Arc the Lad II ストーリー完全攻略☆

トップページへ アークページのトップへ 次のページへ 前のページへ
序章(東アルディア)
1 2 3
第2章(ヤゴス島)
1 2
第3章(西アルディア)
1 2 3
第4章(スメリア〜クレニア)
1 2
第5章(フォーレス)
1
第6章(スメリア)
1
第7章(ロマリア)
1 2 3
第8章(グレイシーヌ)
1
第9章(フォーレス)
1
第10章(ブラキア)
1
第11章(ミルマーナ)
1 2 3
第12章(アミーグ)
1 2
第13章(バルバラード)
1 2
第14章(殉教者の塔)
1 2 3 4 5 6
最終章(ロマリア〜空中城)
1 2 3 4 5 6 7 8
番外編 <ちょこ覚醒1 ちょこ覚醒2 ちょこ覚醒3 マザークレアの洞窟

―第6章(スメリア)―

リーザがフォーレスに旅立って数日後、トウヴィルの神殿のエルクは……。
エルクは真っ暗な、光の差し込まない荒れた通路の真ん中にポツンと立っていた。下の方に進んでも暗さが増すだけなので、引き返して上に進む。すると、開けた場所に差し掛かった時に頭の中に直接誰かが呼び掛けてくる。

声「エルク……」
エルク「?」
きょろきょろと辺りを見回すエルク。すると背後に人陰が現れる。
声「可哀相に、疲れてしまったんだねぇ」
エルク「!?」
声2「生きるのなんて、つらい事なかりだ。こっちへおいで」
エルク「父さん? ……母さんなの?」
ジーン「ようっ、エルク」
エルク「ジーン! 俺は…」
ジーン「わかっているさ。お前は俺達を殺した痛みを背負っていける程タフじゃない。生きるのなんかやめちまえ。楽になるぜ」
ミリル「エルク、待っていたわ。此処で、一緒に暮らしましょ。此処はいいわよ、静かで」
エルク「ミリル…… そうはいかないんだ」
ミリル「貴方は私の言いなりにならなきゃいけない筈よ。だって、私を殺したのは貴方だもの。ずーっと信じて待っていた貴方に殺された私の気持ちが解る?」
エルク「………」
ミリル「私は、貴方を元の世界に戻しはしない」
突然、彼等はモンスターの姿に変貌を遂げた。
エルク「!」
彼等はエルクとの間合いを充分に取り、エルクに襲い掛かって来た。


バトル!!
仕切り線

エルク:LV31
襲い掛かって来るのは、エルクの父(LV11 レッドスケルトン)・エルクの母(LV11 ブラックスカル)・ジーン・ミリル。
このバトルのフロアアイテムはかなり貴重な炎の剣。Arc The Lad IIにおいて、光の剣の合成用素材アイテムでもあるこの剣を入手出来る機会はこのバトルのみであり、入手し損ねるとモンスターゲームでしかお目にかかれない。モンスターゲームは非常に入手しにくいPS用ゲームソフトなので、何としてでもこの機会を逃さぬように。
確実に入手するには、次の点に注意すればよい。
1.光属性の武器を装備しない事。
2.ジーン・ミリル・エルクの父と闘い、炎の剣を落とさなければ、エルクの母から攻撃を受け続けてわざと死んでバトルをやり直す事。
3.エルクの父・エルクの母のどちらかを残しておけば、アンデッドなのでエルクから攻撃をしない限り倒してしまう事はない。HP1状態になり、復活する。そしてダメージを受け続ければ、いつかはエルクは死ぬ。とにかく入手出来るまでこれを繰り返す。つまり、エルク(プレーヤー)から自主的に攻撃をせず、モンスターの攻撃を受けるだけにすれば、いつかは必ず入手出来るという事。エルクの父・エルクの母からはなかなか行動しないので、わざと正面まで行って背中を向けて行動終了すれば、4〜5ターンに一度くらいは、時々こちらに攻撃してくれる。より確実に早くエルクに死んでもらうために、装備は全て外しておいても良い。

何度も検証をして入手してみた結果、エルクの父が一番入手率が高いように思う。私はこれまでに入手した4本全て、エルクの父からのみ成功している。
取り敢えず、ジーン・ミリル・エルクの父と闘い続け、エルクの母に殺してもらうようにして、2本入手出来れば儲けもの。光の剣を合成し、かつエルクの装備用に1本ストック出来る。

仕切り線

エルク「ちくしょう… 俺は死んじまった方がいいってのか…」
ミリル「エルク、貴方は間違ってなんかいないわ」
エルク「ミリル!」
エルクの母「死んだ人は、そうなる運命を背負って生まれてきたのよ」
エルクの父「そして、生き続ける者も、その運命を背負っていかなきゃならん」
エルク「父さん! 母さん!」
ジーン「俺は感謝してるさ、最後に人として死ねて」
エルクの母「私達は大丈夫。貴方はまっすぐ前を見て」
ミリル「そうよ。じゃなきゃエルクらしくないわ」
エルク「みんな………」
ミリル「じゃあ、私達は行くわ」
エルク「待ってくれ、みんな。 待ってくれ!」

『負けないで、死んでいった人達のためにも……。生き抜いて、私の為に…』
夢の途切れる間際に、ミリルの言葉が響く………。そして、エルクの夢の中での意識は薄れていく…。

ヂークベック「まダ、オきんノカ?」
エルク「う、う〜ん」
ヂークベック「ヤっと、オきたか。ズいぶン、ユっクリ、ネていたナ」
エルク「俺は一体?」
ヂークベック「トリあエズ、オくノまにいってみロ」
エルク「???」
エルクは意識を取り戻し、ベッドから起き出した。突然周囲が見知らぬ光景に変わり、エルクは自分がどうなったのか解らないまま、あてもなく、ヂークベックに言われるままに神殿の奥へと歩いていく。
ククル「気が付きましたね、エルク」
エルク「あ、あんたは………?」
ククル「私はククル。貴方は、深い傷を受けてこのトウヴィルに運ばれて来たのです」
エルク「!? そうだ!俺はミリルを、なんてことを………」
ククル「その事については、私もうかがいました。でも、今の貴方なら、既になすべき事は解っていますね。アークの仲間達が…」
エルク「アークだと!?」
そこでククルの口からアークの名が出た瞬間、エルクの態度は急変した。
エルク「あんた、まさか奴の仲間なのか?」
ククル「傷付いた貴方を此処に運ばせたのは、他でもないアークなのよ」
エルク「そんなの信じられねぇな!俺は生まれた村を焼かれ、親も仲間も皆殺しにされた。あの飛行船は、間違いなくその時の奴らが乗ってたものだ。無関係だとは言わせないぜ!」
ククル「エルク、貴方は勘違いしている。でも、私が説明したところで信じる事は出来ないでしょう」
エルク「ああ、賞金首の仲間の言う事なんかな!俺は絶対にミリルの仇を討つ。そして、その後にアークを捕まえてやるぜ」
ククル「何故、貴方の村が襲われたか分かっているの?」
エルク「! ………俺にはお前達の言い訳を聞いている暇なんか…」
ククル「真実から目を背けるの?! パレンシア城に向かうのです。其処で貴方の知りたい事への答えが見付かります。街へは私が送りましょう。何時でも声を掛けて」
エルク「………」
エルクは一旦、ククルのいる部屋を離れる。と、部屋の前にはヂークベックがいた。
ヂークベック「ワしモ、ツイてくゾ」
エルク「勝手にしろ…」

ククル「パレンシア城に行く決心はついた?」
エルク「ああ…」
ククル「分かりました。さあ、目を閉じて」

ヂークベック「パレンシアじょうだったナ」
エルク「ああ、取り敢えず、其処へ向かうしかない」
早速、ククルから言われるままにパレンシア城跡に向かうエルク。
エルク「これが、パレンシア城…何も残ってないじゃないか。くそっ。こんな所に来て、一体どうしろって言うんだ? ……………。取り敢えず入ってみるか…」
ポコ「わぁっ!! いてててて」
城の中へと入って行こうとすると、突然前方からポコが勢い良く転がり落ちて来た。激突した衝撃で、入り口を塞いでいた岩が粉々に粉砕されるほどのものすごい勢いで。
ポコ「もー、嫌んなっちゃうなぁ」
エルク「誰だ? お前!?」
ポコ「しーっ! 大声出しちゃダメだよ。見付かると大変なんだから」
エルク「見付かるってどういう事だ!?」
ポコ「だから、しーっ!ってば!!僕は、お尋ね者なんだ。しかも、凄い賞金の懸かったね」
エルク「……………。とてもそんな大物には見えねぇな」
ポコ「傷付くなぁ。ところで、君は?」
エルク「俺はエルク、ハンターだ」
ポコ「えー!!も、もしかして僕を捕まえに来たの?」
エルク「いいや。ちょっと此処で、調べたい事があってな。 ! お前もしかして、ククルの言ってたアークの仲間か?」
ポコ「そうか、君がククルの言っていた新たな仲間だね」
エルク「冗談じゃない、まだ俺は…」
ポコ「僕はポコ。僕も探し物をしに、城跡の地下に行くんだけど、やっぱり一人じゃ心細くて…でも、二人なら安心だね。さ、出発しよう!!」
エルク「………まっいいか」
エルクはポコの独特の雰囲気にある意味負けてしまい、拒む気力も起きないらしい。その辺りがとってもポコちゃん!(笑)
ポコ「此処から城の地下に行けるんだよ」
エルク「大丈夫なのか?崩れかけてるぞ」
ポコ「大丈夫だって。でも、足下には気を付けてね」

………地下倉庫跡………。
ポコ「わぁっ! あー、びっくりした。 うわあ!! モ、モンスターだ! ど、どうしよう?」
エルク「どうしようったって、戦うんだよ!!」


バトル!!
仕切り線

エルク:レベル32
モンスターは、LV38のエレメンタルマスター2体とLV38のダークレイス1体。
これはエルク一人で充分過ぎる。フォーレスでニンジャに鍛えさせたキラーブレイドと、ロマリア軍艦で入手したレンジャースーツ、それに魔法のりんごを装備させれば完璧。ポコはレベル60(ゴーゲンの時と同じく、あくまでもアーク1で育てた場合。未コンバート時はレベル45)なので、エルクのHPが減った時に癒しの竪琴で回復させるだけにしないと、レベルの差の関係でポコが倒しても経験値は大して入らず、ムダになるだけである。それならエルクに全て稼がせるべき。ポコに戦の小太鼓を使わせて攻撃力を上げれば簡単に倒していける。
仕切り線

ポコ「それにしても、酷い状態だなぁ」
エルク「お前達がやったんだろ」
ポコ「酷い事言うなぁ。えーっと、この奥だよ!!」
ヂークベック「おイ、わシもいっショにイクぞ」

モンスターを倒し、ポコの指す先に行くと、突然背後の床が崩れてしまう。
ポコ「あーあ、崩れちゃったね」
エルク「崩れちゃったねって、此処から、どうやって帰るんだよ!?」
ポコ「しょうがないよ、先に進もう。あれ……………」
エルク「おい」
ポコ「此処には確か、エレベーターがあったんだけど…。しょうがないね。歩いて行こうか」
エルク「此処を降りて行くのか!?」
ポコ「そうだよ、さああ急ごう!」
エルク「なあ、この下には一体何があるんだ?」
ポコ「秘密の研究所があったんだ。この前、爆発しちゃったんだけどね」
エルク「だからそれは、お前達がやったんだろって…」
ポコ「さあ、行くよ!」
エルク「あっ、おい!!」
ポコ「いてててて」
エルク「見てみろよ。もっと下が、あるみたいだな」
ポコ「でも、此処からは歩いて行けそうだね」
エルク「じゃあ、行くか」
ポコ「うん」

………地下エレベーター跡………。
ポコ「此処にもモンスターが!?」


バトル!!
仕切り線

エルク:レベル35
モンスターはLV40のヴァンパイアバット2体とLV40のストーンフライ。エルク一人で手っ取り早く片付けよう。
仕切り線

地下バイオ研究所跡に着くと、手配モンスターのディロスとヘルハウンド2体が待ち構えていた。
ディロス「こんな所までわざわざ死にに来たか?全く愚かな人間共め」
エルク「ふっ、今度の奴等は、少しは骨がありそうだな」


バトル!!
仕切り線

エルク:レベル35
レベル41のヘルハウンド2体が少々厄介。エルクの直接攻撃が次々にかわされる恐れもある。
ディロス「こんな奴等に………」
仕切り線

ポコ「えーっと、確か…。うーん…。絶対、この辺りが怪しいんだけどなぁ」
速攻でモンスターを倒してしまい、研究所の奥に踏み込むと、ポコは勝手に自分の仕事に入る。
エルクは周りを見ていこうとするが、巨大なカプセルの前に差し掛かった時、強烈な閃光が辺りを包み込み、炎の精霊が出現する。


エルク「!? な、なんだ!?」
精霊「よくぞ来てくれた。我が力を受け継ぎし者よ」
エルク「力を受け継ぎし者? この俺が!?」
精霊「我は、炎の精霊。この世界に、生きるもの達全てに、炎の恵みを与える者。しかし、邪悪なるものにより我は連れ去られ、ここで力を奪われてしまった。そして、その邪悪なる者の手にかかり、わが郷、ピュルカの民も殺された。エルクよ…………… お前は、炎を受け継ぎしピュルカの、最後の一人」
エルク「俺の村………。 ………邪悪な者ってのは、一体誰の事なんだ?」
精霊「この国に取り入り、今や支配せんとするロマリア国の大臣アンデルであろう。しかし、その背後には更に、この世界を魔の世界に貶めんとする力がある。エルクよ、ピュルカの最後の少年よ。今こそ勇者アークを助け、世界を守るのだ」
エルク「それじゃ、俺の村を焼き、みんなを殺した奴はアークと関係ないってのか?アークは、あの飛行船に乗ってるんだぜ!」
精霊「目に見えるものだけに惑わされるでない。アークは我を邪悪なる者の手から解放し、その志を示したのだ。そして地水火風光の5大精霊より認められ、勇者としての力を与えられたのだ」
エルク「じゃあ、俺は今まで…」
精霊「そしてエルクよ。この国、スメリアの精霊を守り続けてきたトウヴィルの民に危険が迫っている」
ポコ「なんだって!? それは本当なのですか?」
エルク「ポコ、どういう事だ?」
ポコ「アークとククルの生まれた村の人達が、アンデルに捕まっているのさ。奴ら、村人達をパレンシアタワーという所に連れて行ったみたいなんだ。僕はタワーへの通路を探す為に、此処にやって来たんだ」
精霊「急がねばならんぞ、奴等はもう、人々の処刑を始める積もりだ。通路は其処に在る。エルクよ、過去に縛られて、その力を間違った方向に向けてはならぬぞ。それが我の望み、死んでいったピュルカの民の願いだ」
ポコ「急がなくっちゃ!僕は、これからパレンシアタワーに行ってみるよ。だからエルクは、村人達の事をククルに伝えて来てくれないかな」
エルク「伝えるってどうやって?」
ポコ「はい、これ」
エルク「何だ、こりゃ?」
『リーフの珠を手に入れました』
ポコ「リーフの珠って言うんだよ。これを使えば、何時でもトウヴィルへ戻れるんだ」
エルク「ふーん…」
ポコ「じゃあ、頼んだよ」

エルクはポコから手渡されたリーフの珠でククルに知らせに戻る。
エルク「城の地下で、炎の精霊に会った。其処で、アンデルがトウヴィルの村人を…」
ククル「その話なら、既に私の元にも来ています。アンデルの狙いは、此処にある封印です。私の身など、どうなろうと構わない。でも私が此処を動く訳には、封印を守る為の結界を解く訳にはいかない」
エルク「ククル!俺がみんなを助ける」
ククル「………」
エルク「俺はあそこに行って一つだけ判った事がある。俺は今まで自分の過去に引きずられて生きてきた。しかし、問題なのは過去なんかじゃなかった。これから俺自身がどうするかという事なんだ」
ククル「大きく成長してくれましたね、エルク」
エルク「もうミリルやピュルカの民の様な犠牲者を出す訳にはいかない。だから奴等と戦う!」
ククル「ありがとう。必ずみんなを助けて戻って下さい。準備が出来たら私に言って下さい。 準備は出来ましたか?」
エルク「できてるぜ」
ククル「分かりました。リーフの珠を預けましょう」
リーフの珠を手に入れました』
ククル「トウヴィルに戻って来る時は、リーフの珠を使って下さい。ただ、一つだけ気を付けて。パレンシアタワーには結界が張ってあり、私の力が働きません。だから、リーフの珠も効力を失い、使用する事が出来ない…。この事を忘れないで下さい。さあ、目を閉じて」

一方その頃、ポコはパレンシアタワーには潜入出来たものの、道に迷っていた。
ポコ「おかしいなぁ、ここの地下牢にみんな捕まってるって聞いたんだけど…。ヂークベック、早く来なよ」

ポコ「変な部屋に出ちゃったなぁ。あれ、扉が閉まってる…。スイッチも見当たらないしなぁ〜。ひゃあっ!! げっ!!」
パレンシア兵「き、貴様、何者だ!?」
ポコ「ま、まっず〜い!! !!」
パレンシア兵「大人しくしろ!!」
アンデル「何事だ?」
ポコ「!! その声は…アンデル!!」
アンデル「おやおや、これはこれは、元スメリア精鋭部隊のポコさんではありませんか。こんな所で会うとは、奇遇ですなぁ」
ポコ「相変わらず、とぼけた話し方をするね。それよりアンデル、村の人達を何処にやったの!?」
アンデル「フフフ、無事ですよ…今の所はね! 丁度いい、貴方にもククルをあの場所から誘い出すエサになってもらいましょう」
ポコ「ククルは来るもんか。それに、こっちには強い味方が出来たんだからな」
アンデル「ほう、勇者殿にお仲間が…それは楽しみですなぁ。では、私は用があるのでこれで…」
ポコ「待ってよ、逃げるの!?」
アンデル「逃げる?」
アンデルは苦笑し、魔力の籠った雷をポコの周囲に降らせた。
ポコ「ぞぉ〜…」
アンデル「少しは、口の利き方に気を付けて欲しいものですな。連れて行け!」
パレンシア兵「さっさと歩け!!」
ポコ「何処に閉じ込めようと無駄だよ。彼がきっと助けに来てくれるからね」
パレンシア兵「おい、さっさと連れて行け!」
アンデル「タワー地下エリアの警備を、厳重にしておけ」
パレンシア兵「はっ!!」
アンデル「今度あんなネズミに侵入されたら、お前の命は無いと思え」
パレンシア「(な、何故俺なのぉ〜)」
アンデル「………!?」
その時、ヂークベックがトコトコとポコの向かった方について行く。
ヂークベック「ポコのヤツ、コノワシをオイテキオッテ!!」
アンデル「そいつも牢に入れておけ…」
パレンシア兵「はっ!」
アンデル「(このタワーの警護は一体どうなってるんだ?)」
アンデルはパレンシアタワーの警護の杜撰さに呆れる……が、裏を返せばこれはアンデル自身のおバカさを露呈しているに過ぎない(笑)。

………パレンシアの街………。
エルク「パレンシアタワーか…」


アイテム!
仕切り線

ここで、パレンシアの街の屋外のショップに店員の男がいる
売っているのは『復活の薬』と『万能薬』と『ローブ』。
『ローブ』は成長させると魔力UPの装備効果がつく(マジックローブに名称が変化)ので、どうせなら3〜4着買っておこう。防御力も19と高いので、1着はエルクに装備させて鍛える。この機会を逃す(街から出ればもう手遅れ)と、もうこの屋外のショップは休みのままで二度と開店しない。たった一度の購入のチャンスである。一方、普通のショップの方では、減ってしまった回復果物でも補給しておこう。

また、パレンシアタワーの内部ではレベル43・60のモンスターが出現する(レベル60は、ポコがコンバートしていてレベル60の場合。未コンバートだとポコと同じレベル45)。とゆー事で、どうせなら此処でエルクのレベルは40程度にはしておいた方がいいだろう。幸い、パレンシア城地下倉庫後に登場するエレメンタルマスター・ダークレイスはレベル44なので、ここで何度か戦い、レベルアップしておこう。他のフリーバトルエリアと比べればかなりの強敵だが、だからこそ、楽々とレベルは上がっていく。戦闘不能にならないよう、装備を固めて魔法のりんごでチャージしよう☆
仕切り線

………パレンシアタワー………。
早速パレンシアタワーへと繰り出したエルク。

パレンシア兵「誰だ!?」
エルクはパレンシアタワー入り口の詰め所から駆け寄る衛兵の腹部を殴り付けて失神させた。
パレンシア兵「ぐっ!!」
エルク「!」
すると、今度はパレンシアタワーの方からも兵士がやって来る。エルクは人事不省のパレンシア兵から制服を剥ぎ取り、咄嗟に変装をした。
パレンシア兵「おい、交代の時間だ。おい、聞こえないのか?」
エルク「………はい。………何でしょうか?」
パレンシア兵「見張りの交代だよ」
エルク「分かりました。で、見張るのは?」
パレンシア兵「アーク一味のポコを捕まえたので、それを見張れとの事だ」
エルク「何だって!?それは本当なのか!?」
パレンシア兵「!?」
エルク「しまった………つい」
パレンシア兵「誰だ、貴様は!?」
エルク「仕方ない」
開き直ったエルクは、兵士の腹部を殴って胸倉をつかみ、ポコの居場所を聞き出す。
パレンシア兵「ぐっ…」
エルク「で、ポコは何処に捕まっているんだ?」
パレンシア「タワーの………地下牢に………。うーん…」
エルクは気絶させた兵士を詰め所の奥へ引っぱり込んで隠し、兵士の格好のまま、正面から堂々とタワーに侵入する。
エルク「ポコは地下牢か…」


攻略のPoint!!
仕切り線

タワーに入るとすぐ右の階段を下りる。そして、まずは左右に分かれている通路を左に進み、突き当たりの扉の奥のスイッチを作動させる。次は右に進み、途中にフランベルジュの入った宝箱があるので、その炎属性の剣を入手してさらに真直ぐ進む。突き当たりの部屋には強力果物があるのでそれを取り、スイッチを作動させる。
そのスイッチで開いた扉に入り、通路途中のスイッチを作動させると階段ができる。これはまだ上がらず、左に進む。するとスイッチのある小部屋に出るので、それを作動させて引き返す。ここでスイッチで出現させた階段を上がり、『見回りか?ご苦労』と言う兵士の横の通路に入る。
曲がりくねった細い通路の途中にはスイッチによって開ける扉が2つあるが、扉・スイッチには構わずに、通路の奥の宝箱を開けて中のブルーリングを入手する。引き返しながらスイッチを作動させ、その開いた扉に入って部屋の奥のスイッチを作動させる。次にこのくねくね通路入り口すぐのスイッチの扉奥に、ポコのいる牢がある。
仕切り線

エルク「お、牢か… ポコは此処か? お〜い、ポコ居るのか?返事をしてくれ!」
ポコ「今の声…」
ヂークベック「ZZZ…」
ポコ「エルク!?」
ヂークベック「ZZZ…」
ポコ「お〜い、エルク!此処だよぉ〜!!」
エルク「ポコか? 何処に居るんだ!?」
ポコ「此処だよぉ〜! 早く助けてよぉ〜」
エルク「今、扉を開けるからちょっと離れていてくれ」
ポコ「うん、分かった」
エルクは牢の鉄格子を力任せに壊す。
エルク「ふぅ〜。 ポコ、大丈夫か?」
ポコ「エルク、助けに来てくれたんだね。一時は、どうなるかと思ったよ」
エルク「急ぐんだ、村人を助けないと!」
ポコ「うん! 村人は、下の階の何処かに捕まってると思うよ」
エルク「で、こいつは?」
ポコ「疲れたから寝るって…」
エルク「いい気なもんだぜ…。おい、起きろ!!」
ヂークベック「…オオ、エルクか。イガイトハヤカッタナ。サア、ムラビトをタスケルゾ」
エルク「寝てたくせに…」
ポコ・ヂークベックを助け出して脱出をしようとした時、見回りに来た兵に見つかってしまう。
パレンシア兵「おい、何をしている!?」
エルク「ちっ、見付かったか」
パレンシア兵「貴様、我が軍の兵じゃないな!?」
エルク「ちっ、…ばれちゃあ、しかたねえ。こんなだっせえヨロイに未練はないな」
ポコ「エルク、この場はひとまず逃げようよ」
エルク「ああ、村人もまだ助けてないしな」
パレンシア兵「待て、逃がすか!」
エルク「何とか逃げ切ったか…。さてと…」
すると広い空間に出るので、まずは入り口から左上に見える生命の木の実を取る。そして進むと雷によって次々にメデューサリザードが出現。メデューサリザードはレベル43とレベル60の2種類(レベル60は、ポコがコンバートしていてレベル60の場合。未コンバートだとポコと同じレベル45)。レベル60はエルクでは荷が重すぎるので、ポコに相手をしてもらう。エルクはレベル43の2体を倒すようにしたい。
バトルを終え、魔力の泉を入手してポコに装備させる。これで癒しの竪琴を使っていてもMPの残料はある程度確保される。通路を進んで行くと、突然床が消え、下の階の牢に落ちてしまう。
エルク「!? ちっくしょう…」
ポコ「落っこちちゃったね」
エルク「取り敢えず、此処を脱出しないとな」
ポコ「そうだね…」
ヂークベック「痛イノォ〜」
2人はまた其処からの脱出を試みる。牢の中はスイッチだらけで、基本的に新しい部屋のスイッチを次々に作動させて行けばよい。
まずは最初の部屋のスイッチを2つとも作動させ、左の部屋へ。ここも両方ともスイッチを作動させ、下へ向かう。突き当たりの部屋の、左の緑の方のスイッチを作動させて赤に。そして最初の部屋に戻り、今度は下に。突き当たりには2つスイッチがあるので、2つとも作動させる。そして、最初の部屋に戻ろう。右側の壁に通路が出来ていて、其処にあるマジックキャンセラーを入手しておくのを忘れずに。
マジックキャンセラー入手したら下の部屋から右へ行き、階段を上がり、スイッチを作動させてメデューサリザードに出くわした部屋に新たな階段を出現させる。そして、此処で先程の落とし穴に落ちないように、通路の下の方から回り込み、スイッチを作動させて落とし穴を解除する。これで大丈夫。階段を上がると、メデューサリザードに乗った修験者が現れ、バトルとなる。

エルク「!!」
修験者「侵入者というのは、貴様らか?」
エルク「違う、と答えたら此処を通してくれるのか?」
修験者「ふはははははっ!!面白い事を言うガキだ。答えはNOだ。悪く思うな、上からの命令なんでな。通路は魔法で遮断した。我らが死ぬまでは、絶対に通路は開かん!いくぞ!!」
ヂークベック「オオ、コイヤ!!」

これも修験者とメデューサリザードがレベル44と60それぞれ2体ずつなので、役割分担を。バトルを終え、先に進むと階段が左右にある。先に右に行き、ミニイベントを見ておこう。そこには、無惨にも犠牲者たちの亡骸が散乱していた。これはもう、自分達だけの問題ではないんだと再認識する2人。
エルク「ひでえな…」
ポコ「奴等の実験の被害者だよ」
エルク「………」
ポコ「まだまだ、こんなもんじゃないんだ。僕の昔の仲間も、モンスターに皆殺しにされたし…きっと、世界各地にアンデル達に苦しめられている人達がいるんだ」
エルク「俺達だけじゃないんだな…」
ポコ「うん…これはもう、僕達だけの戦いじゃないんだ」
エルク「許せねえ、絶対に叩き潰してやる!」
ポコ「早いところトウヴィルの人達を見付け出そうよ」
エルク「そうだな、トウヴィルの人達がこうなる前に」
そして左の階段を下り、いよいよトウヴィルの人達を救出することになる。

エルク「この先が怪しいな…」
ポコ「うん、行ってみようよ」
エルク「牢屋か…」
ポコ「牢屋だね」
ヂークベック「ロウヤジャ!」
エルク「おい、誰かいるのか!?」
牢屋の奥からの声「……だ、誰?」
エルク「怪しい者じゃない」
牢屋の奥からの声「ウソ…あからさまに怪しいじゃない」
エルク「ちぇっ、折角助けに来てやったのに、そりゃねえだろ」
牢屋の奥からの声「えっ…… 助けに…ですか?」
エルク「このまま帰っちゃおうかなぁ〜」
牢屋の奥からの声「そ、そんなあ ご、ごめんなさい」
ポコ「エルク…」
エルク「分かってるって。冗談だよ、じょ・う・だ・ん。今、扉を開ける。危ないから、下がっていてくれ!」
牢屋の奥からの声「は、はいっ!」
エルクは力任せに牢の鉄格子を斬り付け、強引に壊してしまう。
ポコ「相変わらずスゴイね。鍵なんてお構いなしだもんね。案外、泥棒なんて向いてるんじゃない?」
エルク「………」
ポコ「じ、冗談だよ。恐い顔しないでよ…。ほら、みんな待ってるよ」
エルク「………」
ポコ「ま、待ってよぉ〜」

エルク「みんな、無事か!?」
老人「あんた方、助けに来てくれたのか?」
エルク「ああ、まあ一応此処まで来る事は出来たんだけどな…。これからどうやって脱出するかはまだ考えてないんだ…。奴等にも俺達の事バレてるみたいだし」
男性「そんな…ぬか喜びさせるなよ!」
エルク「何っ!!」
ポコ「待ってよ。僕が此処に来た時の秘密の通路があるんだ」
エルク「そういやぁ、そうだったな。その通路は、まだ見付かってないのか?」
ポコ「入口は隠しておいたし、捕まった場所とも離れてるから大丈夫だよ思うよ。それに、今は使われてない様だったし…」
エルク「よし、じゃあそれに賭けてみよう」
ポコ「その前に…エルク、ちょっと休んでいかない?」
『休んでいく』
ポコ「やっぱりね。実は、僕もちょっと疲れてたんだ。 それじゃあ、みんな僕について来て!」

女の子「リシェーナお姉ちゃん、起きて!」
リシェーナ「う〜ん…私ごはんいらない…」
女の子「違うよ!」
リシェーナ「気持ち悪いよ〜」
女の子「助けが来たんだよ!」
リシェーナ「えっ!? あららら…本当…」
エルク「他の奴等は行っちまったぞ」
リシェーナ「私も急がなくっちゃ… きゃっ」
リシェーナはベッドから勢いよく転がり落ちた。
女の子「あ〜あ、またか…」
エルク「おい、ほっといていいのか?」
女の子「平気よ、リシェーナお姉ちゃんドジでいつも転んでるんだから…。時々、家の屋根からも落ちるんだよ」
エルク「………。 う〜ん、本当に大丈夫か? おっ?」
リシェーナ「いった〜い。下が鉄板だなんて…。さてと、私も急がないと…」
エルク「それだけか? 凄い勢いで落ちた様に見えたけど…。ケロっとしてたな…トウヴィルってあんな奴ばっかりか?」

………アンデルの間………。
兵士「ご報告します。賊がタワー地下エリアに侵入、地下牢からポコを脱走させ逃走中です」
アンデル「賊…だと? 一体何者だ?」
兵士「判りません、炎を使うとの報告が入っておりますが…」
アンデル「炎…なるほど、ポコの言っていた助っ人はエルクだったか…(となると、こいつらでは役不足…か)」
兵士「?」
アンデル「賊は相当な使い手だ、覚悟してかかれ!! 行け!!」
兵士「はっ」
声『ガルアーノの奴め、厄介事を増やしおって』
アンデル「御安心を…いずれ私めが全て片付けます故…」

カビ臭い倉庫のような所に着くと、ポコは隠しておいた通路を出現させる。そして、村人をそこへ誘導した。
ポコ「着いたよ!」
エルク「(また転んでる…) 何だ、カビ臭いところだな」
ポコ「うん、今は使われていない倉庫みたいなんだ」
エルク「で、何処に脱出口があるんだ?」
ポコ「こっちだよ。此処の陰にあるんだ。 せ〜の。 ふう〜。 さっ、早く通ってよ」
リシェーナ「え〜、もう行くのぉ」
エルク「(またか、おいっ!!) さて、俺達も早いとこ引き上げようぜ」
ポコ「そうだね、此処が見付かるのも時間の問題だろうし」
パレンシア兵「待て、逃がさん!!」
エルク「ちっ! ポコ、此処は俺に任せて先に行ってくれ!」
ポコ「えっ? でもエルク…」
エルク「いいから行け! 先に行った村人も、必ずしも安全とは言えないだろ?」
ポコ「うん、分かった…。エルク、死なないでね」
エルク「あったり前だろ。俺には、まだやる事が沢山あるんだよ。お前もだ、ヂークベック」
ヂークベック「ワシモカ?」
エルク「そうだ」
ヂークベック「…ワカッタ」
入り口を塞ぎ、臨戦体制に移るエルクだったが、そこへ空間を渡って来るアンデル。
エルク「さ〜て…此処は通さねえぜ!」
アンデル「自分を犠牲にして仲間を助けるとは、いい心掛けだな」
エルク「!?」
アンデル「初めまして…かな、炎使い」
エルク「てめえがアンデルか!? ちょっと遅かった様だな、村人はもう逃がしたぜ」
アンデル「くっくっくっ、別に構いませんよ。そんな些細な事で、優位に立ったとでも思っているのですか」
エルク「くっ…! …アンデル、俺と勝負しろ!!」
アンデル「!? くっくっく…。 何を言い出すかと思えば…調子に乗るなよ、小僧が! それより、こんな所で油を売っていていいのですか?」
エルク「何!! どういう意味だ!!」
アンデル「貴方の仲間は、今頃キメラ研究所で皆殺しにされているかも知れないというのに…」
エルク「それは本当か!?」
アンデル「私との勝負よりも、そっちの方が先ではないのかな? 尤も、此処から生きて出られたらの話だがな。では、私はこの辺で失礼するよ。そうそう、さっき勝負がどうのと言っていたな…。私に向かって、二度とそういう事は言うな。お前などと同レベルと思われるのは、非常にフユカイだからな」
エルク「何だと!!」
アンデル「では、機会があったらまた会いましょう、勇者の子分殿」
エルク「待ちやがれっ!! ちっくしょう、言いたい事だけ言いやがって! 敵は3匹か…。早いとこ片付けてポコに追い付かなきゃな」
兵士をモンスターの姿にし、アンデルはさっさと消えてしまう。


バトル!!
仕切り線

エルク:レベル45
モンスターはLV42のスーパーシノビが1体とサンダーバードが2体。
エルク独りなので、HPの残料には特に要注意。

 ________   ↓通路入り口
|    ■■■◯|___ス_  ス:スイッチ、■:大きなブロック
|    ■■■      ■|
|    ■■■      ■|

図で説明するとまず通路の横に1ブロックの隙間があり、そこの◯にエルクが立っていれば正面から1体しか襲われない。ここで回復をして、フロア中央辺りでインビシブルで無敵になっていると楽勝だろう。
ただし、◯に立っているとサンダーバードは行動終了するだけ。
なので、こちら側から出て行かなければMPの無駄にしかならない。
仕切り線

エルク「やっと終わったか…。おっと、のんびりしている暇はねえ。リーザ達が危ないなんて…」

場面は変わり、通路を抜けた先のポコと村人のシーン。坑道らしき所を通り、ポコが先導していく。
ポコ「此処まで来れば、あと少しだよ。足場が悪いから、転ばない様にね。じゃあ、僕は先の方を見て来るから、みんなは後からゆっくり来てね」
が、しばらく先に進むと、途中でモンスターが眠っているのに気付く。
ポコ「!! ガ〜ン、こんな所にもモンスターが! そんな〜、来る時はいなかったのに…。寝てるのは幸いだけど…どうしよう…」
老人「どうされました?」
ポコ「それが…」
老人「モンスター…ですな」
ポコ「うん、入って来た時はいなかったんだけど。 幸い眠ってるみたいだけど…エルクが来るまで待っていた方がいいかな…」
老人「ふ〜〜〜〜む…」
ポコ「………」
老人「先に進みましょう」
ポコ「えっ?」
老人「どうせ私達には追手が差し向けられているでしょう。貴方様の御友人は、その追手を食い止める為に残ったのでしょうが…」
ポコ「………」
老人「もし食い止めきれなければ、私達は前後から挟み撃ちに遭ってしまいます」
ポコ「そんなエンギの悪い事…」
老人「私達は、少しでも確率の高い方を選びたいのです」
ポコ「分かったよ…。ただし、一人ずつだよ。物音を立てない様に、慎重に行くんだ」
老人「分かりました。みんな、聞いての通りだ。覚悟はできてるな?」
男性「あったり前よ、さっさと行こうぜ」
老人「では、まず私から…」
ポコ「やった…」
女性「次は私の番だね」
少年「よし、僕の番だ」
少女「私の番ね」
男性「へ、ちょ、ちょろいぜ」
男性「俺の番か…」
ポコ「後は…。 あれれ…」
ミラルダ「あのモンスターの中を通るの?」
マーリン「私、そんなの嫌…」
ジーナ「私だって…」
リリー「でも、通らないと外に出られないし…」
リシェーナ「ねえ、早く行こうよ」
ミラルダ「じゃあ、リシェーナ一番最初に行ってくれる?」
リシェーナ「えっ、わ、私は…」
リリー「今、早く行こうって言ったじゃない」
マーリン「見本を見せてよ、見本を」
リシェーナ「…うん、分かった…… やってみる…」
ミラルダ「リシェーナ、早く行きなさいよ」
リシェーナ「うん…がんばる。 ふう…」
ミラルダ「どうしたの?早く行きなさいよ」
リシェーナ「待ってよ、心の準備が必要なんだから…。 よしっ。 きゃっ」
モンスター「!!」
リシェーナ「いたたた。 うそ…!!」
ポコ「あちゃ〜」
ミラルダ「ドジッ!!」
マーリン「ドジッ!!」
ジーナ「ドジッ!!」
リリー「ドジッ!!」
リシェーナ「ごめんなさ〜い!!」
ポコ「折角此処まで来たのに…みんな、早く逃げて!僕が守るから!」
ヂークベック「ワシモイルゾ」


バトル!!
仕切り線

ポコ:レベル45
ポコの援護の中、急いで坑道出口に向かう5人。眠りから覚めた前方のモンスターは、レベル35のジャイアントバット・マンティコア1体ずつ。モンスターを片付けていると、エルクが追い付いてくるが、エルクの背後からもモンスターが追いすがる。が、ポコの相手をするレベル50(未コンバート時は35)に対し、エルクが闘うのはレベル14のポイズンバットにレベル16のナイトメアなので、苦戦する事はあり得ない。
仕切り線

エルク「血の臭い…戦いか? ポコ、いるのか? !? ちっ!」

エルクとポコは、無事村人を救い出した。

エルク「みんな無事の様だな」
リシェーナ「ありがとうございます」
マーリン「本当に助かりました」
エルク「この人達を、トウヴィルに送るんだろ?」
ポコ「うん。でも、その前に…。 みんな、離れてて」
ポコはへろへろラッパで坑道入り口を塞ぐ。
ポコ「これでいいかな。それじゃあエルク、お願いするよ」
エルク「よし!」
リーフの珠で一斉にトウヴィルへ。

………アンデルの間………。
兵士「ご、ご報告します。ぞ、賊は地下坑道を通り…」
アンデル「取り逃がしたか…」
兵士「はっ! 申し訳ありません」
アンデル「まあ良い」
兵士「はっ?」
アンデル「いいから下がれ」
兵士「は、はっ!!」
声『しくじったのか?』
アンデル「御安心下さい、我が主。策は二重、三重に張り巡らせてあります。そして奴等は、既に二つ目の策に掛かっています」
声『失敗は許されんぞ』
アンデル「はい、分かっております」
声『私を失望させるなよ…』
アンデル「ふっふっふっふっふっ。束の間の勝利に酔い痴れているがいい」

………トウヴィル………。
ポコ「上手くいったね、エルク!」
エルク「さっ、ククルに知らせに行くぞ」

ククル「本当によくやってくれましたね」
ポコ「アンデルがあんなに素直に引き下がるなんて、何だか気になるなあ」
ククル「ポコったら、相変わらず心配性なのね」
ポコ「でへへ、そうかなあ」
エルク「ククル、俺はすぐにでもキメラ研究所の本部に行きたいんだ。リーザ達が危ない」
ヂークベック「ソうダ、アぶなイのダ」
チョンガラ「準備なら、とっくに出来とるぞ、エルク」
ククル「チョンガラ、戻って来たのですね」
ポコ「よーし、みんなを助けなきゃ!急ごうエルク」
エルク・ポコ・ヂークベックは、シルバーノアの接岸しているトウヴィルの岸壁に向かった。
チョピン「さぁ、お乗り下さい。準備は出来てます」
チョンガラ「おーーーーーい。艦長のワシを置いていく気か?」
エルク「ああ、ゴメンゴメン」
ポコ「すっかり、忘れてたよ」
ヂークベック「ああ、キおクのかたスミにもなかッたゾ」
チョンガラ「なんじゃと!?」
エルク「さあ、早く出発しよう」
チョンガラ「全く!ワシは艦長なんじゃぞ!」
エルク達もロマリアのキメラ研究所へと向かった。

仕切り線

トップページへ アークページのトップへ 次のページへ 前のページへ

inserted by FC2 system