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<作業の概要>
1.ドライバ等を入手し、準備をする
2.Vistaをインストールする
3.XPが起動出来る様にする
4.XPとVista両方で起動テストする
ページ制作2009年3月29日 
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ドライバ等を入手し、準備をする

 
Windows XPとWindows Vistaを両方インストールして、好きな時にどちらかを起動出来る様にする方法です。
 
1.XPをインストールしてから、Vistaをインストールする
 
XPとVistaの両方をインストールする場合、XPを先にインストールしてからVistaをインストールした方が良いです。どちらを先にインストールしても両立は可能なのですが、その手順がやや高度で、ちょっと敷居が高いので、より簡単なやり方として「XP→Vista」とするのです。
 
 
2.各種ドライバを入手しておく
 
パソコンを購入した時、マニュアルの冊子と一緒に「インストールディスク」「インストールDVD」等といった名前のCD-ROMかDVD-ROMがある筈です。
ですが、これは「Windows XP搭載モデル」であればXP用の、「Windows Vista搭載モデル」であればVista用のドライバが含まれているので、その逆(XP搭載モデルならVista用ドライバ)は自分で入手しておかなければなりません。
 
パソコンの中に取り付けられている様々なパーツはそのドライバがなければ動作しませんので、「チップセット」「ネットワークカード」「ビデオカード」「サウンドカード」の4種類のドライバを準備しておきましょう。
という事で、先ずは自分のパソコンの中に、何処のメーカーの何という製品名のパーツが入っているのか、知っておかなければなりません。
 

 
映画・アニメ・ドラマ等をイメージすると良いかもしれません。
チップセットドライバという総監督がいて、その下で映像や音響等それぞれの部門の監督がいて、その指示の下で現場(マザーボードの各パーツ)が働くのです。
総監督がいなければ、指示する人がいないので、各パーツはどうしてよいやら分からず、上手く働いてくれません。
 
チップセットドライバは、CPU・メモリ・内蔵ドライブ・周辺機器等、パソコンの動作全体を管理している集積回路「チップセット」を制御するドライバです。
そして、ビデオカード(映像・画像の処理や計算)、ネットワークカード(有線・無線の通信)、サウンドカード(音声の入力・出力)も、専用のドライバが必要です。
 
 
マザーボードのメーカーと品番が分かれば、そのメーカーの公式サイトで一通りのドライバが入手出来ますが、よく分からない場合はパーツそれぞれのドライバを入手するしかないです。
 
 

 
パソコンのカバーを開けて、「マザーボード」という基盤を確認して下さい。ここに、メーカー名と品番が印刷されています。
パソコンを使用していたら終了させて、暫く(30分程度)放置しておきます。(内部に取り付けられているビデオカードやハードディスク等は高温になっている為。中をいじる訳ではないので別に冷めるのを待つ必要も無いと言えば無いのですが・・・(笑)
 
作業前に、忘れてはならないのは放電。身近な金属に触れて、体内の静電気を逃がして下さい。
そして、パソコンの裏面の端にあるビス(赤丸の2カ所)をドライバーで外し、カバーを取り外して下さい。カバーはパソコンによって形状に誤差があります。簡単にパカッと外れるタイプと、スライドさせて嵌め込むちょっとコツが要るタイプがあります。
 
 

 
カバーを外した状態です。基盤がマザーボードです。
 
 

 
「MSI」という白い文字の印刷が見えますので、MSI(Micro-Star International)製だと分かります。
マザーボードをリリースしているメーカーは多いので、人それぞれです。
 
 

 
「P35 Neo」と白い文字の印刷がありますので、これで型番が判明しました。
 
 
<マザーボードのメーカーからドライバを見付けて入手する(別ページで説明します。クリックして下さい)>
 
 

 
個別に、ネットワークカードやビデオカードのドライバを入手する場合です。
「スタート」メニューの「マイコンピュータ」を右クリックして、一番下の「プロパティ」を選択して下さい。
 
 

 
ハードウェア」タブをクリックし、「デバイスマネージャ」ボタンをクリックして下さい。
 
 

 
ネットワーク アダプタ」の「+」をクリックすると、ネットワークカードの製品名が表示されます。
この場合、Realtek社の「RTL8168/8111」という製品で、接続は「PCI-Express」で、Gigabitとあるので「1000Mbps」用と分かりました。そこでWebブラウザを起動して「Realtek」で検索し、ドライバを見付けます。
この様に、ご自分のパソコンでの表示内容を見て、探してみて下さい。
 
 

 
見付けたら、XP用とVista用を両方ダウンロードしておきましょう。
 
 

 
次はビデオカード(グラフィックボード、略してグラボと良く言われます)のドライバを調べます。
パソコンの脳みそは「CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)」という部品ですが、そのCPUに全ての処理をさせるのではなく、モニタへ表示する画像処理や3DCGの演算処理等はビデオカードが担当しています。
 
「デバイスマネージャ」の「ディスプレイ アダプタ」という項目に、ビデオカードの表示があります。
この場合、nVIDIA社の「GeForce 8600 GTS」となっているので、「nVIDIA」で検索し、公式サイトでXP用・Vista用のドライバを入手します。
・・・但し、ビデオカードでは最新のドライバが正解とは言えない場合がある様です。
nVIDIA社 GeForceの場合、情報をまとめたWikiがありますので、GeForceがパソコンに入っている人は、このリンクをクリックして下さい。こちらの左側のメニューの「ソフト」の欄に「ドライバ」という項目がありますので、参考にしてみて下さい。
 
 
3.Vista用のソフトを入手しておく
 
XPを使用していてVistaをインストールする場合はVista用の、パソコンを初期化して両方をクリーンインストールする場合はXP用・Vista用の、最初にインストールすべきソフトウェアを準備しておきます。
・・・別に今しておかなければならない、という訳ではないのですが、ついでです(笑
 
例えば
・セキュリティ対策ソフト(「Norton Internet Security」や「トレンドマイクロ ウィルスバスター」など。無料のウィルス対策ソフトも色々あります)
・圧縮・解凍ソフト(Lhacaデラックス版1.24がお勧めです。Lhaplusも人気がありますが、反面、動作の鈍さなどの苦情も多いので控えた方が良いです)
・Web用ソフト(ブラウザの「Firefox」やメールソフトの「Thunderbird」など)
 
 
4.OS起動用ファイルをコピーしておく
 
これが一番重要です。
Vistaをインストールした後、XPが起動しなくなるトラブルに対処する為、前もって準備しておきます。
 
 

 
「スタート」メニューから「コントロールパネル」を選択して下さい。
 
 

 
フォルダ オプション」をダブルクリックして下さい。
 
 

 
表示」タブをクリックし、「システム フォルダの内容を表示する」にチェックを入れて下さい。
 
 

 
すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れて下さい。
 
 

 
登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外して下さい。
 
 

 
保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外して下さい。
 
 

 
その時、警告ダイアログが出ますが構わずに「はい」をクリックして下さい。
 
 

 
XPのOSがインストールされたハードディスク(通常はCドライブ<ローカル ディスク(C:)>)を開き、赤枠で囲った「ntldr」と「NTDETECT.COM」という2つのファイルを、USBメモリやSDカード等の外部記憶メディアにも念の為コピーして下さい。
 
 
5.ハードディスクの構成を確認しておく
 
XPとVistaを共存させる為、事前に自分のパソコンの構成について、把握をしておきます。
 
 

 
「コントロールパネル」の中の「管理ツール」をダブルクリックして下さい。
 
 

 
コンピュータの管理」をダブルクリックして下さい。
 
 

 
左側のメニューから「記憶域」の中の「ディスクの管理」をクリックして下さい。
すると、この様にハードディスクや外部記憶メディア等が表示されます。
 
XPとVistaは、別々のハードディスク(またはパーティション)にインストールしなければなりません。
「ディスク0」「ディスク1」「ディスク2」は、内蔵ハードディスクです。私の場合は320GBを3台付けていますので、こういった表示になっています。
 
私のデュアルブートの例でいうと、「ディスク2」の第2パーティションの「Gドライブ」にXPを、「ディスク1」の「Dドライブ」にVistaを入れましたが、トラブルを防ぐ為には、「ディスク0」に「XP」をインストールし、「ディスク1」以降に「Vista」をインストールすると良い様です。
これは悪い例ですので、真似はしない様にして下さい(笑
 
XP搭載モデルのパソコンであれば、最初からCドライブにXPが入っていますので、つまり「ディスク0」がXPとなっており、内蔵ハードディスクを増設してVistaをインストールする場合は「ディスク1」がVistaになりますので問題ありません。
しかし、Vista搭載モデルのパソコンであれば、「ディスク0」のCドライブにVistaが入っていますので、初期化をして「ディスク0」にXPをインストールし、その後「ディスク1」以降にVistaをインストールし直して下さい。
 
 
ハードディスクのメーカーや容量が違っていればクリーンインストールの時、どのドライブにインストールすれば良いか迷いませんが、この様に同じ容量のハードディスクが並んでいると迷う恐れがあるので、事前に確認をしてドライブレター(CやDなど、ドライブに割り当てられたアルファベット)をメモしておきましょう。
 
 
6.起動ディスクを確認しておく
 
最後は、念の為です。通常は意識する必要はありません。
※このBIOS設定画面はパソコンによってそれぞれ表示内容は違うと思いますので、一例としてお読み下さい。
 
 

 
パソコンの電源を入れて、最初にこういった文字ばかりの画面になると思います。
ここでキーボードの「Del」キー(0〜9の数字を打ち込む、キーボード右側の.(ピリオド)のキー)を押していると、設定画面に変わります。
 
 

 
Advanced BIOS Features」という項目を選択します。
この設定では、キーボードの←↑↓→という矢印のキーで上下左右に選択を動かし、Enterキーで決定、escキーでキャンセルや前の項目に戻ります。マウスは使えません。
 
 

 
次に、「Boot Sequence」という項目でEnterキーを押して下さい。
ブート シーケンス、つまり、起動の順番をここで変更出来るのです。
 
 

 
古いパソコンであれば、先ずはフロッピードライブ(Aドライブ)を読み込み、次にCD-ROMドライブを読み込み、そしてハードディスクを読み込みます。
フロッピードライブが搭載されていない最近のパソコンであれば、最初にCD/DVDドライブを読み込んでからハードディスクを読み込みます。
つまり、この様にCD/DVDドライブが1st(最初)になっていれば、ドライブにディスクを入れてから再起動をするとCD-ROMやDVD-ROMで起動します。ディスクが入っていないと、2nd(2番目)にハードディスクの中のOSで起動します。
もしもハードディスクが1stになっていたら、1stをCD/DVDドライブに変更して下さい。
1stの項目でEnterキーを押すと、どのドライブで起動するか選択出来ます。
 
確認(変更)が出来たら、Escキーを押して設定を終了して下さい。保存しますか?と英文が出ますのでYesを選択して下さい。
 
 
以上で、インストール前の準備は終わりです。
次ページで、Vistaをインストールします。
 
 
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