、テレオペ用の部品と精霊石を整備工達に渡す。エネルギーを満タンにした状態で、3回発射するとエネルギー切れになるという事なので、無駄使いは出来ない。

- + - 山 岳 要 塞 - + -

　敵陣は、LV11〜13の一般兵5体、LV10のライフル兵2体、LV12〜13のガントラップ8体。そして火薬缶と鉄の箱が各1カ所。この火薬缶の使いどころもポイントとなる。
　取り敢えず、このバトルではカーグが飛空挺ビッグアウルを遠隔操縦するため、カーグが戦闘不能になるとゲームオーバー。これは、巨大砲を2基共破壊した後でも変わらず、バトル自体の敗北条件となっているので要注意。とはいえ、カーグは初期配置の場所から動かなくても、特技でブラストレーザーを、バトルフィールド全領域の何処にでも発射出来る。3回しか使えないので、キチンと1ターン目と2ターン目で巨大砲を砲撃しよう。L1ボタンかR1ボタンをポチポチと押せば、すぐに巨大砲に照準を合わせられ、ブラストレーザー一撃で巨大砲は破壊出来る。
　巨大砲さえなければ、後の兵士達はどうにでもなる。更に、火薬缶とブラストレーザーが1回ずつ使えるので、敵を上手く引き付けて、まとめて一気に倒そう。
　また、見落としてしまいそうだが、右側の巨大砲の傍に鉄の箱があるので、忘れずに破壊しにガンツを送り込もう。ガンツだとどうしてもターンが回って来るのが遅いので、出来れば疾風のバンダナを装備させた方が良い。中にはライフベルト、精霊石13個、200〜225Gが入っている。ライフベルトはガンツの専用アクセサリーで、装備すると最大HPが10％増える。




　要塞の内部に突入し、通路を少し進むと、ディルズバルド軍兵士に四方を取り囲まれてしまう。ここは強引に突破するしかない。


　LV12〜13の一般兵が7体、LV13のライフル兵が2体、そしてLV15の指揮官が1体。また、ドラム缶・鉄の箱・木箱が各1カ所ずつあるので、これは破壊する事。
　木箱の中には耐火グローブ、精霊石9個、100Gが入っている。耐火グローブはポーレットの専用アクセサリーで、防御力が7、ガード発生率が12上昇し、火属性のダメージを完全に防いでくれる。更に奥の方の分かりにくい場所に鉄の箱があり、中にちからの実が入っている。




　どうやら、このクイナ火山にはラケルタ族という魔族がおり、そのためにディルズバルド軍もまだ火霊石を入手出来ていない様だ。
　と、何故か目の前に現れる探検家ザップ。伝承により、火霊石の安置所は火口近くにあると判明したという。そして、このクイナ火山の噴火が近いので、それを報せに来たらしいが。
　すぐにカーグ達はエレベーターで先へ進んだ。
　火口へ続く小道を進んでいくと、途中で4カ所に宝箱がある。まずはエレベーターから少し進み、右に道が分かれ、その行き止まりに一つ目がある。中身は460G・精霊石220個・赤の護符。赤の護符を装備すると、火属性攻撃の耐性が25％上昇する。逆に、水属性攻撃の耐性が-25％となってしまう。
　道を引き返し、先程のT字路を今度は左に進み、木製の橋を渡り、また右側に木製の橋がかかってるので、それを渡ると二つ目の宝箱。中身は精霊石180個・生命の木の実・すごい爆弾2個。


　エレベーターに乗り、上に上がると、LV15のラケルタ族が3体・LV17と18のレッドドラゴンが1体ずつ・LV15のエレメンタルが2体。全て火属性の魔族とモンスターである。よって、これまでに入手した耐火グローブ・赤の護符を装備し、更にアクアマリンで攻撃を水属性にするとかなり楽に戦える。
　一度に全てのモンスターを相手にすると辛いので、まずは背後のエレメンタル2体を叩く。ラケルタ族とレッドドラゴンは近付かなければ動き出さないし、ラケルタ族は移動力があまりないので、まだ時間を稼げる。エレメンタルを倒したら、今度はラケルタ族に少し近付いておびき出し、倒していく。まだレッドドラゴンは動かない。それから最後にレッドドラゴン2体を相手にしよう。
　LV18のレッドドラゴンからは赤の護符が盗めるので、マルの盗むが成功したらすぐに前線キャラに装備させる。
　このバトルのアクティブギミックはドラム缶2カ所・火薬缶1カ所、そしてずっと右奥に木箱が1カ所ある。木箱の中には精霊石8〜10個・アクアマリンが入っているので、移動力の高いカーグに取りに行かせれば良い。

　


　エレベーターで更に先へ進むと、次のエレベーターの左に木製の橋があり、その先に三つ目の宝箱がある。中身は火炎パウダー・火の弱りの薬2個・ちからの実だ。
　そしてエレベーターに乗り、次のフロアへ。すると此処にもラケルタ族達が待ち構えていた。


　LV15と16のラケルタ族が2体ずつ、LV15のすざくが4体。更にバトルフィールドの左右それぞれの奥に木箱が1カ所ずつある。木箱の中身は右が120G・精霊石8〜12個・すごい爆弾で左が100G・精霊石8〜12個・強力救命キット。
　先程のバトルで、木箱からアクアマリンを入手していれば、マルかポーレットに装備をさせて、遠距離攻撃でダメージを与えて有利に戦いを進めよう。このクイナ火山突入以前に、パーツ屋で幾つか買っているのであれば、前線キャラに装備をさせてかなり楽になるのだが。
初期配置で横に4羽並んだすざくの中で、左から2番目のすざくは、マルの専用武器パーツであるすざくの尾羽を持っているので、忘れず確実に盗んでおこう。




　次のフロアでは、木製の長い掛け橋を渡っていく事になり、いきなり左右に道が分かれている。左へずっと進んでいと四つ目の宝箱がエレベーターの横にあり、中に1200G・火の守りの薬2個・たかの像が入っている。たかの像は、装備していると沈黙を回避出来る。
　この宝箱の横のエレベーターには乗れないので、これでクイナ火山の長い山道は終了。道を引き返し、右へ進むと精霊の心があるので、一旦データをセーブしておくと良いだろう。そして更に右に進み、エレベーターで次のフロアへ行き、いよいよディルズバルド軍との戦いとなる。

　とうとう火霊石の安置所に到達した中佐タチアナと兵士達であった。が、その前に立ち塞がったラケルタ族の三兄弟『シテン・リキテン・サヨーテン』にはかなわず、兵士達は上官であるタチアナを置き去りにして敗走する始末。残された中佐タチアナが三兄弟に取り囲まれてしまっているところへ、カーグ達が追い付いて来た。
　ここでタチアナを囮にして、その隙に火霊石を奪おうと言うマルとガンツ。正に絶好の機会ではある。しかし、カーグはタチアナを助け出そうと言い始める。確かにディルズバルド軍の上層にいるタチアナは最も厄介な敵ではあるが、それでも魔族に殺されていくのを同じ人間として見殺しに出来ないという。仕方なく、それに従うマルとガンツ。ポーレットは黙ってついて来た。


　ラケルタ三兄弟の内、長男のシテンは巨大な瓢箪を振り下ろし、次男のリキテンはモーニングスターを振り回し、三男のサヨーテンは弓で火矢を放つ。サヨーテンの火矢は、耐火グローブや赤の護符を装備していれば、ダメージが大分緩和される。
　HPはかなり高めで、3体共が400前後もある。やはり居眠りの鈴で眠らせ、集中攻撃をするに限る。
　3体共、貴重なアイテムを持っているので、頑張ってマルにLV2盗むでゲットしてもらおう。




　敵対している筈のカーグ達に助けられたタチアナは戸惑うが、銃を構えたまま撃つ事無く火霊石の安置所へ走って行ってしまう。そしてそれを追いかけていくカーグ達。火霊石には強力な結界が展開されており、タチアナは触れる事が出来ずにいた。すると、火霊石の光に共鳴したカーグの身体が青白く発光し、そして火の精霊の声が伝わってきた。

火の精霊『……風の声を聞きし者……われをおさめよ……かつて万物に精霊は宿り……人は精霊とともに生きた……欲望と憎しみに……とらわれたとき……精霊なき世は……暗黒の闇にのまれる……世界に愛と調和を……それが最後の希望となる……』

　そこへ、ディルズバルド皇帝ダッカムが姿を現す。すぐ眼下の吊り橋には、捕えられているリリアの姿もある。ダッカムは、リリアを溶岩流に突き落とされたくなければ火霊石を渡せと言ってきた。
　リリアの解放を条件に、火霊石をディルズバルド側に渡すという事でカーグとダッカムは表面上は合意した。だが、その時取り引き場所である安置所前の吊り橋の裏側に、ディルズバルド軍兵士によって爆薬が仕掛けられていた。その様な事は全く知らないカーグは、渋々とダッカムの方へ火霊石を投げてしまう。そして、リリアの方へ向かおうとした時、吊り橋裏の爆薬が爆発し、カーグは吹き飛ばされる。吊り橋も落とされてしまった。
　ダッカム達は早々にリリアを連れて立ち去っており、タチアナは安置所に残されたままだった。つまり、リリアと火霊石を我が物にするため、ダッカムに人質として残されたという事だが。とその時、ガンツは何かの物音を聞き取っていた。カーグには、溶岩流と噴火間際の地響きの音しか聞こえない様であったが。
　それは、シャムスン率いる帆船フィオナ号のエンジンの音であった。ムーンストーン盗賊団が、何故か噴火直前のクイナ火山まで来てくれたのだ。
　カーグは、その場に留まって死を受け入れようとしていたタチアナを説得し、一緒にフィオナ号で脱出した。

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