Arc the Lad II ストーリー完全攻略☆

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序章(東アルディア)
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第2章(ヤゴス島)
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第3章(西アルディア)
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第4章(スメリア〜クレニア)
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第5章(フォーレス)
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第6章(スメリア)
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第7章(ロマリア)
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第8章(グレイシーヌ)
1
第9章(フォーレス)
1
第10章(ブラキア)
1
第11章(ミルマーナ)
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第12章(アミーグ)
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第13章(バルバラード)
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第14章(殉教者の塔)
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最終章(ロマリア〜空中城)
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番外編 <ちょこ覚醒1 ちょこ覚醒2 ちょこ覚醒3 マザークレアの洞窟

―番外編2(トココの村―後編)―

殉教者の塔でアンデルを倒した後、再びクレニア島の時の森へとやって来たちょこ。この時は、時の森の最初のフロアを上に進むだけでトココの村に着く。ちょこがトココの村を久し振りに訪れた時、そこはもう以前の村の様子からは想像出来ない程、すっかり荒れ果てていた。
ちょこ「何があったんだろ………」
ちょこは自宅へ急いだが、そこに居るべきラルゴの姿はなかった。
ちょこは外に出る。
ちょこ「あれ?あの娘………。まってなの!」
エルク「ちょこ、どうしたんだ!」
ちょこは声をかけるエルクには目もくれず、走り去って行く少女を追って教会に入って行った。
エルク「ちょこの後を追わないと」
が、それを制する様にエルクに群がるコープス達。エルクは足止めをされてしまう。

アクラ「やっと来たわね、待っていたわ。久し振りに見る村の姿はどう? 気に入ってもらえたかしら?」
ちょこ「貴女が村をこんなにしたのね。みんなをどこへ連れて行ったの?」
アクラ「みんなとは誰の事かな?」
ちょこ「みんなはみんななの! ちょこ、ゆるさないんだから!」
アクラ「許さない? 一体何を許さないというのだ? 村が廃虚になった事か? 全てが私のせいだと言うのか? 全てを私のせいにして、私だけあんな所に閉じ込めて。お前はいつまでも何も知らない子供のフリをして生きているくせに!」
ちょこ「ちょこは子供だもん。それに、ちょこいー子だもん。どーしてちょこが悪いの?人のせいにするなんて嘘つきでドロボーの始まりなんだから、やっぱりあなたが悪人なの!」
アクラ「お前は何も知らないと言うのか!全ての罪と忌まわしき記憶を私一人に押し付けるのか!」
ちょこ「そんなむずかしいこと言ってもむだなの。ちょこ全然わかんないんだから! いったいあなたはだれ? ってひとに名前を聞くときはまず自分の名前を言うの。あたしちょこ、よろしくなの。さあ、なのったわ。今度はあなたよ!」
アクラ「そうか、何も思い出さないというのか。いいだろう。私の名はアクラ。魔王セゼクの娘、魔人アクラ。どうしても思い出せぬと言うのなら思い出させてやろう。お前が守ろうとしているものが偽りの日常であることを。ただの幻に過ぎぬ事を。これが何か分かるかな?」
ちょこ「シ……シル……バ?」
アクラ「そう、シルバだ。お前が森で拾って来た狼のシルバだ」
ちょこ「シルバ………。ごめんね、シルバ。ちょこずっとシルバのこと忘れてた………。ほんとにごめんね」
アクラ「さあ、思い出せ!そして私を解放しろ! さあ!」

エルク「俺達を足止めさせようってのか!」


バトル!!
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パーティ平均レベル:90
アンデルを倒した後でしかイベントは発生しないので、パーティ平均レベルも90前後になっているはず。しかし、足止めの為に群がる8体のコープスのレベルは52。特に気を付けなければならない事などは何もない。
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エルク「教会に急ぐぞ」

リーザ「ちょこ!大丈夫?」
アクラ「意外と早かったわね」
リーザ「ちょこに何をしたの?」
ゴーゲン「お前は! 魔族か?」
アクラ「そう、私は魔人アクラ」
ゴーゲン「墓石に封印されておったのはお前じゃな」
アクラ「お前達には感謝している。色々と役に立ってもらったからな。今私は忙しいのでな。もう少しここで待っていてもらおう」
エルク「待てー!」

ちょこ「ここは………」
『………』
ちょこ「人の、声がするの。行こう シルバ」
男性「ちょこをどこへ隠した!」
ラルゴ「知らんな。あの子は遊びに行っている」
男性「奴等また村を襲って来るぞ! また人が死ぬんだぞ!」
ラルゴ「ちょこは私の娘だ。普通の人間だ。あいつらが探している娘ではない」
男性「じゃあ、なぜ隠す! 村の者はみんな知っているさ。あんたの娘が普通じゃないってね。普通の人間が天気を当てたり、動物と話したりするもんか!」
ラルゴ「あの娘はちょっと感がいいだけだ。ちょこは私のかけがいのない娘だ。もう二度と、失う訳にはいかないんだ」
ちょこ「とうさま?」
ラルゴ「ちょこ、早く逃げるんだ!」
ちょこ「え?なんで………」
ラルゴ「いいから早く!」
ちょこ「うん、わかったの。おいで、シルバ」

アクラ『ある夏の夜、森に囲まれたこの静かな村にモンスターが襲って来た。その頃はまだこの辺りにモンスターが現れる事など珍しい事だったが、その夜は違っていた。モンスター達は、一人の娘を探していた。本来、彼らの主となる魔族の娘を………。村人はほとんど戦の経験もなく、あっと言う間に半分近い村人が殺された。モンスター達は、夜が明けるまでに娘を差し出さなければ残りの村人も殺す、と言って村を包囲していた。村人達にとって、生き残る道は娘を差し出す事しかなかった。生き残った村人は、その恐怖から、全ての不幸の原因を不思議な力を持つ一人の娘のせいにした』

村人1『あいつだ………魔族の娘だ』
村人2『そうだ、あいつが仲間を呼んだんだ』
村人3『あんな可愛い姿をしたって、騙されないぞ』
村人4『あいつのせいで、みんな死んだんだ!』
村人5『そうだ、あいつを殺してしまえ!』
村人6『そうだ』
村人7『そうだ、そうだ』
村人8『捕まえろ!』

アクラ「やがてお前は走り疲れ、村人に捕まった。そして、村人のオノがお前に振り下ろされた時シルバが身代わりになってくれた」

リーザ「ちょこ! 大丈夫!」
ちょこ「シルバ、あたしのために死んじゃったの」
リーザ「え?」
アクラ「そして、お前は力を解放した」
ちょこ「そう、あの時体の中からどんどん力があふれてきて、悲しくて、どうしようもなく悲しくて、不安や怒りや憎しみがうずまいて、どんどん、どんどん大きくなって、そして、私は力を解放した」
アクラ「そう、村は一瞬で光に包まれ、そして村人も、モンスターもみんな消えてしまった」
ちょこ「あたし、泣いてた。誰もいない村の中で、ずっと泣いてた。父さまも、シルバも、村のみんなも死んじゃったから」
アクラ「そう、お前がみんなを殺したんだ。本来魔族に生まれ、その力を封印され人として生きたお前が」
ちょこ「うそ………。そんなのうそ………。ちょこ知らない、ちょこ人間だもん。みんなあなたが見せた幻よ!そうよね、父さま」
ラルゴ「すまない、ちょこ。私は随分お前を苦しめてしまった。もう終わりにしよう、ちょこ」
ちょこ「うそ………これもあなたの作った幻ね!」
アクラ「私は何もしていない。それはお前が作った幻だ。この村も、村人達も、遥か昔に滅んでしまった。お前が滅ぼしたんだ」
ちょこ「たすけて、父さま」
ラルゴ「ちょこ、すまん………」
アクラ「見せてやろう、お前が何をしたのか………。力を取り戻したお前は、その力で幻の村を作り上げた。死人達の魂をスライムを器として保存し、幻覚によって人の姿を与えた。それがこの村だ………。何百年もの間、ずっと同じ時の中を彷徨う………。そしてお前は自分の力を恐れ、その力と忌まわしい記憶を封印した」
ちょこ「おまえなんか………」
ゴーゲン「まずい!」
ちょこ「きえちゃえ!」
ちょこは突然暴走し始め、背に黒い翼を生やして内に秘める力を一気に解放した。

………ちょこの家………。
ちょこ「父さま、よかった。きっとあれは夢だったの。父さま、父さま」
ラルゴ「なんだい、ちょこ」
ちょこ「ちょこ、すっごーく怖い夢見たのー。変なはねの生えたおねーさんが、ちょこのこといじめるの。それでね、それでね、父さまがね」
ラルゴ「ちょこ、ハンバーグ作ったよ。一緒に食べよう」
ちょこ「うん!ちょこハンバーグ大好き! わーい」
ラルゴ「足りなかったらおかわりしていいよ、ちょこ」
ちょこ「うん!」
ラルゴ「おかわりするかい?」
ちょこ「うん!」
ラルゴ「ずっと昔、一人の剣士がいた。彼には妻と一人の娘とがいた………」
ちょこ「その娘かわいい?ちょこと友達になれる?」
ラルゴ「彼は、小さな村で幸せに暮らしていた。しかし、ある時戦争が起こった。彼は家族と別れ、前線へと駆り出された。やがて戦争も終わり、村に帰った彼を待っていたのは、焼き払われた村と、村人達の死体だった。人間同士が愚かな争いをしている間に、モンスター達はたくさんの村を襲い、人間を殺していったのだ。恐らく、戦争のきっかけを作ったのも奴等の仕業だったのだろう。自分が剣士でありながら愛する者を守れなかった彼は己の運命を呪い、モンスター達を憎いと思い、力が欲しいと願った。そして彼はある魔剣を手に入れた。人の憎しみを力に換える剣を。彼はモンスターの住処を見付けては何百というモンスターを殺して回った。しかし、強い力と引き替えに彼は次第に人の心を失っていき、もう人間とモンスターの区別も出来なくなっていった。彼の心は完全に憎しみと殺戮の快感に支配されていたのだから。どれくらいの時が経ったのだろう。気が付くと彼は暗いダンジョンの中に居た。彼の目の前には玉座に座るその城の主の屍と、それに泣き付く小さな魔族の娘がいた。恐らく彼はその娘の姿を見て、死んだ娘を思い出したのだろう。魔剣の魔力から解放された彼は、その魔族の娘にちょこという名を付け、森の奥の小さな村で暮らす事にした」
ちょこ「ちょこと同じ名前だね」
ラルゴ「ちょこ、お前がいなければ、私はあの剣の呪縛から逃れられなかっただろう。感謝しているよ、本当に」
ちょこ「父さま?」
ラルゴ「私はお前に謝らなければならない」
ちょこ「なんで父さまが謝るの?」
ラルゴ「私が無理にお前の力を封じなければ…娘の記憶を与えなければ…あんな悲劇は起きなかっただろう」
ちょこ「あれは夢だったのよ。だってほら、父さま生きてるもの。何でそんなこと言うの?」
ラルゴ「私はだめな父親だね。ちょこ、お前と暮らしたあの日々はとても楽しかったよ。まるで本当に娘が帰って来た様だった」
ちょこ「父さまはちょこの父さまよね。父さま答えて!」
ラルゴ「ちょこ、そろそろ私は行かなくては」

ここで選択肢となり、『父さま行かないで!』『父さまおかわり!』のどちらかを選ぶ。
おかわりを10回選び続けると………。
ラルゴ「ちょこ、そんなことをしても駄目だよ。もう行かなくては」
となる。

ちょこ「やだよ、やだ、やだやだ! ちょこを一人にしないで! ちょこいい子になる!だから。だから…」
ラルゴ「ちょこ、お前はもう一人じゃないよ。お前を守ってくれる仲間がいるだろ?ほら、向こうでみんながお前を待っているよ。ちょこ、もしお前が本当の記憶を取り戻しだければ、アクラの後を追いなさい。恐らくアクラはあの遺跡に向かったはずだ…。私とお前が初めて逢ったあの遺跡に…。じゃあ、お別れだよ。お前は私の大切な娘だよ、ちょこ」
ちょこ「とうさまー!」

………クレニアの宿屋………。
エルク「気が付いたか!」
リーザ「大丈夫? ちょこ」
ちょこ「うん、大丈夫なの」
リーザ「よかった」
ちょこ「ちょこ、独りじゃないもん! ちょこ、みんなと一緒に戦うの。みんなを守るために戦うの…」
ゴーゲン「これはまた、心強いのう、ふぉっふぉっふぉっ」

仕切り線

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