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◯カーグ編第二章　〜旅立ち〜

- + - ア シ ダ の 森 - + -

　外に出ると、そこは鬱蒼と木々が生い茂る密林だった。そして、鬼系魔族であるオルコ族達が近付いてくる。


　早速襲い掛かって来るのは、LV12・LV13のオルコ族が2体ずつ。この4体のオルコ族からは、薬草・いい薬草・骨の腕輪・水晶の数珠の4つのアイテムが盗める。特に骨の腕輪は、皮の腕輪より防御力が高くなるので、是非とも入手しておきたいところ。モンスターのレベルが高いので苦戦するかも知れないが、ガンツとカーグを前面に出して一体一体倒していこう。




　このバトルをこなした後は、飛空挺内部に戻り、自動キュア装置で回復しておこう。
　大木の枝で作られた自然の迷路を進んで行く事になるが、まずはマップの左下の方へと進んでいく。すると、左下の端までいくとマップが切り替わる。この切り替わる部分を上下に行き来すると、フリーバトルエリアと同じ状態となり、かなり手強い甲殻虫の群れが何度も出現する。
　この甲殻虫はLV11〜13でHPは79〜87。恐ろしく手強いが、倒すと160G前後のお金と15〜16個の精霊石を落とす。また、盗んだり落としてくれたりする事で、防御力をバトル中に一時的に高められる苦い葉も入手出来る。
　出来れば、無料の自動キュア装置を存分に利用して、何度もここで戦ってレベルアップをしておきたい。

　更に下の方へ進むと、目の前にディルズバルド軍が立ち塞がる。


　襲って来るのは、LV10のライフル兵と一般兵が3体ずつ、計6体。又は、LV10のライフル兵2体と一般兵4体の計6体。銃でチクチクと撃たれると厄介なので、マルに疾風のバンダナ・ストーンホルダー・骨の腕輪を装備させ、次々に医療キット（爆弾の場合も）を盗んでもらいつつ、仕留めていこう。そして、倒し終ったら飛空挺の自動キュア装置で回復を忘れずに。また、マルの精霊石補給もお忘れなく。




　そして今度はビッグアウルの場所まで上へ上へと戻って行き、そこから右の方へ右の方へ進んでいくと、またディルズバルド軍が現れる。


　今回は、LV11の指揮官1体を筆頭に、LV10のライフル兵と一般兵が2体ずつ。ここでもやはり、医療キットを盗みまくりつつ、確実に一体一体を相手にしていくと良い。




　ディルズバルド軍兵士を退け、一息ついたところで、背後から中佐タチアナがやって来た。そして、カーグ達を取り囲むディルズバルド軍兵士達。
　タチアナが兵士達に命令を下す直前、一行の頭上から声がする。
『ディルズバルドが相手なら、手を貸すぜ。ムーンストーン盗賊団、2連銃のシャムスン参上！』
　かなりアレな登場の仕方をする派手なおっちゃんであるが、タチアナは彼の名を聞いて眉をひそめる。シャムスン達ムーンストーン盗賊団は、ディルズバルド軍からいつも物資を奪っているのだった。タチアナが、カーグ達もろとも始末しようと思った矢先、茂みから次々とムーンストーン盗賊団が現れる。状況が不利であると悟ると、タチアナ以下兵士達は速やかに撤収していく。
　事情を説明すると、シャムスンは、手下であるエンリケとバスターの2人に命じ、リリアの捜索をさせた。

- + - ウ ィ ル バ 湖 畔 - + -

　豪華な帆船フィオナ号の船室に下りると、そこにシャムスン達がいた。シャムスンは、ディルズバルドに関する情報を逐一得ているため、リリアが光霊石を持っている事を知っていた。世界連盟にこの事を知らせるため、協力を願い出るカーグであったが、盗賊団である彼は遠慮しておく、と答えた。
　その時、先程の手下エンリケが船室に入って来て、何やらシャムスンに耳打ちした。どうやら、リリアは一足先にアシダの森を抜け、カテナ共和国に入ったらしい。ただし、そのすぐ後をディルズバルド軍が追っているため、どうなるか分からない。すぐにカーグ達は南のカテナ共和国へ向かった。

- + - カ テ ナ 共 和 国 - + -

　共和国に入り、男の子に話し掛けると、色々な大陸の情報を教えてくれる。
・ハルシーヌ大陸について
　ハルシーヌ大陸は、世界で一番広いんだそうです。ハルシーヌ大陸には古くからの文化が残っていて、どちらかと言えば、魔族より人間の勢力の方が強いんです。
・アデネード大陸について
　アデネード大陸には、大昔はかなり栄えた国があったようですが、今はすべて魔族に滅ぼされてしまったそうです。もう完全に魔族の大陸といった感じらしいですね。
・ラグナス大陸について
　……実は、ラグナス大陸についてはよく知りません。小さな国はあるみたいですが、たいした特徴もない、貧しい国のようですね。……えっ、お兄さんはその国から来たんですか！？……それは、シツレイ。

　道具屋・パーツ屋では、珍しい物が数多く売られている。特に、パーツの『居眠りの鈴』がオススメ。通常攻撃に眠りのステータス異常効果を追加出来る。催眠術やマルの自慢話を使わなくても、意外に高い確率でモンスターを眠らせるのだから、かなり重宝する。装備品を買い揃えるお金を貯めるために、アシダの森で戦うと良い。モンスターは妖樹・ペンペン草・甲殻虫。火炎パウダーを装備して、火属性攻撃にしておけばかなり楽に戦える。
　このカテナ共和国で、各キャラに『アメジストコート』『居眠りの鈴』『ヒスイの数珠』『骨の腕輪』『照準機』を買い揃えておくと完璧なのだが。
　そして、この国のキュアガールへの寄付は40G。少々お高い。
　

カテナ 道具屋リスト
薬草	20G	いい薬草	50G
すごい薬草	100G	復活の薬	160G
毒よけの実	30G	ミント	30G
せっけん	40G	痛烈な針	40G
緑の思い出草	50G	ルウの薬	50G
万能薬	120G	ラマダの妙薬	200G
毒薬	80G	眠りだま	80G
ねばねば豆	60G	黄色い粉	100G
ポイズンクラッカー	360G	スリープクラッカー	360G
ねばねばクラッカー	360G	サイレンスクラッカー	360G
鉄球	120G	爆弾	120G
すごい爆弾	320G	ぶん投げドリンク	240G
追い風を呼ぶ酒	260G	精霊石	2G

カテナ パーツ屋リスト
武器パーツ
ストーンコート	120G	アメジストコート	320G
ガードサポート	260G	精霊の風車	240G
なまずのひげ	240G	毒りんごエキス	1200G
居眠りの鈴	1000G	くさり豆	1000G
沈黙石	1600G
アクセサリー
皮の腕輪	120G	骨の腕輪	320G
水晶の数珠	200G	ヒスイの数珠	420G
黄の護符	480G	緑の護符	480G

　そしてもう一つ。このカテナ共和国には闘技場がある。参加料金を支払い、パーティ内から2人が参加出来、規定回数を連続して勝ち抜くと賞品がもらえる。バトル中のモンスターはアイテム・お金・精霊石を一切落とさないので、アシダの森で事前に精霊石を確保しておかないと、特技・魔力を使う場合は補充出来ない。また、マルに盗む（Lv2でも同じ）を使わせても、モンスターからアイテムは全く入手出来ない。という事で、回復手段として、いい薬草やすごい薬草も、10個単位で多めに買っておいた方が良い。
　パーティ全員を一度に回復させるには、バトル開始前の選択画面で、カーグにヒールレインを使わせると良い。これなら、魔力の射程範囲は関係なく、全員のHPを確実に回復させられる。
　戦術としては、マルとポーレットで戦い続ける方が良い。無論、カーグやガンツでも別に良いのだが、モンスターは8体でこちらは2体。出来るだけダメージを少なく乗り切るには、少ないターンで多くのモンスターを一度に攻撃出来る方が良いのだ。そして、装備は照準機・アメジストコート・居眠りの鈴・骨の腕輪3個。これがベスト。特技でまとめて攻撃し続けるなら、ストーンホルダー・ストーンバッグ・ヒスイの数珠を装備させておく。

　・猛者コース : 参加料金は100Gで、5回連続で勝ち抜くとストーンバッグがもらえる。
＜＜出現モンスター＞＞
LV10〜15
ふくろりす、クスクル、ロック、ストーントータス、ウィップハンター、ショットガンハンター、スピアレディ、ニンジャ、モンク、強盗、ケンカ屋
　　参加賞…くさりかけ薬草
　　第1回戦で終了…医療キット2個
　　第2回戦で終了…スリープクラッカー2個
　　第3回戦で終了…アメジストコート2個
　　第4回戦で終了…万能薬2個
　　第5回戦で終了…ストーンバッグ1個 、 2度目以降…苦い葉5個


　　・豪傑コース : 参加料金は200Gで、15回連続で勝ち抜くと天使のイヤリングがもらえる。
＜＜出現モンスター＞＞
LV10〜25
ロック、バイパー、ストーントータス、ウィップレディ、ウィップハンター、ショットガンレディ、スピアレディ、スピアハンター、カタナレディ、ソードマン、ニンジャ、ラマダ僧、ケンカ屋、強盗
　　参加賞…やる気ゼリー
　　第1回戦で終了…医療キット3個
　　第2回戦で終了…すごい爆弾2個
　　第3回戦で終了…スリープクラッカー2個
　　第4回戦で終了…ヒスイの数珠3個
　　第5回戦で終了…照準機1個
　　第6回戦で終了…反撃の葉2個
　　第7回戦で終了…骨の腕輪3個
　　第8回戦で終了…復活の薬2個
　　第9回戦で終了…ストーンホルダー1個
　　第10回戦で終了…苦い葉3個
　　第11回戦で終了…万能薬4個
　　第12回戦で終了…パラライズクラッカー2個
　　第13回戦で終了…回避の葉4個
　　第14回戦で終了…大投手物語1個
　　第15回戦で終了…天使のイヤリング1個 、 2度目以降…超すごい爆弾5個


　・勇者コース : 参加料金は300Gで、20回連続で勝ち抜くといにしえの珍品がもらえる。
＜＜出現モンスター＞＞
LV20〜30
ショットガンレディ、スピアレディ、スピアハンター、カタナレディ、カタナハンター、ウィップレディ、ソードマン、ソードマスター、ラマダ僧、ブリキゴーレム、ハイニンジャ、ニンジャマスター
　　参加賞…せっけん
　　第1回戦で終了…照準機2個
　　第2回戦で終了…ストーンホルダー2個
　　第3回戦で終了…ガードサポート2個
　　第4回戦で終了…鉄のブレスレット2個
　　第5回戦で終了…ダイヤコート2個
　　第6回戦で終了…クリティカルサポート3個
　　第7回戦で終了…ディルズボム3個
　　第8回戦で終了…ストーンバッグ2個
　　第9回戦で終了…疾風のはちまき1個
　　第10回戦で終了…パラライズクラッカー5個
　　第11回戦で終了…沈黙石3個
　　第12回戦で終了…妖玉の数珠3個
　　第13回戦で終了…ストーンバッグ4個
　　第14回戦で終了…みなぎる果実1個
　　第15回戦で終了…ダイナモ1個
　　第16回戦で終了…アサシンクラッカー5個
　　第17回戦で終了…チタンブレスレット2個
　　第18回戦で終了…魔王の数珠2個
　　第19回戦で終了…ガイコツステッカー2個
　　第20回戦で終了…いにしえの珍品1個 、 2度目以降…ロマンシングピース1個

闘技場担当の兵士『さあ、君への賞品であるいにしえの珍品……実はコレ……奥に注目！　出て来るぞ！』
カーグ「？……」
ヂークベック「ナンと！　生きテルって、スバらしい！　かんシャかんシャ、そりゃいクぞ！　なント！　どッコい！　しんドいの〜。　ワシのなマエは、ヂークベック。かツて勇者ノ護衛ヲつトめし機神団ノ長じゃゾ！　オまエハ、ユウしゃカ？」
カーグ「自分が勇者かどうかはわからないけど……でも、世界を破滅から救おうと努力はしてるつもりだ。……精霊の言葉に従って」
ヂークベック「…………カつてモ、おナジようナ者がイた。勇者ノ生まレ変わリでナくても、世界を救うタメに戦った者がイタ。おマエも、そうカ？」
カーグ「ああ、もちろんだ！　俺は、この世界を救いたいんだ」
ヂークベック「ふム……ナるほド。少年よ……ワシハ、オマえをタスケルことニしタ。イまかラ、ナカマニなっチャル。アリガカクおモへ」

ヂークベックが仲間になった！


　猛者コースはLV10〜15なので楽勝。ただし、豪傑コースになるとモンスターのレベルは10〜25。特にカタナレディとウィップレディが厄介。闘技場中央にモンスターを集め、5〜8体の広範囲をまとめて、ポーレットのクラス7のバーニングレインで倒してしまおう。この特技はかなり強力なので、ヒスイの数珠とストーンバッグを忘れずに。また、マルがグレートハンティングを覚えていれば完璧。豪傑コースを終えた時点で、私の場合はカーグがLV26、ポーレットがLV29、マルがLV19になった。
　勇者コースで一番嫌なのがブリキゴーレム6体。HP・攻撃力・防御力の高さは際立っているので、受けるダメージは半端ではない。出来るだけ登場して欲しくない。また、時々ハイニンジャと共に登場する。ハイニンジャは厄介なので早めに始末しなければならないし、手間取るとブリキゴーレムに囲まれてしまう。バーニングレインとグレートハンティングでまとめて倒してしまおう。

　カテナ議会場へ入ろうとするが、守衛であるカテナ兵士に止められてしまう。今は世界連盟の委員会が開かれているので、身元の確かな者でなければ入れない、と。そこでカーグは、リリアという女の子を探していると答えた。すると兵士は、彼女なら委員会で証言をする予定だと話してくれた。カーグはリリアを追ってきた関係者という事で、特別に入場を許可された。
　とここで、ガンツがパーティを離れ、アシダの森に行ってしまった。折角直した飛空挺ビッグアウルを、オルコ族に壊されてはたまらない、という。

　議会場へ入ると、入口のすぐ右に精霊の心があるので、此処でもデータのセーブが出来る。また、通路左側のエレベーターで展望台に行ける。ここでカテナ市民がくつろいでいるので、話を色々聞く事も出来る。
　さて、議会場へ入ると、委員会が開かれている最中だった。
イピスティア代表委員『ディルズバルド帝国は、殺戮が目的の悪魔の国だ！悪魔を倒すには、玉砕覚悟で突っ込むしかない！全ての連盟軍を、イピスティアに派遣すべきだ！』
カテナ代表議長『やはり、徹底抗戦せざるを得ないというところですかな』
ミルマーナ代表委員『そんな無謀な事をしては、イピスティアは焦土と化し、犠牲者の山が出来てしまいます。まずは、ディルズバルドの真の狙いを掴むのが先決です』
カテナ代表議長『なるほど、一理ありますな』
パルキア代表委員『このエネルギー不足の中では、ディルズバルドだって長期の戦争は避けたい筈だと思うのですよ。ここは、ダッカム皇帝のメンツを潰さない様な譲歩案を出して、彼が振り上げたコブシを下ろしやすくしてあげるのが、得策ではないでしょうか』
カテナ代表議長『それは妙案かも知れませんな』
イピスティア代表委員『悪魔と取り引きなど出来るか！徹底抗戦あるのみ！』
ラマダ寺代表委員『ディルズバルド帝国が悪魔の国であるという意見も、我々の譲歩案に応じるであろうという見方も、どちらも根拠に乏しい。まずそのように考える根拠や証拠を示して貰わねば、ラマダの僧兵を動かす事は出来ない』
カテナ代表議長『ふ〜む……それも尤もな意見です。弱りましたな……。ミルマーナ代表委員……先日貴女は、ディルズバルドに関する機密情報を持つ証人が此処へ来ると発言していましたが』
ミルマーナ代表委員『ええ……しかし、まだその人物が現れたという知らせは受けておりません。リリアという17歳の少女なのですが……』
カーグ「リリアは来てないのか？」
カテナ代表議長『な、何だ、お前達は？委員会での審議中は、各国の大使以外立ち入り禁止だぞ！』
カーグ「俺は、ニーデリア国から、リリアと一緒に来たカーグ。ただ、アシダの森ではぐれてしまったんで、彼女を追って此処まで来たんだ」
ミルマーナ代表委員『いいえ、カテナにはまだ現れていません。貴方方は、どうしてリリアさんがもう此処に来ていると思ったのですか？』
マル「だって、リリアがカテナに入るのを見たって、シャムスンが……」
パルキア代表委員『シャムスン？　あのムーンストーン盗賊団の？』
ミルマーナ代表委員『いいえ、初耳だわ。そんな報告は受けていません』
ポーレット「カーグ、私達……」
カーグ「……騙されたんだ。クソッ、盗賊の言う事を信じた俺がバカだった……！」
ミルマーナ代表委員『貴方は、リリアさんからディルズバルドについて何か聞いてないのですか？　もし聞いているのなら、是非此処で話して……』
パルキア代表委員『お待ち下さい。予定外の人間となると、信頼性に疑問が生じませんか？果たして彼の証言を根拠として、ディルズバルド対策を立てて良いものかどうか。どうやら盗賊団との付き合いがある様ですし』
カテナ代表議長『となると、信頼するに足るかどうか、議論すべきですな…。では、彼の話を聞くべきかどうかを議論致します。もし聞くべきであるという結果が出た場合にのみ証言を許し、その後、それが信頼出来る証言かどうかを議論……』
カーグ「……ダメだ、これじゃラチがあかない。リリアを探して来る！」
カーグは痺れを切らし、リリアを探しに駆け出していった。


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