Arc the Lad II ストーリー完全攻略☆

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序章(東アルディア)
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第2章(ヤゴス島)
1 2
第3章(西アルディア)
1 2 3
第4章(スメリア〜クレニア)
1 2
第5章(フォーレス)
1
第6章(スメリア)
1
第7章(ロマリア)
1 2 3
第8章(グレイシーヌ)
1
第9章(フォーレス)
1
第10章(ブラキア)
1
第11章(ミルマーナ)
1 2 3
第12章(アミーグ)
1 2
第13章(バルバラード)
1 2
第14章(殉教者の塔)
1 2 3 4 5 6
最終章(ロマリア〜空中城)
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番外編 <ちょこ覚醒1 ちょこ覚醒2 ちょこ覚醒3 マザークレアの洞窟

―第3章(西アルディア・白い家)―

リーザ「周りの様子が変わったわね」
エルク「ああ、ここからが本番って訳だ」
シャンテ「………この奥にヤツが居るのね」
エルク「ああ、確かこのフロアの何処かに上に上る階段があった筈だ」
シュウ「先ずは、そいつを探さなきゃいかんという事だな」


バトル!!
仕切り線

パーティ平均レベル:29
内部に侵入し、すぐ目の前にあるスイッチで開けられる部屋の奥にスタッドクラブがある。ここからパンディットと同じ種族のキラードッグが登場するのだが、ここでの攻略ポイントは“速攻あるのみ、先手必勝!”
バトルが開始されると、ダメージを少々食らうことなど気にせずに前へ前へと突進していこう。なぜなら、ここでのキラードッグのコールドブレスが非常に痛いためだ。『白い家』内部の各部屋は通路が狭く、パーティが一箇所に固まってしまいがちになる。そこへコールドブレスが浴びせられるのだから対処しにくいのである。しかも、ただでさえ15前後のダメージを喰らってしまうのに、敏捷度が低下するのでこちらの行動リズムも狂う。これを防ぐためには、キラードッグから攻撃される前にこちらが攻撃するしかない。
キラードッグ系はこちらの攻撃をかわす確率が他のモンスターよりずっと高いので、こちらのレベルが低めだとイライラしてしまう程次々にかわしきってしまうこともある。
一方のウィッチクラフトはパワーシュートやディスペルを使うくらいなのでキラードッグに比べればただの人畜無害といった存在。

それともう一つ。ガルムヘッドとのバトルになるまでの、この区間では布の服や肩当てはいらない。
キラードッグの相手をしている時にポイズンスモッグにポイズンウィンドを浴びせられるので、こちらの対処をしっかりとしておけば結果的にはダメージ量は少なくて済むはず。ということで。防御力をアップさせるよりは万能薬・毒よけの実で毒の回避、魔法のりんご・復活の薬・ちからの実で攻撃力アップをした方がバトルはずっと楽。
ただ、キラードッグにリーザやシャンテが背後から襲われると40近くもダメージを負うので、壁などを常に背にする必要がある。
仕切り線

『白い家』内部は構造が単純なので、見つかったスイッチを順番に押していけば別に迷うことはない。階段を上がり、細い通路をやり過ごすと、まずフロア左下にスイッチがある。そのスイッチを押して開く通路右端の小部屋にみなぎる果実がある。そして、真ん中の扉の部屋にスイッチで開けて入ると、奥にスイッチがある。これで、左の扉が開き、上のフロアへ行ける。
階段を上がると、通路奥に3つのスイッチで開けられる扉が待ち構えている。手前の2つは中に何もないので、開けるのは一番奥(左端)だけでいい。
一番奥の部屋は広く、そこで立ち止まって床をよく見てみると、微妙に模様・色の違うパネルが存在する。違いは鋲らしきものが打ち込まれているかどうか。
鋲の打ち込まれていないパネル(ツルツルの床パネル)が落とし穴になっている。落とし穴に落ちると、下の階でキラードッグとポイズンスモッグに囲まれてしまい、当然、そこで即バトル突入となる。
落とし穴に引っ掛からずに先に進むには、左側の壁伝いに上へ行き、スイッチを押して扉を開けた後、パネルを良く見ながら通常の床を注意深く行くしかない。
落とし穴を避けて次のフロアに至り、通路を左側に進めば地下水道入り口の赤い扉が開き、ここで一旦セーブ・休憩が出来る。つまり、『白い家』までは余程無茶な闘い方をしない限りは3回も回復の機会があるので、ボス戦以外はかなり楽な展開で進めることが出来る筈。
逆に、通路を右に進むと、右端の扉がスイッチで開く。
エルク「!? うぅわ、勘弁してくれよ」
ガルムヘッド「シンニュウシャ、コロス。ヴ、ヴ、ニゲミチナイ、シンニュウシャ、シヌ」
エルク「ヘッ、コウカイスルゼ。…おっと、後悔するぜ。逃げ道塞いじまったことをな!」


バトル!!
仕切り線

パーティ平均レベル:30
バトル開始後、ガルムヘッドの腕に近寄らないようにして、まずはエクトプラズムの2体を始末しよう。エクトプラズムはファントム系の高位種族なのでラヴィッシュの成功率がかなり低め。リーザのレベルが上なので確率は大分上昇しているが、それでも成功しにくい。MPを使い切る内に成功してくれればもうけもの。
ガルムヘッドの腕はファイナルスレイターという技を使うが、威力の低いパンチと同レベル。攻撃範囲が槍や短剣などと同じというだけで何も恐くはない。
問題は腹部(本体)。近付くとディバイドで体力を吸収されてしまい、コンフュージョンで混乱させられてしまう。数人が本体の正面に立つと、マインドバスター・ポイズンウィンドや、時折ツォルン・ブリッツという炎系の熱線を浴びせてくる。熱線で受けるダメージは20〜30前後。
ガルムヘッド本体はマシンガンを装備しているので、不用意に近付くとまとめてダメージを受ける。素早く回復させながら闘おう。
パンディットのストライクパワーが非常に有効。
仕切り線

ガルムヘッドとのバトル後、地下水道入り口で回復しておこう。この後もバトルが3つほど続く。ガルムヘッド破壊後に出現した橋を渡ると、エルクとミリルが過去に目撃した実験室に入れる。そこでは、『サンプルM』が今まさに生体実験にかけられようとするところだった。
研究員1「サンプルMの準備が完了しました」
研究員2「よし、引き上げるぞ」
研究員1「誰だ!?」
エルク「ミリル!!」
研究員2「な、何だ、お前らは!」
シュウ「正義の味方さ」
研究員2「ふ、ふざけおって!! 侵入者め、思い知るがよい!」
グールのパラライズウィンドに注意を払いながらモンスターを一掃し、『サンプルM』と呼ばれていたミリルを助け出す。
エルク「ミリル、大丈夫か?」
ミリル「だ……れ………?エ、エルク?エルクなのね?」
エルク「ミリル…間に合って良かった!」
ミリル「やっぱり助けに来てくれたのね。いつか必ず来てくれるって、わたし、信じてたの」
エルク「ミリル…」
シャンテ「エルク、感動の再会は後にして!」
エルク「ミリル、俺達と一緒にこの施設を脱出するんだ。他のみんなは何処に居る?」
ミリル「こっちよ。わたしについて来て!」
エルク達はミリルに連れられて思い出の場所、公園に向かう。
ミリル「みんなはこの部屋に居るわ。 みんな!」
エルク「今から此処を逃げ出すぞ!」
リーザ「エルク………この子達、おかしいわ」
シャンテ「私達の声が、全然聞こえてないみたい」
シュウ「こっちもだ」
エルク「ミリル、これは一体………。何だ?」
ガルアーノ「諸君、残念だがそこまでだ」
エルク「何処だ!ガルアーノ!!」
ガルアーノ「よく戻って来てくれたな。エルク。お前の炎の力は、此処を逃げ出した時より更に強力になっている、と報告があったぞ。お前の持つその力を使えば、とてつもなく素晴らしいモンスターが出来上がるだろう。暫くの間、君にとっては懐かしいこの公園で、大人しくしてい給え」
エルク「あんな扉で、俺達を閉じ込めた積もりか?甘く見て貰っちゃ困るな。 シュウ、リーザ、シャンテ、ミリルと子供達をつれて逃げてくれ。俺はあいつに用がある」
リーザ「エルク」
エルク「ぐずぐずしてる暇はないんだ。シュウ、頼む」
シュウ「………分かった」
ガルアーノ「はっはっはっはっはっ!」
エルク「何が可笑しい!」
ガルアーノ「子供達をつれて逃げる?何か勘違いしている様だな。此処はキメラ研究所なんだぞ、どういう場所なのか、君達は解っているのかね?此処に居る、私の可愛い子供らの仕事は、エルク、君達を捕まえる事なのだよ。 やれ」
部下「はっ」
エルク「ガルアーノ、どういう事だ!?」
ガルアーノ「ふっふっふっ、こういう事だよ」
すると、突然散開した子供達がモンスターに豹変し、一斉に襲い掛かってきた。


バトル!!
仕切り線

パーティ平均レベル:31
子供達の成れの果てはLV33のソードマンとLV32のレイス。
ソードマンはチャージを使うので、少し離れて応戦しよう。また、ソードマンはキュアも使うので、度々回復されていてはたまらない。槍と短剣でまずは攻撃し、シュウ・シャンテが背後からトドメを刺そう。
なお、このバトルがリーザのラヴィッシュを使える最後のチャンスとなる(あくまでも、フォーレス編前までだけの話。この後は、ここまでで仲間にしたモンスターとフォーレスで登場するキャラのみ。仲間が少ない、又は成長させていないと、この先はかなりツラい展開となる)。
また、このバトル中にリーザとエルクの装備品を必ずチェックしておく。もし魔法のりんごや反撃のバンダナなどの便利で大切なアイテムを装備させていたら、布の服など、適当な代用品に替えること。
このバトルが終わり、『白い家』編が終了するとリーザとエルクが一旦パーティから離れてしまうので、それらの装備品はエルク・リーザがずっと装備したまま。よって、この次のストーリーで、シュウ・シャンテなど、他のキャラがこれらを装備する事は絶対に出来なくなる。極端な話、モンスターが1、2体になったらリーザの装備は全て外す。エルクはこの後のバトルのために、別に装備したままパーティから外れても困らない程度のものを身に付けさせておく。
仕切り線

エルク「あんな子供達まで………。どこまでも汚い奴だな!!」
ガルアーノ「フフフ、最高の褒め言葉だな。しかし、流石は『エルク』だ。お前の持つ炎の力は、この施設で最も強いものだろう。増々この手に入れたくなったぞ。今の『白い家』では最強の研究サンプル、『ミリル』の水の力と並ぶ、その力をな!!」
エルク「!?」
子供達を悉くモンスターに変えてしまっていたガルアーノに対し、怒りを露にして怒鳴るエルクだったが、それはガルアーノに喜びを与えるものでしかなかった。突然近寄ってきたミリル共々、床に開いた穴に落とされ、エルクは幽閉されてしまう。
リーザ「エルク!」

………白い家監視室………。
オペレーター1「ガルアーノ様。エルクとミリル、部屋内に落下しました」
ガルアーノ「わははははっ!! ついにエルクを手中に収めたぞ! よし、映せ」
オペレーター2「はっ」
ガルアーノ「ふふふふふ。エルク、確かにお前は強いかも知れん…。だが、全てに対して強いという訳ではない。お前はまだ、自分にも甘さがある事を理解出来ていないのだ。ミリルの用意はいいか?」
オペレーター2「はい、出来ています」
ガルアーノ「…エルクの力も回復させてやれ」
オペレーター2「えっ!? 何故です!?」
ガルアーノ「データを取るのなら、完全な状態のデータが欲しいからな」
オペレーター2「しかし、わざわざ…」
ガルアーノ「煩い! 私の命令が聞けんのか?」
オペレーター2「…分かりました。ミリル用のエネルギー、一時エルクに回します。…レベルD、…C、…A、エルクの能力、最大値に回復しました」
ガルアーノ「よし、始めろ」
オペレーター2「サンプルM、コントロールチェック開始」
オペレーター4「精神システム、全て異常ありません」
オペレーター1「戦闘データのレコーディングを開始します」
オペレーター3「戦闘ターゲットをエルクに設定しました」
オペレーター2「サンプルM、戦闘を開始します」
エルクを取り戻したという喜びに浸るガルアーノ。エルクの戦闘時データを完全に入手したいがために、エルクの体力を回復させることに。エルクの能力値を最大にし、戦闘データを記録し始める研究員達。
ガルアーノ「どうだ? アンデルよ、素晴らしい姿ではないか!愛する者同士が、生死を懸けて戦う姿…これ程の感動は、他にはない!! はーっはっはっはっはっ!」

一方、地下室のエルクとミリル……。
エルク「俺の何処が甘いと言うんだ!?」
ミリル「エルク、貴方は甘いわ……。貴方は私を置いて逃げたのよ」
エルク「違う、あれは……」
ミリル「私は貴方を待っていたの………。私を見捨てた貴方へ復讐する為に!エルク、ジーンを殺した様に私を殺せる? フフフ、私は貴方を殺せるわ!だって、貴方が大好きなんですもの!!」
エルク「やめろミリル、正気に戻るんだ!!」
ミリル「正気に戻れ?フフフッ、私は本気なのよ。だから大人しく殺されてちょうだい!!」
エルク「ミリル!!」

すると、急にエルクの心の中に直接ミリルの声が響く。
ミリル『エルク、私を殺して…。今の私は、もう昔の私じゃないのよ…………。このままでは、貴方を殺してしまう………。エルク………私を殺して………』
エルク「ちくしょう………ちくしょう!!」
ミリルはエルクの背後に回り、水の力を発動させて襲い掛かってきた。最強の研究サンプルとガルアーノが言い放った通り、ミリルの力は他の子供達を大きく上回っている。エルクは、ミリルの心の声の通りにするしか他になかった。ミリルに斬り掛かり、傷付けてしまった時、ミリルはそのショックで本来の精神を取り戻した。
ミリル「私には出来ない。エルクを殺すなんて、私には………助けて、エルク助けて!!」
エルク「ミリル! 正気に戻ったのか?」

困惑するガルアーノ。消した筈の記憶を、戦闘時のショックで取り戻しつつあるミリルに対し、最後の手段に訴えた。
ガルアーノ「何っ!!正気に戻ったというのか!?」
オペレーター3「消した筈の記憶が戻り始めています!!」
ガルアーノ「ちっ、仕方あるまい。サンプルMの精神を破壊せよ!」
オペレーター2「そ、それではサンプルMの力が暴走し、コントロールが出来なくなります」
ガルアーノ「構わん」
オペレーター1「しかし、サンプルMの生命にも危険が、最悪死んでしまう事も…」
ガルアーノ「構わん!替わりのサンプルなど、幾らでも居る! やれっ!!」
オペレーター3「分かりました!!」
オペレーター4「精神コントロール、全て最大パワーへ!」
オペレーター3「戦闘ターゲットをエルクに再設定しました」
オペレーター2「サンプルMの能力が限界を超えました!」
オペレーター1「サンプルMの精神、破壊されます!!」

ミリル「エ・ル・ク………殺す………!!」
エルクは、ミリルに弾き飛ばされた。
エルク「ぐっ………」
ミリル「殺す…!!」
エルク「ミリル、正気に戻ったんじゃないのか!?」
再び襲い掛かってくるミリルに、エルクはまたも反撃せざるを得なかった。エルクにとってこれほどの哀しみは他にない。
ミリル「いやーーー!」
頭に強烈に流れ込んでくるエネルギーに抗い、頭を両手で押さえるミリルは小刻みに全身を震わせながら必死で堪えようとする。
ミリル「私………言いなりにはならない!!」

オペレーター1「サンプルMのデータが、全て壊されていきます!!」
オペレーター2「コントローラー、作動しません!!」
オペレーター3「サンプルMの精神力が、暴走しています!!」
許容量を超え、溢れ出した大量のエネルギーによって発火・爆発を始める精密機器の数々。
ガルアーノ「非常用の回路に切り替えてみろ!」
オペレーター3「ダメです!! これ以上は機械が保ちません!」
オペレーター2「うわっ!」
オペレーター3「ぐっ」
オペレーター1「ぎゃっ」
研究員の報告を証明するかの様に、爆発の規模を拡大させる機械類。思わず後退りするガルアーノと研究員達。
ガルアーノ「ちっ、こんな! 一体何が、奴等の精神力をそれ程までに高めているのだ?」

隠し部屋では、エルクは倒れ伏すミリルを抱きかかえていた。今度こそ、ミリルは正気を取り戻したのだ。
ミリル「エ…エルク………」
エルク「何も喋るな、じっとしていろ」
ミリル「私も…自由になりたい………」
エルク「大丈夫さ、すぐに自由になれる」
ミリル「エルク…」
突然、室内に赤い非常灯の明滅とサイレンが巻き起こる。
エルク「何だ!?」
館内アナウンス『侵入者あり、侵入者あり…。侵入者はアーク!!繰り返す…侵入者はアーク!!』
エルク「アークだって!?どういう事だ?」

西アルディアの上空から、アークの乗るシルバーノアが急接近する。
異常を感じ取り、周囲の深い森から一斉に飛び立つ鳥達。シルバーノアは爆弾を次々に投下し、白い家を直接爆撃し始めた。


ガルアーノ「止むを得ん………。全員、速やかに脱出しろ」
慌ててその場を走り去る研究員達。
ガルアーノ「アンデル、とんだ客人を連れて来てくれた様だな」
アンデル「……………。アークの奴め、こんな所まで」
ガルアーノ「この基地も破壊するしかなさそうだな。勇者だか何だか知らんが、まったく、小僧相手に何時まで手間取っているんだ」
アンデル「何だと。 貴様こそ詰めの甘さは相変わらずではないか」
ガルアーノ「儂は、お前とは違う。遊びは終わりだ。ミリルよ、愛する者に抱かれ、美しく散るがいい」

ミリルは、自分の体の変調に瞬間的に気付き、突然叫んだ。
ミリル「!! エ、エルク、逃げて!!」
エルク「!?」
何の事か判らず、エルクは即座に対応出来なかった。……突然の、ミリルの体の爆発に。

振動する『白い家』。

シュウ「エルクに何をしている!? 姿を見せろ、ガルアーノ!!」
ガルアーノ「ふふふふふ………待たせてしまった様だな。何をしていたか知りたいのかね?」
シュウ「!!!」
ガルアーノ「と言っても、君達が淋しがる事も無いだろう。此処も、間もなく崩れ去るのだからな。さて、それでは仲良くエルクを追い掛けてくれたまえ。 はっはっはっ!!」
再び施設内に非常灯が明滅し、異常事態を告げるサイレンがけたたましく響き渡る。
シュウ「何だ!?あいつら何を!?」
シャンテ「また揺れだしたわ!このままじゃこの建物が!?」
リーザ「でもエルクを助けなきゃ!」
建物全体が大きく揺らぐ。
シャンテ「きゃっ!」
アーク「何をしてるんだ!?」
突然、シュウ達の後ろの方から呼び掛ける声がする。シュウが振り返ると、其処に立っているのは、ハンターのみならず、広く民衆に知られている『指名手配犯』アークだった。
シュウ「お前は…、アーク!? そうだな?」
アーク「お前達、研究所の者ではないな。此処は間もなく崩れる。早く逃げろ!」
リーザ「エルクが、この下に仲間がいるんです!」
リーザは落とし穴の丁度上の辺りに立ち、アークに言った。
アーク「仲間? 奴等にやられたのか?」
リーザ「エルクは…、大事な人を、此処から助け出す為に……」
アーク「分かった、其処を離れろ!」
アークはバーングラウンドを発動させ、床に大穴を開けた。そして、みんなを引き連れてその穴に飛び込んだ。
アーク「みんな、俺について来い!」
隠し部屋では、エルクが倒れていた。ミリルの爆発エネルギーをまともに全身に受け、意識を失っている。
リーザ「エルク!? エルク!!」
シャンテ「そんな…エルクが死ぬなんて…」
リーザ「嘘よ………」
余りの事に気が動転し、その体の状態などからエルクが死んだと錯覚してしまうリーザとシャンテ。
それに対し、努めて冷静さを保ちながら、エルクが辛うじて生きていることを察知するシュウ。

シュウ「いや、まだ息がある!! だが、このままでは……」
とうとう、建物が崩れ出す。頭上から降り注ぐ大小様々な瓦礫。
シャンテ「建物が崩れだしたわ!」
とそこへ、上空から高度を下げてくるシルバーノア。
チョピン「アークさん急いで!長くは保ちません」
アーク「時間がない、さあ、乗り込むんだ。急げ!!」
エルクを担ぎ上げ、シルバーノアに運び込むシュウ。その後に続くリーザとシャンテ。
アーク「チョピン、俺はやり残した事がある。先に行ってくれ」
チョピン「お気を付けて」
急いで離陸を始めるシルバーノア。
リーザらはシルバーノアの作戦室に入った。

エルク「……………」
エルクは動かない……………かなり酷い傷を受けている様だ。


攻略のPoint!!
仕切り線

リーザが装備をチェックできるチャンス。
リーザはこれを最後に、一旦パーティから外れる。よって、リーザの装備は全て外しておく事。

仕切り線

リーザ「エルク…。貴方に死なれたら私………」
そして其処へやって来るチョンガラ。
チョンガラ「どうやら追っ手は来ない様じゃな。お嬢ちゃん心配するな。ククルならきっと助けてくれる」
リーザ「ククル?」
チョンガラ「ああ、儂らの仲間の聖なる力を持つ少女じゃ。昔はお転婆じゃったがな」
シュウ「何処に向かっている?」
チョンガラ「スメリアじゃ」
シュウ「スメリアと言えば、お前らが国王を殺して逃げ出してきた国では?」
チョンガラ「今言葉で言っても信じて貰えんだろうが、儂らはそんな事はしとらん。儂らは、填められたんじゃ。アンデルにな」
シュウ「アンデル?」
チョンガラ「さっきガルアーノと一緒におったろうが」
シュウ「あいつが………何者なんだ?」
チョンガラ「スメリアの大臣じゃ。が、裏では世界を崩壊させんとするロマリアの手先だ。お前達を殺そうとした、ガルアーノも同じじゃぞ」
シュウ「ガルアーノ! 奴を、このままにはしておけん。何処に行ったか判るか?」
チョンガラ「うーむ。恐らくロマリアじゃろう。キメラ研究所の本部もあそこに在るからな」
シュウ「頼む、其処に向かってくれ」
シャンテ「私からもお願い」
チョンガラ「分かった、分かった。じゃが。先ず、こやつの手当てが終わってからじゃ」

チョピン「大急ぎでスメリアのククル様の元へ向かっております。ククル様は、神の癒しの力をお持ちです。きっとお仲間を助けて下さいますよ」


攻略のPoint!!
仕切り線

リーザがコックピットのチョピンに話し掛けたところで、場面は再び『白い家』の公園へ。
アークのやり残したこと、つまりアンデルを追い詰めること。これはアーク1をコンバートした際の隠しイベントの1つとなっている。
アーク1からコンバートした人は、ここでアークをプレイできる。アークの初期装備はロングソード・勇者の証・古代の指輪の3つ。ただしこれはアーク1でちゃんと入手している場合に限られる。

仕切り線

アーク「まだ、アンデルに追いつけるかもしれない。奴だけは逃がす訳にはいかない」
扉を開き、奥へと進む。
アーク「アンデル、お前だけは逃がさないぞ!」
するとそこに待ち構えていたモンスター達。

アーク「くっ、時間稼ぎか!」

モンスターはキラードッグ2体。素早く片付け、飛行船に乗り込もうとするアンデルに追い付くアーク。国王殺害の容疑でスメリアを離れてからの、アーク達の待ちに待った瞬間の到来である。
アーク「アンデル!もう逃がさないぞ!」
アンデル「これは、これは、勇者殿…」
アーク「何を企んでる」
アンデル「貴様などに、儂の計画を邪魔させる訳にはいかんな」
あと一歩というところだった。がしかし、ブリッジの崩壊により、足場を失ったアークはあと一歩のところでアンデルを取り逃がしてしまう。
アンデル「今回は、こちらに運があったようだな。さらばだ、勇者殿。はっはっはっはっはっは…」

白い家は大爆発を数回引き起こし、倒壊した。

………飛行船『ガイスト』………。
アンデル「アークとエルク……まずい奴等を出会わせてしまったかもしれんな」
ガルアーノ「おまけに、基地まで一つ失ってしまった。この借りは返させて貰うぞ」
アンデル「開発中の幻影装置をロマリアに持って行くがいい。その代わり……」
ガルアーノ「ああ、8つの塔の護衛用モンスターだろ。今、選りすぐりを量産中だ」
兵士「アンデル様、エルクの物と思われる小型飛行船を捕獲しておりますが」
アンデル「ふん、何かに使えるだろう。戦闘機ドックに入れておけ。 よし、スメリアに戻るぞ」

瀕死のエルクを乗せた飛行船シルバーノアは、スメリアのトウヴィルへ向かった。
ククルの待つスメリアのトゥヴィルに到着するや否や、チョンガラに抱えられたエルクは急いで神殿へと運び込まれた。

チョンガラ「こっちじゃ、早く!」
神殿に入ると、奥からククルが出て来た。
チョンガラ「ククル、こやつを癒してやってくれんか」
ククル「では、こっちへ運んで…」
リーザ「エルク………」
ククルの治療により、エルクは一命を取り留めた
ククル「何とか、命だけは取り留める事が出来ました」
リーザ「じゃあ、エルクは、エルクは助かるんですね!」
ククル「そうね…でも、取り敢えず死ぬ事はない、と言っておいた方が良いのかも知れない…」
リーザ「えっ!それはどういう事なの…?」
ククル「生きるって事と死なないって事とは必ずしも同じ事ではないの、解る? 体の傷を癒せても、心が生きる事を諦めてしまっていては生きている事にはならない」
リーザ「そうなんですか…、確かにそうかも知れませんね…」
ククル「とにかく、どうして彼があんな大変な状態になったかも知らないのだから、これ以上はね…」
シュウ「それについては、俺が説明しよう…。 …という訳で、白い家に何とか乗り込んだのだが…」
チョンガラ「其処へアンデルを追い掛けてきた、儂らが丁度出会したという訳だ」
リーザ「エルクは、また心に深い傷を負ってしまったの…」
ククル「シュウ、貴方方が相手にしようとしているのは、そんなちっぽけなものじゃない。これは、この世界の将来を懸けた人とモンスターの、そして、神と魔王の戦いなの。こんな事を、いきなり聞かされても、実感なんて湧かないものよね…。とにかく今は…」
シュウ「相手が何者であろうが、どんな危険があろうが。今引く訳にはいかない」
ククル「………」
シュウ「俺は俺なりに動くだけだ!」
シャンテ「ちょっと待って、私もついて行く。リーザ、エルクをお願いね」
リーザ「えっ?…!」

シャンテ「自分なりに動くなんて言うけど、何か宛でもあるって言うの?」
シュウ「あの飛行船で送って貰う」
こうして、物語は新たな展開を迎える。

仕切り線

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