Arc the Lad II ストーリー完全攻略☆

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序章(東アルディア)
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第2章(ヤゴス島)
1 2
第3章(西アルディア)
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第4章(スメリア〜クレニア)
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第5章(フォーレス)
1
第6章(スメリア)
1
第7章(ロマリア)
1 2 3
第8章(グレイシーヌ)
1
第9章(フォーレス)
1
第10章(ブラキア)
1
第11章(ミルマーナ)
1 2 3
第12章(アミーグ)
1 2
第13章(バルバラード)
1 2
第14章(殉教者の塔)
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最終章(ロマリア〜空中城)
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番外編 <ちょこ覚醒1 ちょこ覚醒2 ちょこ覚醒3 マザークレアの洞窟

―第9章(フォーレス)―

攻略のPoint!!
仕切り線

さて、ここからアークザラッド1・2のキャラクターが集い、各地を渡り歩いていく事になるが、ここで今までに訪れた地域を再チェックしてみよう。ギルド仕事・手配モンスター・封印の遺跡など数多くのイベントがあるので、出来るものから次々に片を付けていこう。
特に、アララトスには真っ先に訪れてみるべき。
フリーバトルエリアであるアゼンタ高地のフロアアイテムはフレイムニードルで、これとヤゴス島の封印の遺跡に出現する手配モンスター、メナンの落とすスケールレッグとで合成出来るサラマンダーは、攻撃力が47とかなり高めの火属性の鞭なので、リーザを主戦力としてフルに活用することも充分に出来るようになる。
そしてチョンガラの店には、コンバートによってアークザラッド1でプレイした際の継承されたアイテム全てが保管されている。 ロマンシングストーン・女神のいのり・ネックレス・バイオレットレーサーをはじめとした貴重で利用価値の高いアイテムだけを入手しておこう。アーク2では所持出来るアイテムの数が少なく限られているので、余分なコンバートアイテムは入手しないでおく。どうせ入手しても売るか捨てるかするしか処分の方法はない。もし1で入手していない、または1をプレイしていないといった場合は、地下50階まである遺跡ダンジョンにこれらのコンバート対応アイテムが全てではないが存在する。

そしてもう一つ。この時点で東アルディアはプロディアスのハンターズギルドで追加されたギルド仕事、『武器ドロボウ退治』をぜひとも解決しておこう。このギルド仕事を解決すると、プロディアスの鍛冶屋の右手奥にある扉の先へ行く事が出来るようになり、その鍛冶屋の2階の会員制といわれる闇のショップで買い物が可能となる。
ここにはエッジ(攻撃力38)、スピア(攻撃力25)、スタッフ(攻撃力31)、クロー(攻撃力22)、バレット(攻撃力18)の5種類が扱われている。この中でエッジは非常に使い勝手がよく、ロマリア空中城辺りまで手放せない武器だと自信をもって言える。
なぜなら、エッジは現在確認されている追加効果として、
1.混乱・眠り・毒・暗闇・沈黙の5種類のステータス異常をモンスターに引き起こさせる
2.攻撃力・防御力・魔力低下のステータス異常をモンスターに引き起こさせる
と、この2パターンのどちらかに成長する。
最低限これらの準備を整えてからブラキア・フォーレスの攻略に望みたい。特にフォーレスにはアンデッド系モンスターが多いので、この1のパターンに成長させたエッジでなら、混乱・眠りのステータス異常を与えた時点で反撃を受けずに済み、トッシュ・エルク・アークでもアンデッドに対して今まで以上に積極的に直接攻撃に参加出来る。

そして、フォーレスに出向く前に回復用の消費アイテムの補給をお忘れなく。フォーレスではショップは機能していなく、またフォーレスを攻略する際に一切の特殊能力を封じられるエリアが存在するので、強力果物もしくは回復果物が必要不可欠となる。
トッシュ・シュウがロマリアを攻略した時と同じような状況なので、回復用のアイテムは、元気針などを全て処分してでもより多めに確保しておこう。

オドン→アララトスのチョンガラの店
ライジン→アララトスのアゼンダ高地
フウジン→アリバーシャの水の神殿

と、アークザラッド1でのチョンガラの召喚獣達がいるので、仲間にしておこう。
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サニアの占いによって導き出された次なる目的地の内、シルバーノアはまず、リーザの故郷であるフォーレスを目指した。空港に降り立ち、ラムールの街に辿り着くと、異様な雰囲気にその場は支配されていた。活気のあった街の人々から表情や言葉が消え失せ、話し掛けても何ら反応は帰って来ない。これがサニアの感じ取った暗黒の力なのだろうか?
リーザらは、山岳地帯の裾野にあるホルンの村を訪れる事にした。

リーザ「こ、これは………!?」
以前ゴーゲンと共に訪れた時は、ホルンの村からは人の気配が消え失せたに留まった。その人々も山奥にあったキメラ研究所フォーレス支部に監禁されており、リーザ・ゴーゲン・リッツによって無事に助け出されたのだった。しかし、今度は村のことごとくがあるいは破壊され、あるいは焼き払われていて、見るも無惨な姿になり果てていた。今度ばかりはさすがに言葉を失ってしまうリーザ……。
リーザはすぐさま、無事に助け出した祖父の待っている情景を思い浮かべていたであろう生家へと急いだ。

エルク「なんだ、これは……」
リーザ「ひどい、何でこんなことに……?」
ゴーゲン「そもそも、村の人達は、何処に行ったんじゃろう?」
声『フフフ』
リーザ「!?」
デスドルイド「遅かったじゃねえか、リーザとその一味さんよ」
エルク「お前か、リーザの村をこんなにしたのは!」
リーザ「どうしてそっとしておいてくれないの、村の人たちが、何をしたというの?」
デスドルイド「クックック、勘違いしてるぜ。この村を襲ったのは、ラムールの人間なんだがなあ」
リーザ「まさか、そんなことが……」
エルク「でまかせばかり、言ってんじゃねえよ!」
デスドルイド「おいおい、俺達はなあ、ラムールの奴らに頼まれただけなんだぜ。お前達の始末だけな」
仲間を呼び、一斉に向かって来るデスドルイドの群れ。エルクらは手早くそれらを始末する。
リーザ「でも、どうして……。村の人が襲われるなんて、それもラムールの人達に、なぜ?」
ゴーゲン「悲しんでばかりもいられんようじゃ。恐らく、これもロマリアの仕業、急がないとホルンの民だけでなく、ラムールの人までも危険じゃ」
エルク「さあ、急ぐぜ!リーザ」
リーザ「ええ………」
リーザらはホルンの村を後にし、急いで麓のラムールの街に引き返した。
すると、街の人達は言葉は発せられるようになっていた。が、街の人達からこぼれ出るそれらの言葉はどれも正気のものとは思えず、

『災いをもたらす村に死を……』
『悪魔の村は滅んだ……』
『災いの村には破壊を……』
『ホルンの魔女たちは滅んだ……』
など、リーザの生家でデスドルイドから聞かされた通り、このラムールの人達がホルンの村を襲撃したことが事実のように思える。宿屋に入ると、そこのロビーにはあのリッツの姿があった。歩み寄って話し掛けるリーザだったが、リッツもやはり以前のような応えは返してはくれない。
『…ホルンは……悪魔の…村だ……』
裏でロマリアが操っているだろうから、次の動きがあるまで様子を見ようというアークの提案により、ひとまずはこの宿屋で休む事に。そしてその夜………。外からは、大寺院かららしき絶え間ない鐘の音が規則的にうち鳴らされ、一同はそれによって目を醒ました。そしてその時、窓から外の様子を見ていたサニアはある異変に気付く。見れば街の人達が、行列をなしてみなどこかへ一斉に歩いていく。気付かれないように街の人達の後をつけて行くと、人々はギーア寺院の中へと入って行く。それにならい、リーザ達も寺院内に入ろうとすると、入り口前にいたシスター達がこちらに近付き、それを制した。
シスター「待ちなさい。貴方がたは、この街の人間ではありませんね。貴方がたは、私達にとって、必要ではありません」
するとシスター達は、一挙にモンスターへとその身を変えた。
『あなたがたはここで、暗黒の神、ギーア様の裁きを受けるのです!!』


バトル!!
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パーティ平均レベル:50
ギーア寺院攻略のオススメのパーティは、トッシュ・エルク・シュウ・ちょこ(アークまたはグルガでも可)・リーザ。寺院内はアンデッド系が多いので、それに対抗出来るパーティ編成がいい。幻の剣・エッジがあればトッシュ、エルク、アークが最適だし、光属性のグルガもいい。が、ちょこがいれば力任せで充分こと足りる。回復出来るキャラはシャンテよりはサラマンダー・スマートキャプチャーを持たせたリーザの方が遥かに役に立つはず。襲って来るモンスターはレベル49のマスターマミィ9体。こういったマミィ系のモンスターの例にもれず、防御力が他のモンスターより若干高めなので、与えられるダメージもそれに気付く程度に落ちているはず。
特殊能力で一気にHP1状態にしてしまい、リーザ・サニア・シャンテ・ポコなど、なにかとレベルアップの遅れがちなキャラにトドメを刺させるようにすればいい。
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アーク「どうも、この寺院の中には何かがあるようだな」
リーザ「この寺院の人達が、みんなを………」
エルク「こんな気味の悪い寺院は、今すぐぶっ壊しちまえばいいんだよ。行くぜリーザ!」
アーク「よし、行くぞみんな!!」

薄暗い階段を上がり、大きな扉を押し開けると、そこは人々の集う大聖堂だった。壇上に立つ教皇が人々に語りかけている最中で、リーザ達は慌てて長椅子の陰に隠れる。
教皇「聞け!偉大なる神ギーアの僕達よ!!悪魔の村ホルンは滅んだ!我らは悪魔からこの国を守ったのだ!……だが、まだ世界には我々を脅かす悪魔がいる。我らはギーア様の使いとなり、悪魔を滅ぼすために立ち上がらん!!」
リーザ「ホルンが滅んだ?……ホルンのみんなが……おじいちゃんが………」
ゴーゲン「しっかりせんかい!よく見るんじゃ!この寺院は普通じゃない」
リーザ「!?」
ゴーゲン「この寺院も神父達もロマリアの手の者じゃな。多分この寺院に細工をして、ラムールの人達を操っているんじゃろうて」
リーザ「じゃあ、リッツも!?」
ゴーゲン「ああ、そうじゃ。奴等に操られとるんじゃろう」
エルク「だとしたら、早く街の人達を助けねぇと」
ゴーゲン「うむ、今なら奴等も油断しとるはずじゃ」
リーザ「急ぎましょう!」


攻略のPoint!!
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ギーア寺院は、単純に考えて一本道を通って行く感覚でぐるっと建物全体を一周していく。まずは大聖堂の右の扉に入り、階段を上がってウィンディー・ハチェットの入った宝箱を開ける。そして上下に道が分かれているが、ここでは先に上の踊り場の方へ行く。
ここの先の廊下でスケルトンロード3体:LV.51とオーガン2体:LV.51とのバトルになり、それを終え、廊下を先に進むと、先ほどの大聖堂を見下ろす形の吹き抜けの回廊に出る。
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その時、壇上の教皇のもとへ一人のシスターが駆け寄り、何やら耳打ちをしている。内容は、その直後の教皇の怒鳴り声の通り、リーザ達が寺院内に侵入したという事の報告であった。何としてでも捕らえろ!との教皇の命を受け、そのシスターは教壇前に控える他のシスター達を率いて祭壇の陰の隠しスイッチで裏への通路を開け、その奥へと消えて行った。そしてそれには教皇自らも同行した。


攻略のPoint!!
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さて回廊に出ると、右下へと移動し、そのまま道なりに先へ進む。途中、階段の踊り場にアースブレイドの入った宝箱がある。階段を下りるとモンスターの待ち構える小部屋に到達する。モンスターは先程と同じスケルトンロード3体にオーガン2体。レベルは共に52。小部屋の奥の宝箱にはヂークベック専用の武器、ヂークパンチが入っている。
来た道を戻り、今度は回廊を左に進み、対称的な左下の小部屋へ向かう。ここにはモンスターの姿はなく、宝箱の中のグランドファングを入手。これはパンディットに装備させておけばいいだろう。回廊を戻り、今度は左の扉を潜り、モンスターのいない細長い廊下を進むと、宝箱と『精霊の心』のある踊り場に出る。宝箱の中身は闇属性の防具、ブラックウェア。『精霊の心』で疲れた体を癒してその先に進むと、広々とした廊下に出てモンスターに出くわす。こちらは最初の廊下でのバトルと同じレベル51のスケルトンロード3体とオーガン2体。
今回はすぐ隣に『精霊の心』があるので、全力で存分に戦う事が出来る。
一度倒してしまえばもう出現はしないので、もしパーティのレベルが低い時、この辺りでダメージを負えばすぐに回復に戻ってもいい。バトルを終えると、右手の階段を下り、そこで同じ顔ぶれのレベル50のモンスターと戦う。その先は再び大聖堂。これで一周を果たした事になり、左側の扉から出て来たはず。シスターや教皇の消えた祭壇に行き、祭壇の中央にある隠しスイッチを押してその後を追う。
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『!!』
リーザ「おじいちゃん! おじいちゃん、しっかりして!」
祖父「………リーザか?」
リーザ「よかった、無事だったのね」
祖父「どうしてここへ…? この寺院は危険だ、一刻も早く逃げるんじゃ」
リーザ「でも、村の人達も助けないと」
祖父「……もう遅いかもしれん、みんな殺されとるじゃろう」
リーザ「え!?」
祖父「教皇達はこの寺院の鐘を使い、この国の人間を操ろうとしておる。じゃが、わしらホルンの民にはそれが通じなかったんじゃ。奴等は計画の失敗を恐れ、ラムールの街の人にホルンの村を襲わせたのじゃ」
リーザ「何てことを……」
祖父「もうホルンもおしまいじゃ……。リーザ、お前だけでも逃げろ……」
リーザ「そんな……」
エルク「ぐだぐだ言ってんじゃねぇよ! 村の人が死んだって決まったわけじゃねぇだろうが!」
リーザ「そうよ、おじいちゃん。あきらめちゃ何もできないわ。まだ望みがあるなら、精一杯がんばらなきゃ!」
祖父「リーザ……。そうじゃな、どうも年を取ると気が弱くなってしまってのぅ」
アーク「この寺院を破壊すれば、街の人を元に戻す事が出来るんですね!?」
祖父「ああ、恐らく最上階にある鐘を破壊すれば……」
エルク「だったら簡単な事だぜ、これ以上奴等の思い通りになってたまるか!」
祖父「わしも連れていってくれ。わしも村の民を助けたいんじゃ」
リーザ「おじいちゃん!」
祖父「お前だけに任せられん、わしもホルンの民の一人なのじゃからな」
アーク「行くぞ!」

こうして経緯・目的ははっきりした。リーザ達は最上階の鐘を目指す。


攻略のPoint!!
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シスター「これより上の階、最上階まで続く道は神聖な場所となります。神聖な場所ゆえ、一切の『特殊能力』の使用を禁じます。これも全て偉大なる神ギーア様の定めた道……」
シスターの説明通り、ここから先へは特殊能力なしで進んで行く。ゆえに回復アイテムが必須となる。早速長い階段の上からやって来るのは、レベル50のスケルトンロード3体とオーガン2体。階段を上がり切ると、そこにも『精霊の心』がある。これを拠点に進んで行こう。
ここで左右に階段が分かれているが、まずは左側へ行く。その部屋の左隅に光っているパネルがあり、そこにブロックを乗せればいい。すると右側の扉が開くので、引き返して右側の通路へ。今度はぐるりと上から回り込み、通路のT字になっている箇所にポッカリと穴が空いている。その右側の脇道からブロックを押し、通路を埋め立ててしまおう。
通路を塞いでしまっているブロックを押しながら左へと進んで行き、正面の壁に押し当てる。そしてそれを下から上へ押して行き、今度は通路の十字路のところで止める。決して壁際まで押し切ってしまわないように。通路を下へ戻り、2つあるブロックを誤って動かしてしまわないように回り込み、この通路の途中で止めたブロックを右へと押し、そのまま押し切って下の階へと落下させる。
こうすることで、最初にブロックで光るパネルを塞いだ左側の通路の扉を開ける事が出来る。同じ要領で通路下側にある2つのブロックも同じところに落下させ、曲り角を埋め立てよう。
そして、その先のブロックも真直ぐ上へ押し、光るパネルに乗せる。これで目の前の扉も開く。最初の1つ目のブロックで開けた扉はスタート地点の『精霊の心』を利用するためのもの。目の前に開いた扉を潜り、細い通路を分かれ道には目もくれずひたすら真直ぐ進む。そして骸骨の模様のある床の小部屋に出るので、部屋にあるブロックを、口を開けた骸骨のパネルにのせて隣の通路の扉を開く。
来た道を戻り、そこでその戻る時に最初に出くわす分かれ道を上に行く。すると、ほぼ正方形に近い部屋があり、今度はブロック一つに対して口を開けた骸骨のパネルが2つあり、これの内片方がモンスター出現パネルとなっている。正解は右のパネル。左に乗せるといつものモンスターが出現する。

これで扉をまた一つ開くと、残りの右側の分かれ道へ。ここでもまたブロックがあるので、それを上に移動させる。道に沿って左へ動かすと、通路の途中に口を開けた骸骨のパネルがあり、ここは必ずモンスターを出現させなければ先へは進めない。モンスターを倒し、そのまま先の小さな小部屋へ押し込む。そしてそこのパネルに乗せる。これで、一番左の通路から先へ行く事が可能となる。
ここにも『精霊の心』があり、いよいよこの奥が最上階。
フォーレス編のクライマックスである。
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教皇「お前らがヤグン将軍の邪魔をしているという勇者どもだな。これ以上、この神聖な寺院を汚す事はこの私が許さん!」
エルク「ロマリアの手先が何を言う!街の人を操って何を企んでいるんだ!?」
教皇「これは人聞きの悪い……。私はこの国の人々を幸せにしているのだよ」
アーク「ふざけるな!」
教皇「ふふふ、彼らは生きる苦しみから解放されたのだよ。何も悩む事なく、辛い思いもする事もなく、何も考えなくていい。我々の言う通りにしていれば全ては上手くいくのだ。こんな幸せな事が他にあるか?」
エルク「こいつ、狂ってやがる……」
イーガ「人の心に付け込むようなやり方は決して成功せぬぞ!」
教皇「ふ、連れて来い!」
教皇は、シスターの一人に街の人を数人連れて来させた。そして、その中にはリッツの姿もあった。
リーザ「リッツ!」
教皇「こいつらは私の命令でどんなことでもするのだ。見ていたまえ」
シスターは、街の人の手に短剣を握らせた。
教皇「偉大なるギーア様に自らの命を捧げよ!」
すると、頭上の巨大な鐘が鳴り始め、街の人々はその短剣で自らの腹部を刺し、息絶えた。
リーザ「ひどい……なんてことを」
教皇「どうだ、いずれ世界中にこの塔が建てられ、世界中の人間が我々の言いなりになるのだ。我々に刃向かう者などいなくなるのだよ」
エルク「この野郎!」
教皇「動くな!この国の人間の命がどうなってもいいのか!?」
エルク「く……」
リーザ「人はそんなに弱くなんかないわ……。あなた達の思い通りになんかならない!」
教皇「面白い、ならばその身で証明してもらおう」
すると、今度はリッツの右手に同じく短剣が手渡された。
教皇「その娘はホルンの魔女だ、魔女を殺せ!
リッツ「……………」
リーザ「リッツ、やめてリッツ!正気に戻って!!」
教皇「無駄だ、お前の声など聞こえておらんわ」
リッツはリーザにゆっくりと歩み寄り、手にした短剣をリーザ目掛けて振りかぶる。
リーザ「リッツ!お願い目を覚まして!! リッツ! リッツ、負けないで、自分を思い出して!」
リッツ「お 姉 ちゃ ん…………」
リッツの、短剣を持つ手の力が緩み、そのまま短剣は床に転がる。
リーザ「リッツ!?」
リッツ「お姉ちゃん……助けて」
教皇「ばかな、洗脳が解けたというのか!? この出来損ないが! 死ね!」
教皇は振りかざした左の掌に自らの魔力を集中させ、エネルギーの塊を造り出した。
それを見ていたリーザの祖父が、リーザとリッツをかばう為に飛び出し、リーザ達を突き飛ばして自らをその教皇からの攻撃の犠牲とした。

祖父「危ない!!」
リーザ「おじいちゃん!」
教皇「くたばり損ないが、街の人間に殺されるがいいわ!」
イーガ「うぬ、もう勘弁ならぬ!!」
とうとう我慢の限界に来たイーガは、精神力を強力なエネルギーに変え、退魔光弾で吊られている寺院の鐘を貫き、落下させた。
教皇「!!!!! な、な、なんということを」
リーザ「いい加減、観念したらどうなの!計画は失敗したのよ! あなただけは絶対に許さない!!」
教皇「き、貴様らー! 死をもって償え!!!!」
教皇、シスターはモンスターの姿になり、リーザらを取り囲んだ。
教皇「この寺院を貴様らの墓場にしてやる」


バトル!!
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パーティ平均レベル:54
教皇(グレートデーモン):LV.56、メイジスモッグ6体:LV.54
はっきり言って、ここのモンスターは弱い。どういった戦い方になっても、先のスケルトンロード・オーガン以上に苦戦することはない。教皇は時折マインドバスター等を使うが、それらを使われたところで対した被害はない。メイジスモッグの特殊能力を受ける前に、左右に散った4体を真っ先に倒し、最後に教皇とその左右の2体のメイジスモッグを片付ける。

なお、このバトルのフロアアイテムはきぬのおび。出来れば一角獣の角を装備して闘い、入手しておきたい。もしもバトル中に入手できなければ、リセットをしてギーア寺院を最初からプレイし直す羽目になるが……。それだけの価値は充分にある。

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リーザ「おじいちゃん……なんでこんな事に……」
祖父「そんな悲しい顔をするな……。お前のお陰で勇気を持つ事が出来たんじゃ……」
リーザ「おじいちゃん……」
祖父「リーザ……強く生きるんじゃぞ……」
リーザ「おじいちゃん!!」
ゴーゲン「悲しんでいる暇はない、ロマリアを止めなければ犠牲者が増えるんじゃ。我々はやらねばならん……死んでいった者のためにもな」
と、その時、寺院全体が小刻みに揺れ始めた。
エルク「! お、おい、崩れだしたぜ! 早く洗脳されている人達を助けて脱出するぞ!」
ゴーゲン「さあ、行こうリーザ……」
リーザ「うん…………」

ギーア寺院は、こうして脆くも崩れ去り、ここにフォーレスにおける殉教者計画の一端は失敗に終わった。


そして、ホルンの村では…………。

人々によるホルンの村の復興作業が行われ始めた。
リーザ「おじいちゃん……」
リーザの生家のすぐ側に、祖父の墓が造られた。
リーザ「この村は、きっと元通りになるわ………。他の街の人達とだって、上手くやっていけるようになる……。私も、もっともっと勇気を出して、もっともっと強くなってみせるから……。だから、おじいちゃん………」
エルク「リーザ、見ろよ!」
リッツ「お姉ちゃん!」
リーザ「どうしたの?リッツ」
リッツ「みんなでホルンの村を直すんだ! ぼくも、お姉ちゃんの家を直すんだ!」
リーザ「リッツ……」
ゴーゲン「みんな、わかってくれたようじゃのぅ」
リーザ「勇気ある行動は、人の心を開く……。そうでしょう?」
ゴーゲン「ほっほっほっ」
エルク「さあ、行こうぜ! 俺達には、まだまだやることが残ってるんだからな!」
リーザ「うん!」

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