階段を下りると、ここで初めて『精霊の心』を見ることになる。
これに触れればHP・MPが完全回復する。世界各地の封印の遺跡には必ず存在し、丁度中間地点辺りにある。
リーザ「これは?」
エルク「『精霊の心』さ」
リーザ「精霊の心…?」
エルク「ああ、大地や大気の中にある、僅かな癒しの力を集めて結晶化したものさ。どんなに疲れていても、これに触れれば完全に回復するんだ。ちなみに触れ方は、精霊の心に向かって◯ボタンだ」
地下4階にはレコの草とナイフ+1がある。
地下5階には回復果物がある。
地下2階と地下7階には壁に隔てられた宝箱があるが、これはもっと先にならないと取れない。入手方法はゴーゲンのLV3テレポート。テレポートで壁の一部薄い部分から入り込まない限り、それ以外の方法では絶対に入手できない。
そして、問題は地下6階の2つの宝箱。これらの周りの石像の台座には「監視者の像」と書かれており、本当に宝箱を監視しているのだ。
もしこの2つのどちらでも開けてしまうと、突然像が動き出して襲い掛かってくる。
この宝の番人(ガーゴイル:LV.14)と闘ってもいいが、自信のない時は宝箱の前の石像を調べてスイッチを押せばいい。像が回転し、宝箱から視線がそれるハズ。
これで闘わずして宝箱の中の万能薬と魔法のりんごが手に入る。
地下7階に辿り着くと、機神の封印を守る者が2体現れる。
エルク「!?」
封印の守護者1「我々は」
封印の守護者2「我々は」
封印の守護者1「機神の」
封印の守護者2「機神の」
封印の守護者1「封印を」
封印の守護者2「封印を」
封印の守護者1「守る者なり」
封印の守護者2「守る者なり」
エルク「俺達は、その機神『ヂークベック』を目覚めさせる為にここに来た!」
封印の守護者1「ヂークベック!!」
封印の守護者2「汝ら」
封印の守護者1「その最強の機神を使い」
封印の守護者2「何をするつもりだ?」
封印の守護者1「答えよ!!」
エルク「そう言われてもなぁ…」
封印の守護者2「かの機神を、」
封印の守護者1「再び目覚めさせる事は」
封印の守護者2「この我々が許さん!」
封印の守護者1「かの機神は永遠に」
封印の守護者2「この地で眠り続けるのだ!」
エルク「さっき起きたぞ、また寝ちゃったけどな」
封印の守護者2「戯けた事を」
リーザ「ウソじゃありません! お願いです、ヂークベックを動かす為にパワーユニットが必要なんです」
封印の守護者1「ほう…封印されし20のパーツ」
封印の守護者2「パワーユニットを知っているとは…」
エルク「20のパーツ? パワーユニットが20個もあるのか?」
封印の守護者1「機神の秘密を知っている以上」
封印の守護者2「汝らをこのまま見過ごす訳にはいかん!」
封印の守護者1「グロルガルデ様の命により」
封印の守護者2「汝らの命、もらい受ける」
エルク「遠慮なく、いかしてもらうぜ!!」
パーティ平均レベル:18
封印の守護者2体のレベルは15。そしてガーゴイル4体は宝の番人と同じ14。
決して楽に勝てる相手ではない。しかもガーゴイルはスピードアップを使うので、持久戦だとツラくなる。封印の守護者の使う黄泉の階段はダメージこそ小さいものの、連続して使われるとガーゴイルと闘う時に重くのしかかる。
魔法のりんごを装備したエルクでガーゴイルを始末し、リーザとパンディットで1体1体確実に仕留めよう。
3人は離れずに固まり、まずは後退をして十字路に対して正面を向いて行動を終了する。すると最大で2体、つまりエルクとパンディットが1ターンに一回しか攻撃を受けないので、リーザが回復し続ける限り最も確実で楽になるはず。パンディットの代わりにグランドナイフを装備したリーザなら、スティンガーを装備したエルクと並んで、攻撃を仕掛ける封印の守護者の後ろから行列をなして混雑しているガーゴイルをも、まとめて無傷で倒す事ができる。
封印の守護者を倒すと、時々魔法のりんごを落とす。東アルディアのウィルの岩場や、この封印の遺跡の地下6階で入手していなくても、運がよければ手に入れられる。
見事封印の守護者らを倒すと、いよいよパワーユニットが手に入る。
エルク「これが…」
リーザ「パワーユニット…?」
エルク「ヂークベックと同じカベに埋まってるけど、取り出せるのか? うっ!」
リーザ「きゃっ!」
エルク「何だ!?」
リーザ「パワーユニットが勝手に!?」
突然周りが青白い光に包まれ、やがて七色に輝きを変える。そしてその不思議な光が収まった時、パワーユニットはカベから抜け落ち、エルクの手に落下して来た。
リーザ「一体どうなっているのかしら?」
エルク「これでヂークベックが動くのか?」
リーザ「やっとアルディアに帰れるのね」
エルク「よし、さっさとヂークベックを動かしに行こうぜ!」
リーザ「うん!」
ついでにこの地下7階の宝箱から復活の薬とみなぎる果実を入手しておこう。
また、この地下7階では一度階段を上がって戻って来ると、ガーゴイル6体とのバトルになる。リーザがラヴィッシュを覚えてから戻って来て、このガーゴイルを仲間にしておくと非常に心強い。エルクに剣を装備させ、ガーゴイルにスティンガーを装備させると良いだろう。
地下3階まで戻ると、ヂークベックにパワーユニットを装着させる。
エルク「どこに付けるんだ?」
リーザ「………」
エルク「!?」
リーザ「パワーユニットが…勝手に…」
ヂークベック「再び目覚める時が来るとは…。世界のバランスが、今まさに崩れようとしているのか…。もし、そうなら… 精霊の力を持つ少年よ、ワレは、お前と共にそれを正そうぞ!!」
エルク「な、なに!?」
リーザ「うそ…!」
ヂークベックは堅い土壁を壊し、抜け出た。そして、その場に倒れてしまった。
エルク「お、おい…」
ヂークベック「少年よ…ワレ…と……トモ…に……」
ヂークベックは立ち上がり、内部の回路のショートで火花を散らし、また蒸気を漏らしながら3歩あまり進んだかと思うとそれっきり動かなくなってしまった。
リーザ「う、動かなくなっちゃった…」
エルク「ショート…しちまったのか?」
リーザ「どうしよう… エルク…?」
エルク「運ぶしかなさそうだな…。全く、機神が聞いて呆れるぜ」
リーザはゴキゲンで、さっさと歩き出してしまう。
リーザ「さあ、帰りましょ!」
かなり重いヂークベックをエルクが何とか運ぶことに。
エルク「くっそー… くはぁー!! こりゃ、シャレにならんぞ」
………ヴィルマー研究所………。
ヴィルマー「ふむふむ、なる程のぅ」
エルク「このポンコツをここまで運ぶのがどれだけ大変だったか………。じいさん、約束は守ってもらうぜ」
ヴィルマー「うむ、約束通り飛行船は直してやろう ………と言うより、実はもう殆ど直っとるんじゃ」
リーザ「本当ですか?」
ヴィルマー「本当じゃ。明日には飛び立てるじゃろう。出発に備えて今日はもう休んどく事じゃな」
エルクらは上に上がり、疲れを癒すために眠ることにした。
ここで、またまたエルクの夢の中へ。
今度はミリルと研究施設から脱出を図る場面だ。自分達が実験材料だったということが判り、身の危険を感じたエルクとミリルはスキをついて逃げ出してしまう。
エルク「どうなってんだ一体!」
ミリル「私達、実験材料だったのよ。このままじゃ、エルクも、ジーンも、みんな…」
エルク「モンスターにされちまう!! ミリル、逃げよう。ここを出て助けを呼ぶんだ!」
ミリル「エルク………」
エルク「誰か来る。 ミリル、あっちだ!!」
研究員「? !!」
深夜に目覚めたエルクはそっと研究所を抜け出し、リーザはそれに気付く。
リーザ「エルク………」
エルクは、海辺の岩の上で夜風に当たっていた。そこへ、リーザがやって来る。
リーザ「…………… こんな所にいたんだ…。目が覚めたらいないから、びっくりしたわ。…どうしたの、眠れないの?」
エルク「………」
リーザ「となり…いい?」
リーザは、エルクの隣に腰掛ける。
リーザ「いい風…。 ねぇエルク。私の生まれた村の話、聞いてくれる?」
エルク「ああ」
リーザ「その村は、ホルンって言うの。山に囲まれた美しい静かな所よ。でも、ホルンの事を、人は魔女の村って呼んでる。それは、村に生まれる女の人が特別な力を持ってるからなの。人間以外のもの、小鳥や動物たちと心が通じ合える力。中でも、特にその力が強い人はモンスターとも…。私も、そんな強い力を持って生まれたの。この力で、モンスターを操って味方につける事も出来る気がするの。村では人前で力を使ってはいけないと教えられて育ったわ。力を持っている事を知られたら必ず恐れられる。恐れは、力を持つ者への憎しみに変わるって」
エルク「何で、俺に話してくれたんだ?」
リーザ「うまく言えないけど…。貴方を、エルクの事を、信じていいって解ったからだと思う。モンスターを操れる事を知った後も、エルクは、私を守ってくれたから」
エルク「… プロディアスを襲った飛行船は、俺の村を襲ったのと同じ物だった…。だから、どうしても奴を捕まえたかった。でも、そのせいでシュウは…」
リーザ「エルク…」
エルク「俺は…いつも仲間を、信じてくれる仲間を犠牲にしてるんだ。ミリルの時も…」
リーザ「ミリル? 記憶が完全に戻ったのね」
エルク「ああ。俺が、仲間を犠牲にしてきた記憶がな。俺は、村を襲った連中に『白い家』という施設に連れていかれたんだ。そこには、特別な力を持った子供達が、集められていた。俺もミリルも、そんな子供達の一人だった。何も解らない俺達は、そこがどんな場所かも知らず過ごしてた。だが、日が経つごとに仲間が減っていく事に気付いたんだ。俺達は、監視の目を盗んで部屋を抜け出した…。そして、廊下に並ぶ部屋の1つに忍び込んだ。そこで、俺達は見たんだ。仲間だった子供が、実験機器の中でモンスターに変えられていく姿を。恐くなった俺は、ミリルと一緒に施設から逃げ出した…。でも、すぐに逃げたことがバレて。俺達は、施設を出た森の中で追い詰められたんだ」
必死に走るエルクとミリル。そして、ミリルはつまづいて転んでしまう。駆け寄るエルク。
エルク「ミリル!早く立って!」
ミリル「わたしはもうだめ…」
エルク「何いってるんだ!」
男の声1「相手はガキだ、そう遠くに行けるはずがない」
男の声2「探せ、絶対に逃がすな!」
ミリル「お願いエルク、あなただけでも逃げて」
エルク「そんな…」
ミリル「このままじゃ2人とも捕まっちゃう。逃げて、そして必ず助けに来て」
エルク「でも…俺は…」
ミリル「はやく!わたしが奴等のちゅういをひくわ」
男の声1「あっちだ! 急げ!!」
エルク「ミリル!!」
ミリル「エルク…私、待ってるから」
エルク「ミリル、まって!」
男の声2「いたぞ!」
男の声1「ガキを見付けた、女の方だ」
男の声3「茂みに逃げ込んだぞ!!」
男の声2「捕まえろ!!」
エルク「ミリル…必ず、必ず助けに行くから」
エルク「………」
リーザ「エルク…。大丈夫! その女の子は、貴方が助けに来てくれるのを今でも待ってるわ!シュウだってきっと生きている。それなのに、貴方が挫けてどうするの!それに…そんなの、エルクらしくない…」
エルク「リーザ…。ああ、そうだな。ミリルも、シュウも俺が絶対に助ける! 絶対に!!」
リーザ「そうよ、その意気よ!!」
エルク「明日は、出発だ。もう戻って休まなきゃな」
リーザ「うん…。 でも…ちょっと、その女の子が羨ましいな…」
エルク「えっ?」
リーザ「ううん、何でもない…」
エルク「………!?」
リーザ「さぁ、行きましょ」
エルク「ああ…」
そして、2人はヴィルマー研究所に戻る。
2人は、異変にすぐ気付いた。研究所の中は何故か無惨に荒らされており、エルクらが出ている間に何かが起こったらしい。
エルク「何だ!? 何が起きたんだ!?」
リーザ「博士とリアちゃんが心配だわ」
エルク「研究室か!」
ここで必ずセーブをしておこう。理由は下のBattle!の中で明らかになる。
2人は急いで階段を下り、研究室に向かった。
階段を下りると、そこもかなり荒らされている。
エルク「ここもか………」
リア「おじいちゃんをいじめないで! キャー!!」
作業室からのリアの叫び声を聞き、エルクらは作業室に飛び込む。
エルク「そっちか!」
そこでは、リアをかばうヴィルマー博士が見覚えのある黒服の男達に囲まれていた。
黒服の男1「捜しましたよ博士、さぁ我々と一緒に来て下さい」
ヴィルマー「うるさい!私は戻る気などない。とっとと失せろ!」
黒服の男2「いいえ、戻ってもらいます。さもなければ………」
ヴィルマー「やめろ!リアには手を出すな!」
エルク「やめろ!博士をどうする気だ!」
リーザ「あっ!あなた達は!」
黒服の男1「我々を知っているのか? まあいい、邪魔者は全て殺す」
パーティ平均レベル:20
襲ってくるのはニンジャ2体(LV.17)とコボルト3体(LV.16)。冷静に相手をすれば恐くもなんともない。が、ここでの装備は以下の様にした方が得をする。
エルク:スティンガー(または地の剣)・長老のはちまき・魔法のりんご
リーザ:グランドナイフ(またはバスターウィップ)・疾風のバンダナ・すごい布の服
つまり、反撃のバンダナを必ず外して防御に徹する装備とする。理由は、リーザがバトル開始後にしばらく調べるやアイテムなどを使っていればラヴィッシュを覚える。そして、それで早速ニンジャを仲間にしてしまうためだ。MPに余裕があればコボルトもこの際仲間にしておこう。
ニンジャは剣と短剣を装備出来るので、状況に応じた使い分けが可能な非常に頼りになるモンスター。敵が集まったところでパワーロスをかければ、これでも高確率でラヴィッシュを覚えられるだろう。そして、モンスターのレベルは16・17なので、リーザが20前後ならかなり仲間にしやすい(リーザのレベルがモンスターのレベルを1でも上回っていればそれで充分)。ラヴィッシュはMPを大量に消費するので、MPを使い果たしても成功しなければリセットで再チャレンジ。その為に、海辺の会話直後にセーブをしておく必要があるのだ。
なお、ラヴィッシュの覚え方には若干の誤差が生じる。『こうすれば必ず覚える』という明確な基準は思い当たらない。度重なるプレイの結果、
1. LV16のリーザがLV17のエルクにキュアを1回かける
2. LV16のリーザがLV17のエルクに薬草を1回使う
3. LV19のリーザがモンスター3体にまとめてパワーロスをかける
4. LV19のリーザがコボルト・ニンジャに調べるをかける
などなど、簡単に覚える場合もあれば、数ターンかかった例もある。ある程度の経験値を得る必要がありそうだ。
ただ、このラヴィッシュは覚えてすぐここで使うため、特殊能力よりは通常の攻撃・薬草などで行動し、MPを節約して修得する方が無難。
無論、ニンジャ・コボルトを仲間にしないというのでも別に構わないが、この後、必ず仲間モンスターが必要になる。リーザが単独行動をするというストーリーが待ち構えているのである。モンスターゲームや裏技などで、普通ではあり得ない攻略の仕方をする、または展開を熟知している人ならともかくとして、普通にプレイをする場合、このニンジャのような頼りになるモンスターを仲間にしておかないと、必ず後悔する事になる。仲間モンスターがいなければ、かなり苦しい展開となる。よほどの天の邪鬼でない限り、素直に人の忠告を聞き、試しに仲間にしておく事を勧めます(笑)
このヤゴス島では、ニンジャとガーゴイルを仲間にしておくべき。ニンジャはここで、ガーゴイルは封印の遺跡地下7階で。
更に、封印の遺跡でマミィを加えても良い。
リーザ「大丈夫ですか?」
ヴィルマー「ああ、儂らは大丈夫じゃ」
エルク「じいさん、研究所ってのは何なんだ? 何故あんたが奴等に狙われるんだ!?」
ヴィルマー「それは………」
エルク「言ってくれ! あんたは逃げ回っていればいいかもしれないが、俺はそうはいかないんだ」
ヴィルマー博士はやっと今まで隠し通してきたことを明かしだした。
ヴィルマー「………奴らは、キメラ研究所の連中じゃ」
エルク「キメラ研究所?」
ヴィルマー「ああ。儂はそこの研究員だったんじゃ………。キメラ研究所。それはモンスターの能力を研究し、量産する為に造られた、ロマリアの特別な機関なんじゃ。そして、研究は成功し、そこで生まれたモンスター達は、時には侵略の為の兵器として、時には戦争の火種として、時には取引の道具として、世界を混乱に巻き込んでいった。これらは全て裏でロマリアが操っているんじゃ。そして、世界の半分を裏で支配した後、研究所の目的は、モンスターと人間の能力を組み合わせることによって、より高度で強力なモンスターを造ることに移っていったんじゃ。その過程で奴等は、たまたま実験材料に選んだ人間達の中に、生まれながらに、特別な力を持つ者がいるのを見付けたんじゃ。そして、その力を強く持って生まれた子供を世界から集め、更に研究を進めた。『白い家』と奴等が呼んでいるのが、その研究施設じゃ。そこに集められた子供達は、兵士、スパイなど目的に応じて、その能力を高めるための実験をされ、その後モンスターとして改造される。研究者としての立場が上になるにつれ、儂は、自分のやっている事の本当の姿を知るようになった。奴等のやっている事は、人間のする事じゃない。儂は、孫のリアの為にも、あの研究所を逃げ出す事にしたんじゃ」
エルク「そこだ!俺は昔そこにいたんだ」
リーザ「じゃあ、私の村を襲ったのも………」
ヴィルマー「では、お前達もキメラ研究所の犠牲者なのか………」
エルク「じいさん。『白い家』の場所を教えてくれ! 約束したんだ、必ず助けに行くって!」
ヴィルマー「いや、儂も『白い家』の場所は知らんのじゃ。ただ、アルディアにあり、ロマリア四将軍の一人ガルアーノという男がキメラ研究機関を仕切っているという事しか知らんのじゃ」
エルク「そいつは何処にいるんだ?」
ヴィルマー「奴は今、アルディアでマフィアを操って裏からあの国を動かそうとしているらしい」
エルク「アルディアのマフィアか。 こいつは、もう動くのか?」
ヴィルマー「まだ修理中じゃ。しかし、ただの修理じゃないぞ。数倍パワーアップしたヴィルマースペシャルじゃ。明日には発進出来るようにしておこう」
リーザ「博士に任せて私達は休ませてもらいましょう」
ヴィルマー「今日はゆっくりと休むがいい」
エルク「それじゃあじいさん、頼む」
リア「エルクお兄ちゃん、リーザお姉ちゃん、起きて」
エルク「もう、夜が明けちまったのかよ」
リア「やだなぁ、もうお昼だよ」
リーザ「疲れてたのね」
エルク「そうだ!! 飛行船は?もう出来てるのか?」
リーザ「おはよう、リアちゃん」
リア「おはよう、リーザお姉ちゃん」
エルク「なあ、リア」
リア「おはよう、エルクお兄ちゃん。村の外のかせつくうこうにあるって、おじいちゃんが言ってたよ」
エルク「村の外だな。行くぜ、リーザ」
ヒエンがあると言う、村の外の仮設空港に早速行ってみる。
エルク「あのじいさん、ちゃんと直してくれた様だな」
リーザ「これでインディゴスに戻れるわね」
エルク「よーし! んじゃ、乗り込むか! !? おっ!」
リーザ「どうしたの、エルク? 博士…」
ヴィルマー「ふうっ、ふうっ… 間に合ったか…」
エルク「じいさん、どうしたんだ?」
リア「はあっ、はあっ 間に合ったぁ」
リーザ「リアちゃん」
リア「ずるいよ、おじいちゃん! リアをおいて、先行っちゃうんだもん」
ヴィルマー「おお、スマン、スマン。 リアもどうしても見送りに行くって、五月蝿くてのぉ」
リア「えへっ」
ヴィルマー「それでじゃ、お前さんの運んできてくれたロボットじゃが…」
エルク「直りそうなのか?」
ヴィルマー「それが、どうやら戦闘用らしくての。その内動くようにするから、後で取りに来て欲しいんじゃ」
エルク「そりゃ構わないけど、どうして…」
ヴィルマー「儂は、決めたんじゃ。奴等を倒す発明品を作って、お前達を助ける…。それが、儂にとっての奴等との戦いなんじゃ」
エルク「…分かった、ミリル達を助けたら必ず戻ってくる」
ヴィルマー「ガルアーノは、四将軍の中でも汚い手を使うので有名なヤツじゃ。だが、ヤツを倒さなければ研究の犠牲者は、もっと増えるじゃろう。恐らくヤツは、この先、卑怯な手を用意して待っているはずじゃ。つらい闘いになるかもしれん、頑張るんじゃぞ」
エルク「分かってる、じいさんも気を付けてな」
ヴィルマー「うむ」
エルク「さて、そろそろ行くか。 え〜と…ここが、これで…。よし、ちょっと変わったけど何とかなるな」
リア「もう…行っちゃうんだ…」
リーザ「ゴメンね、遊んであげられなくて…」
リア「ううん、いいの」
エルク「おい、リーザ! 何やってんだ?置いてっちまうぞぉ!」
リーザ「あ、待って。じゃあリアちゃん、元気でね」
リア「うんっ! また遊びに来てね!」
リーザ「お待たせ」
エルク「んじゃ、じいさん、世話になったな」
ヴィルマー「エルク、必ず生きて戻るんじゃぞ」
こうして、エルク達は無事に東アルディアに戻ることとなった。